Twitterが課金制になるらしい。そんな噂だけは聞こえていたが、朝起きてスマホでTwitterを起ち上げたところ、ホームバー(アイコンをタップすると出るリストとかが表示されてるバー)に「Twitter Blue」という文字が登場していた。
タップしてみると、月額1380円(期間限定価格)で色んな機能が使えるようになるらしい。簡単に言うと、課金したらパワーアップするって話である。しかし、1380円払うほどの価値はあるのか? 詳細が分からないので、購入して確かめてみることにした。
・購入前
まず、購入前のページで確認できた特典は次の4つ。
「返信、@ツイート、検索結果で一番上に表示されるようになります」(近日公開)
「表示される広告数が半分になります」(近日公開)
「長い動画が投稿できます」
「新機能がいち早く利用できます」
──広告数半分、長い動画投稿については何の疑問もない。ふーん、そうなんだという感じだが、気になったのは一番上と一番下。「返信、@ツイート、検索結果で一番上に表示されるようになります」の説明にはこう書かれているのだ。
「認証済みアカウントのツイートは優先的に表示されるため、詐欺やスパムの防止に役立ちます」と。え、認証済みアカウントのツイートって優先的に表示されるんだ……。
・新機能とは
確かに、返信も@ツイートも、時系列に並んではいないっぽいことは認識していたが、Twitterマニアでもないから詳細は知らんかった。ほんで検索結果もそうなのかい。次に、「新機能がいち早く利用できます」の項目は詳細を見ることができた。
なるほど、ツイートの編集(投稿30分以内)ができるのは改善と言える。あと1つのNFTプロフィール画像については、「所有しているNFTをプロフィール画像に設定できる」機能らしい。
プロフィール画像ってことはNFTアートの話をしているのだろうか……? え? それ、むしろ今できないの? NFTに詳しくないからよく意味が分からないが、まあ、詳しい人はきっとこれで分かるんだろう。そうなるらしいっスよ。いずれにせよ、NFTに疎い私のような人にとってはあんまり関係なさそう。
・購入してみた
と、分かることだけ分かったことだし、下のバーに表示されている「購入する」を押してみた。すると、App Storeのバーが表示される。どうやら、決済はApp Storeを通して行われるようだ。
また、プランは自動更新であり、更新日の1日前までなら「設定」>「Apple ID」からキャンセルできるという。「サブスクリプションに登録」ポチッとな。
すると、App Storeのサインインを促される。Apple IDのパスワードを入力してサインインしたところ……
購入が完了した。
・特典機能詳細
しかし、アカウントの確認が終わるまで時間がかかる場合があるとのこと。そこで先に、購入後、使えるようになった機能を確認してみよう。2023年1月17日現在、特典機能は大きく分けて3種類のようだ。
1つ目の「ニュースが読みやすくなる」という項目をタップしたところ、「話題の記事」と「リーダー」の2つの項目が表示される。
・話題の記事
どうやら「話題の記事」は、フォローしているユーザーと、フォローしているユーザーがフォローしているアカウントが話題にしているツイートを表示する機能のようだ。ツイート人数が多い順に記事が並んでいる。計測期間を1時間から24時間まで設定できるのでより瞬発力のあるものとかが分かりそう。
「リーダー」は、文字の大きさを調節するもの。小、中、大がある。よし。次行ってみよう。
・新機能
2つ目は、「特定の新機能をいち早く利用する」である。こちらをタップすると、「NFTプロフィール」「長い動画をアップロード」「1080pの動画」「ブックマークフォルダ」「ツイートの取り消し」という5つの機能があった。まず、長い動画ってどれくらい長いのかと言うと……
「ウェブで最長60分の動画(1080p)、iOSやAndroidで10分の動画をアップロードできます」とのこと。これまでが最大2分ちょいだったから、これは確かにかなり伸びている。続いて1080pの動画は、要するに画質が高い動画を投稿できるということだが、この項目内には逆に読み込み画質を下げたりして、データ通信料を減らす機能もあるようだ。
ブックマークフォルダはそのままとして、「ツイートの取り消し」は公開前にツイート送信を取り消す機能。取り消し可能時間が5秒から60秒まで設定できるので誤爆を減らせそう。
・その他
3つ目は「その他」。これは言わば設定的なもので、ナビゲーションバーをカスタマイズしたり、アイコンの色を変えたり、自分に対するオシャレ的なものである。
というわけで、試しにアイコンを赤くしてみた。
・ツイートを修正してみた
とは言え、1380円払ってるわけだし、アイコンの色を変えるだけは寂しい。そこでツイートして実際に修正してみることにした。ツイート入力画面の表示は変わらない。まず、普通に内容を入力して「ツイートする」をタップしたところ……
取り消しの猶予画面に遷移する。この時点でいつもと違う挙動がちょっと楽しい。
で、ツイートが送信されたら「編集できる時間は30分以内です」の表示。時限爆弾みたいな切迫感を感じる。
別に、修正するような内容でもないけど、そこまで言うなら修正してやろう。ツイート右上の「・・・」をタップすると、「ツイートを編集」のコマンドが加算されていた。
タップすると「修正は元ツイートのみ」の注意文言。お気遣いありがとうございます。
で、編集画面へ。
修正して更新をタップすることでツイートが書き換わった。やったー!
調子に乗って修正を連発したところ、5回目で「これ以上は編集できません」と表示された。どうやら、回数的にも4回という制限がある模様。ツイートを修正するの楽しいな。
なお、すでにTwitter Blueを使っている人もいるため、ご存知の方も多いかと思うが、編集履歴は他ユーザーも確認することができる。とんでもないことをつぶやいてしまってから修正しても取返しはつかないから注意が必要だ。
・もっと注意すべきことがあった
さて置き、今のところできることは全てやった。1380円くらいだし現段階では結構面白いが、なにせこれはサブスクサービスなので、続けてみて何か差を感じたり、特筆すべき部分があれば都度記事で伝えていくということで筆を置きたい……
と締めようと思ったのだが、改めてヘルプを読んでいたところ、衝撃の文言が目に飛び込んできた。ホゲエエエエ! こんなことあるんですか!? そこにはこう書かれていたのである。
iOSでの価格(月額)1380円
ウェブサイトでの価格(月額)980円
──と。そう、iOS版Twitterで購入した場合、ウェブのTwitter.comで購入するよりも400円も高いのである。しかも、これ月額だからな。価格差SUGEEEEEE! こんなん罠だろ……。
というわけで、ある朝アプリにTwitter Blueが登場したとしても、ほいほい登録を進めてはいけない。1回コーヒーを飲んでから、デスクトップを起ち上げて優雅にことを進めることをオススメしたい。まとめると、今回私が感じたTwitter Blueのポイントは以下の通り。
・長い動画が投稿できる
・高画質な動画が投稿できる
・ツイートが優先的に表示される予定
・送信前取り消しができる
・ツイートを修正できる
・アプリから登録したら高い
──以上、購入を考えている人は注意されたし。