大量にいるとニュースになります。
NHKラーニングというサイトには魅力的な動画コンテンツがたくさんある。
デイリーポータルZにも面白い記事がたくさんある。
互いを行ったり来たりして見ていると、ある共通項が見つかったのだ。
それは「大量発生」である。
※この記事はNHKラーニングが面白いからもっとみんなに見てもらいたいと願う広告記事です。NHKラーニングは大人が気軽に学びなおせるサイトです。
「大量発生」はそれだけで魅力
一匹二匹ならばあまり珍しくないものでも、大量に発生しているとニュースバリューが生じることになる。
たとえば道に猫がいても「かわいいな」くらいですむが、100匹いたらどうだろう。
遠くても見に行きたくなるだろう。「大量」というのはそれだけで魅力なのだ。
かっこいいイグアナが大量にいたらどうだろう。
コスタリカには大量のイグアナが木の上で暮らしているという。
このイグアナは普段葉っぱを食べているのだが、トカゲの仲間で草食専門なのは全体の1パーセントに過ぎないのだとか。コスタリカには葉っぱなら無尽蔵にある。だからイグアナがやたら増えたらしい。
どうだ、面白いだろう。ちなみにNHKラーニングの動画を見て10分で仕入れた知識である。
ボラといえば大量発生しがちな魚だが、海外でも同じだった。
動画の中で、100万匹のボラがサメに追われて黒い影のように移動するシーンがあって、それがとにかくものすごい。
ボラの大量発生ならデイリーでも取材したことがある。場所は茨城県大洗町である。
記事ではライター西村さんがこの中に網を入れてボラをすくっていた。
この記事には続きがあって、ボラを見に行った先で知り合いになったおっちゃんに誘われて、西村さんと安藤はバンジージャンプを飛ぶことになる。
大量発生が繋いだ縁と言えよう。
NHKラーニングの動画も、あとでスタッフがイタリアンレストランを始めてボラ料理で名を博すことになったりしてるかもしれない(てきとうに言ってます)。
横浜にはクラゲが大量発生したこともある。
いっぽうハンガリーでは、カゲロウが一年のうち数時間だけ大発生するらしい。
カゲロウは3年間川底で暮らしたのち、成虫になると2時間だけ飛ぶことができるらしい。
この時さきにオスが大量に出てきて飛びながらメスを待つのだけれど、待っている間に鳥とか魚に食べられまくるのだという。
30分くらい遅れてメスが大量に出てくるころには鳥も魚も腹いっぱいになっているのでメスはわりと安全なのだとか。男としては少しだけやるせない気分になった。
人だって大量に集まると我々は取材しに行く。
絵面が似たところだと大量のペンギンが舗装されていない道を走る動画がNHKラーニングにあった。
動画を見てもらうとわかるのだけれど、このジェンツーペンギン、なにしろテンションが高いのだ。
休み時間の小学校くらいのテンションで道を走り回っている。数が多いと安心してだらけてしまいそうだが、ジェンツーペンギンは違う。むちゃくちゃ走る。動画によると、これはヒナに安全にエサを食べさせてあげたいからなのだとか。
生き物ではないが、印鑑だって大量にあると圧巻である。
話は変わるが最近の研究によると、恐竜も集団で狩りをしていたかもしれないらしい。
昔の話なので大量に恐竜が集まっている風景を見ることはできないけれど、NHKラーニングにはCGを駆使した動画があるので見てきたみたいな気分になれる。
巨大羽毛恐竜デイノケイルスが温めていた卵から大量の赤ちゃん恐竜が出てくるシーンは、CGだと分かっていてもついにやにやしてしまう。
恐竜にはかなわないが、巨大な魚が大量に集まってくるという謎の海を取材した動画もあった。
海の沖合は普通は魚が少ないのだけれど、このカリブ海の一角は浅くて水温が高いので栄養分が豊富ででかい魚たちが大量に集まってくるのだとか。ジンベエザメが数百匹集まっている映像はスケール感がわからなくなる。
NHKラーニングもデイリーポータルZも、「大量発生」が好きすぎである。これからもどこかで何かが大量に発生したらすぐに行って取材したいと思っています。