どうやらトンデモない進化をしているらしい。何のことかって、ドンキのプライベートブランド「情熱価格」である。先日、何気なくドンキの衣類コーナーに行ったところ、驚くべき男性下着が売られていたのだ。
その名も「かるック」というのだが、なんと薄さ0.1mmでかつてないほどの無重力感を実現しているらしい。しかもこのボクサーパンツ、実際に着用してみたら穿き心地は最高。もはやユニクロに太刀打ちできるレベルだった!
・かるックの詳細
かるックのスペックについて簡単に触れておくと、最大の特徴は先に書いたように薄さ0.1mmだということ。普通に考えたらスケスケ待ったなしだが、ドンキいわく、素材にナイロンを使用しているから薄くても安心らしい。
ちなみに本体の素材はナイロン81%、ポリウレタン19%(ウエスト部分はナイロン81%、ポリエステル19%)。とりあえず事故ることはなさそうなので安心して穿いてみたら……
0.1mmはさすがに薄いのか、軽くお尻が透けてしまった……ような気がする。とはいえ、許容範囲の透け方なので人前でパンイチになる人(←どんな人だよ)でなければ大丈夫だろう。問題はやはり前の部分。それこそ事故ったら大変だが……
3D立体ガードになっていることに加え、パンツの内側に別の生地がある二重構造で死守していたから大事な部分が透けることはなさそう。こういったガードは “ガード感” の違和感がありがちだが、サラサラな生地を使用していて快適だから驚いた。
・無重力感はどれくらい?
そしてもう1つ気になるのがどれくらい軽くなっているか。ここは目に見える数字で「無重力感」とやらを知りたい……ってことで重さを計測。ユニクロのエアリズムボクサーブリーフと比較してみたところ……
エアリズムボクサーブリーフは51g。これでも十分軽いように思うが、対する かるックはどうだ。ドキドキしつつ測ってみたらなんと……!!
たったの34g!!!!
穿いている感じのしないエアリズムボクサーブリーフの51gから、さらに16gも削ぎ落としていた。実際にかるックは手に持ってもフワッとしていて軽いし、かつてないほどの無重力感というのも説得力がある。
それでいながら、かるックはストレッチ性もあるし、今時のパンツらしく洗っても即乾く。肌触りもいいし蒸れも感じないため、夏に穿いたらかなり快適になりそう。しかも、だ。
・ユニクロと戦えるパンツ
ユニクロの990円に対し、かるックの値段は私の購入した店舗だと878円だったからドンキやるなと思うしかない。個人的な感想ではあるが、かるックはユニクロの「エアリズムウルトラシームレスボクサーブリーフ」にソックリ。
使っている素材を比較してもシームレスはナイロン71%、ポリウレタン29%。一方のかるックはナイロン81%、ポリウレタン19%とほぼ一緒。違いらしい違いといえば……
腰の部分くらい。シームレスはウエストゴムなしなだけに、かるックの方が少しばかり締め付け感があった。
……とはいえ不快じゃないから、かるックはかなり優秀なパンツだと言える。「まるで穿いてないかのような軽さ」「かつてない解放感」といった謳(うた)い文句も納得だ。
2022年3月から販売されており、もうすぐ1年が経過する かるック。私は今回初めてその存在を知ったのだが、ここまで進化していたとはビビるしかなかった。まさかユニクロとも戦えるようになっているなんて……スゴいぞドンキ!!
参考リンク:ドンキホーテ「かるック」、PPIH
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.