全部ちょっとずつ違う
歩行者用の普通のストップマーク、いつも見るものと違うデザインがあることに気がついた。
見ていくと種類の多さに圧倒された。どれが普通なんてことはない。普通なんてないのだ。
ストップマークは1種類ではない
子どもは突然走り出す。外でそうなると危ないので、交差点では立ち止まるように教えている。
ストップマークというらしい。
その日もマークがあったのだが、子どもが足を当てがいにくそうにしている。
かかとを合わせてつま先を直角に近い角度まで開いている。こんなのもあるんだ。
ストップマーク、地域によってデザインが違うものがあるのは知っていた。
でも一般的なデザインのものは「普通のやつ」としてあまり注意して見てこなかった。1種類だろう、それが普通ってことだろうと思っていたのだ。
いや、違うんだ。「普通」にもバリエーションがある。むしろ普通こそ奥深いのではないか。見ておこう。
一旦5つに分類した
東京周辺の4つぐらいの地域でストップマークを探して歩いた。結論から言うと、2種類でもない。
細かく数え出すとキリがなさそうなので、目立つ特徴を見て一旦5つに分類した。
足の開き方と、上に付いている横線の切れ目の数を見た。
足平行、切れ目なしの枠が空いているが、今回見つからなかっただけで、そういうデザインも存在すると思う。そんな気がしている。
そしてこのマーク、デザインによって意味が細かく違う、なんてことはない。
いくつかの自治体の標準構造図集を見たが、足の開き方や線の切れ目に具体的な指示はなかった。
というか線に関しては切れ目がない。指示としては上の絵なのだけど、再現するにあたって切れ目が発生するのだ。
ストップマークもきっと同じ理由で図形に切れ目ができている。それが型によって2ヶ所だったり1ヶ所だったりするのだ。
5種類でもない
そして、先ほど分類した5種類の中にも細かい違いがある。
全部普通なようでちょっと違う。ストップマークをたくさん見たことで、個性を感じ取れるようになってきた。
せっかくたくさん見たので、判別できる限りの全種類をまとめてみた。
今回見つかったのが11種で、探せばもっと見つかるかもしれない。少なくとも11種以上、という手応えだ。
今まで1種類と思って申し訳なかった。もう僕も、このストップマークを「普通」とは思わない。
何事にも奥行きがある。アンミカさんの「白って200色あんねん」というフレーズが話題になったが、こういうことだったのだと遅れて理解した。
「ストップマークって、11種類あんねん」