犬がいる生活に憧れるけど、ペット不可のアパートなので飼えない。せめて犬を連れて散歩している気分を味わいたいので、犬のバッグをつくって散歩してみた。
憧れの犬ライフ
犬を飼いたい。でもそのためにはまずペットOKの物件に引っ越さなければいけないのだ。なかなかいい物件に巡り会えず、悶々とする日々。せめて犬を散歩している気分だけでも味わって、犬欲を満たしたいと思い、犬を散歩してる風のバッグをつくることにした。
完成したのがこちら。
ただのバッグだが、想像以上に散歩している気分を味わえたし、かなり愛着がわいている。
まずはどんな風につくったか、説明していこう!
いきなり自宅待機
年末、仕事納めをした日から集中してつくるぞ!と意気込んでいたのだが、その日に自宅待機が決定し、一切の買い出しが出来ない状況になってしまった。嘘でしょ……。
とりあえず、家にある材料でできるところまでやってみよう……。
まずは設計図を描く。私の飼いたい犬種1位の黒柴をつくることにした。
押入れに発泡スチロールの塊があったので、それで頭だけつくることにした。ヤスリがかけられるので、形が作りやすいのだ。
静電気で体にくっつくので、台所から寝室まで家中に発泡が落ちている状態となってしまったが、家に誰か来るわけでもないので、完成するまで掃除しないことにした。
体をはたくと白い粉が舞うティンカーベル状態がしばらく続き、お菓子のオレオをたべてるとき、「あ、クリーム机に落ちてる」と思って食べると、発泡スチロールという事件が度々起こった。
顔の肉付けに紙粘土が必要で、買いにいけないので誰かに差し入れしてもらおうと思ったのだが、念のため家を探してみたら2個も発見した。ラッキー!!
何のために買ったのか一切思い出せないが、作業は進めることができ、無事に頭が完成。
足にキャスターをつける
散歩できるようにしたいので、足にキャスターをつけたい。流石にキャスターの予備は家にないと思い、即日配達してくれるサイトを探したが、注文の前に一応家を探したら普通に発見した。
そういえば、3年前ぐらいに、下駄をローラースケートに改造しようとして買ったような……。何か思いついたらとりあえず材料だけ買う(けど作らない)という習慣が役立った瞬間であった。
自宅待機じゃなければ、友人に電動ヤスリを借りて一瞬で終わるのに……!
親指の痛みと戦い続けること4時間、なんとか角が取れた。
足ができたので、次は木の枠をつくり、組み立てて行こう!
木材なら、前に工作で使った余りが家にいっぱいあるぞ!
めちゃくちゃ安定感のある土台が完成した。
このまま放置したら、何かメッセージ性が生まれそうなので、早く肉付けしていこう!
ウレタンを削る
顔ほど繊細な造形が必要でない体部分はウレタンでつくり、もふもふにしたい。とりあえず簡単そうな尻尾からつくることにした。
あくまでバッグなので、収納出来ることが大切だ。胴の部分は板状のウレタンを巻き、中を空洞にする。
ここまで一切買い出しをせず犬をつくってしまった。家に、犬1匹をつくる材料が常に家にあったとは……。今回のことで、家に何があるか自分で全く把握できていないことが分かった。謎の材料をたくさん発見し、何に使うつもりで買ったのか不明のゴムベラ(新品)が3個出てきたときは怖かった。来年はちゃんと整理整頓しよう。
超たのしい布貼り
表面に貼る布は、結構前に買っていたため、スムーズに作業が進んだ。
まち針で留めながら形にそって布を裁断し、縫い合わせていく。
最後に紙粘土でつくった目と鼻をつけ、首輪を通せば完成だ!!
愛犬もち太郎
そんなこんなで完成した姿がこちら。
早速外で散歩してみよう!!
バッグを持つためにバッグを持つというねじれが生まれてしまったが、これで犬の散歩感がぐっと上がった。
犬友と散歩
せっかくなので、大きい公園で散歩してみよう!!
当サイトのライター月餅さんと、愛犬の与太郎と一緒に代々木公園で散歩することにした。
記事でいつも見ていたので、実物に会えてめちゃめちゃうれしかった。豆柴だから、もち太郎よりかなり小さい!!かわいい!!
近所の犬はもち太郎にびびって全然近寄って来なかったので、与太郎が警戒してないのはよかった。怖がらないか心配だったのだ。
バッグだと説明すると、「すごい!かわいい!」と言って皆写真を撮っていた。外国人の子どもに英語で話しかけられたが、何を言っているか分からなかったので、「THE BAG!!!」とだけ言っておいた。
公園に来てそうそう人気者になったもち太郎。うれしそうである。
尻の匂いをかぐ犬たち
結構びっくりしたのだが、出会った犬たちは、まず尻の匂いをかいで犬特有の挨拶をもち太郎にしていた。
犬として挨拶される一方、めちゃくちゃ警戒してくる犬もいた。
定期的にもち太郎のところに来て、おそるおそる近づくのだが、最終的にめっちゃ吠えられる。飼い主さんは、「ウチの子、怪しいものを見ると吠えるんだよね」と言っていた。犬版、不気味の谷を感じているのだろうか。
エンジョイお散歩
かなり散歩をエンジョイ出来たのだが、もち太郎は平らな道しか歩けないので、段差があると持ち上げなければならない。
ただのバッグだけど、散歩気分を味わえたし、犬を連れている人は結構話しかけてくれるので、相手の犬をなでなでさせてもらえて、かなり犬欲を満たすことが出来た。
なにより与太郎がかわいすぎる。やっぱり黒柴を飼いたいと思った1日であった。
バズったもち太郎
もち太郎のことをTwitterに載せたら、めちゃくちゃバズった。
たくさんの人に見てもらえて嬉しかったが、コンビニで「もしかしてTwitterでバズってる人ですか?」と話しかけられた時は結構びびった。
欲しいという意見が多かったのも驚きである。そのうち商品化しようかな。