寒くて人を寄せつけない宇宙空間を漂っている存在についても、「光陰矢の如し」は当てはまるだろうか。SpaceXが初めて強力な新型ロケット「Falcon Heavy」を試験発射してから、5年が経過した。2018年2月6日の打ち上げでは、SpaceXの創業者Elon Musk氏が所有する「Tesla Roadster」も積まれ、宇宙へ飛び立った。そして、あの車はまだ宇宙をドライブしている。
提供:SpaceX
では現在、Roadsterの正確な位置は分かるのだろうか。それを教えてくれる便利なウェブサイトがある。
「Whereisroadster.com」は2018年から運営されており、宇宙を旅する車を追跡している。サイトを開設したBen Pearson氏は、Roadsterが宇宙で5周年を迎えるにあたり、「打ち上げ以来火星の軌道をまたぐのは4回目」になるとツイートした。
提供:Ben Pearson/Whereisroadster.com
このRoadsterは、太陽の周回軌道を約557日で1周する。Pearson氏のサイトによると、移動した距離は、保証走行距離である3万6000マイル(約5万8000km)の7万倍以上になるという。
研究者らは、Roadsterがいつか地球に衝突する可能性をすでに調べており、その確率を100万年以内に6%と計算した。また、この車が最初に地球に接近するのは2091年のことだが、それでも数十万km弱の距離があると推計した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。