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大戸屋ってすごい。だいたいの街で見かけるし、いつでもおいしい。
しかし、定食屋というコンセプトにまどわされ、ずっと見落として生きてきてしまった。甘味のクオリティの高さを。
これは大戸屋へのラブレターであり、筆者のように大戸屋のすばらしさを堪能しきれていない村に住むあなたへの回覧板です。
定食といったら大戸屋(か、やよい軒)
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大戸屋は言わずと知れた定食チェーン店だ。
調べたところ、国内に302店舗あり、海外にもなんと114件店舗を構えているらしい。すごい。
筆者が大戸屋デビューしたのは社会人になってからのこと。
仕事中に外出先で一人ランチをするとき、ふらっと入ってみたのが最初だったと思う。チキンかあさん煮定食のおいしさにそれはそれは感動したものだ。
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それからというもの、一人暮らしのお供として大戸屋とやよい軒に度々お世話になった。やよい軒はやよい軒でお漬物が最高ですよね。
そうして「ごはんを食べるところ」としてこれまで通っていたが、あるとき食後にふと甘いものが食べたくなってデザートを見てみた。
「大戸屋ティラミス 黒蜜きな粉」という文字に惹かれ、頼んでみたところ、まんまとそのおいしさに虜になってしまったってわけ。
それが2021年11月のこと。そこからすぐに何度か食べに行ったが、去年は大戸屋に行く機会にあまり恵まれず、食べていない。ひさびさの大戸屋ティラミスである。緊張するな。
そうはいってもごはん処なので
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大戸屋。それは、ごはん処。
でもメニューにもカフェとして利用していいと書いてある。
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今日の目的はティラミスを食べることだ。
でも筆者ときたら、ファミレスにいっても、たいだいカフェ利用じゃすまない。ご飯を頼んじゃう。
ロイヤルホストのパフェがおいしいと聞いて行ってみても、気がついたら目の前にアンガスサーロインステーキピラフが現れていたり、サイゼリヤで若鶏のディアボラ風を頼んだあとのパンパンのおなかにシナモンフォッカチオのジェラート乗せを詰め込んだりする。おそらく前世の死因は餓死だったので、その反動です。
そんなことよりも、冬ですね。
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でも大戸屋ってチキン南蛮もめちゃくちゃおいしいんだよなあ。
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自分、一旦お食事、いいすか。
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大戸屋のいいところは客層が幅広いところだ。ファミリー層も、学校帰りの高校生も、筆者みたいな仕事帰りの人間も、老若男女が集う。飯を食う、そこに隔たりはない。
たぶん、「コク」というやつ
無事定食を平らげ、いよいよ本丸、大戸屋ティラミスの出番だ。
1年ぶりである。なんとなく勝手に期間限定メニューかと思っていたが、そうではないらしい。
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やや小ぶりではあるが、お値段を見てほしい。コンビニスイーツじゃん。
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スイーツを和風アレンジするとき、どの程度和に寄せるかというのがポイントになってくると思う。
大戸屋ティラミスはさりげなく、あくまでティラミスのスタンダードな魅力を尊重した上で、ふわっと「和風」の羽衣をかけているよう。
ティラミス特有のコーヒーの味はする。しかしその中に黒蜜の存在をほんのりと感じるのだ。これによって多分、「コク」というやつが引き立っている。おいしい。
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クリームの部分も、マスカルポーネのまろやかさの後ろで、 香ばしきなこが微笑んでいる感じがある。学年主任の先生みたいな距離感で全体の風味をおだやかに支えてくれている。
もし筆者が何かスイーツを和風にしろって言われたら「全抹茶!!!!!」とか「全きなこ!!!!!」で終わらせると思う。それをしない奥ゆかしさ。
ちゃんと、ティラミス。ちゃんと、和風。お見それしました。
公式サイトによると、横浜西口店・横浜ジョイナス店・ジョイナステラス二俣川店・外苑前店以外の店舗で食べることができる。なぜか神奈川中心にはぶられているが、安心してほしい。国内302店舗だから。
大戸屋さんは至急、テイクアウトできるようにするか、コンビニかどっかとコラボして販売することをご検討ください。おいしいので。