人気深夜番組「タモリ倶楽部」が2023年3月末をもって終了することを制作局のテレビ朝日が発表したと、2月22日に各メディアが一斉に報じた。
終了の理由については番組が40年の節目を迎えたことなどとされている。ツイッターには同番組の名物コーナー「空耳アワー」の名前を挙げつつ、番組終了の知らせを悲しむ声が上がっている。
「空耳だけでも良いから特番で続いて欲しい」
タモリ倶楽部は1982年10月に放送開始。MCはタイトルの通りタレントのタモリさん(77)が務め、毎回多種多様なゲストを招いて様々な企画に挑戦する姿が視聴者から好評を博してきたが、これらの週ごとの企画の放送の合間に挟まれていたのが空耳アワーだ。
92年に始まった同コーナーではタモリさんと、相手役で「ソラミミスト」を名乗るイラストレーター・安斎肇さん(69)が対談形式で進行。外国語の歌詞があたかも日本語に聞こえてしまう現象を「空耳」と呼びつつ、番組に寄せられた多数の空耳を紹介している。
コーナーのファンも多かった。プリンスの「バット・ダンス」から「農協牛乳」(DON’T STOP DANCIN’)や、マイケル・ジャクソンの「スムース・クリミナル」から「パン、茶、宿直」(WOO! CHA! CHUKU CHUKU)や、スーパーキャットの「ゼム・ノー・ウォーリー・ミー」から「内輪差」(NOW HEAR THIS)といった、名作とされる「空耳」をまとめたウェブサイトも存在する。
一報を聞いた視聴者からは、「あのニッチすぎる企画とか空耳アワーも終わるん?文化がまた一つなくなる」といった驚きの声のほか、
「これはショック‥空耳アワーだけでもどこかで残して欲しい」
「頼むから空耳だけでも良いから特番で続いて欲しい… タモリ倶楽部…」
「タモリ倶楽部終了するの!?!? あんなにマニアックで心くすぐる番組そうそう無いのに???空耳だけでも不定期でやってくれないかな」
といった、コーナーだけでも存続してほしいという声がツイッターに相次いでいる。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)