より、全域でフラットな音となる仕様になったともいえます。
名機の系譜、有線ヘッドホンのゼンハイザーHD 600シリーズに新モデル「HD 660 S2」が仲間入りしました。見た目は1997年から販売されているHD 600と大きく変わるものではありませんが、このモデルは独特の性能を持ちます。
それは低音の再生能力。驚くことに、8Hz~41.5kHzという再生周波数帯域を誇るのです。
前モデルとなる2017年リリースのHD 660 Sも10Hz~41kHzというスペックを実現していました。実際の音は数値ほどの重低音を感じるものではなかったのですが、開放型にしてはまあまあ低音を鳴らしているな、という印象あり。
プロユースのモニターヘッドホンは10年以上生産されるプロダクトです。しかし6年という短期間でモデルチェンジをしたということは、もっとパワフルな鳴りの開放型を求める声が多かったと推測できますね。
そしてHD 660 S2はドライバーの構造をリニューアルしたことで20~200Hzという重低音域、低音域の音圧をアップ。5kHz以上の高音域もピーク・ディップを減らしてスムースな聴き応えを実現したとのこと。
とはいえ重低音がモリモリがド派手パリピサウンド、というわけではありません。公式サイトにある測定表を見ると無茶めにブーストをかけたものではなく、よりフラットな再生クオリティを実現した様子。打楽器音やEDMとマッチするモデルになったとゼンハイザーはいいますが、同じく重低音域が重要なクラシックやピアノ曲を愛している方にもオススメできそうです。
お値段は9万6800円。 2023年2月21日より発売です。
Source: ゼンハイザー