AI研究団体のOpenAIが開発したチャットAI「ChatGPT」は、大学の試験に合格するレベルの言語能力を有しており、大きく注目されています。そんなChatGPTは誰でも無料で利用可能なのですが、App StoreではChatGPTの機能を有料で提供する非公式アプリが多数公開されており、ランキング上位に入るほどダウンロードされているとMacRumorsが指摘しています。
Sketchy ChatGPT App Soars Up App Store Charts, Charges $7.99 Weekly Subscription – MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/01/09/chatgpt-app-store-apps/
App Storeで「chatgpt」と検索した結果が以下。ChatGPTの非公式アプリがズラリと並んでいます。最上部に表示されているアプリは、赤枠部分に「広告」とある通り、App Storeの検索広告であるApple Search Adsを使って意図的に検索結果の最上部にアプリを表示させています。
広告システムを利用していたアプリの詳細画面が以下。アプリの説明欄にはChatGPTの開発元である「Open AI」ではなく「Vulcan Labs Company Limited」という企業によって開発されたことや、有料の課金プランも存在することが記されています。
ChatGPT非公式アプリの中には、日本語に対応しているものもあります。
詳細説明を確認すると「テキストの送信回数が無制限になるVIPプラン」が月額500円で提供されているようです。ちなみに、本家ChatGPTの場合、記事作成時点では無料で無制限に会話可能です。
App Storeの検索結果には、年額5000円のサブスクリプションプランを提供する非公式アプリも掲載されていました。
上記のような「ChatGPTの機能を有料で提供する非公式アプリ」は日本以外のApp Storeでも配布されています。例えば、フランスのApp StoreではChatGPT非公式アプリがダウンロードランキング1位になっていたとのこと。このアプリは1週間で20万ドル(約2600万円)を稼いだと見積もられています。
ChatGPT Pro (unofficial ChatGPT app) is currently #1 in the French iOS app store
It’s heavily paywalled: ~$200k revenue so far this week pic.twitter.com/c9KSBqodp0
— Sasha Kaletsky (@SashaKaletsky)
上記の通り、App Storeでは有料の非公式アプリが多数配布されていますが、本家ChatGPTは誰でも無料で利用可能。以下の記事ではOpenAIのアカウントを作成して本家ChatGPTを使う方法や、有志が開発した無料拡張機能「ChatGPT for Google」の使い方を詳しく開発しています。
Google検索をするとChatGPTの回答も表示してくれるブラウザ拡張機能「ChatGPT for Google」 – GIGAZINE
また、以下の記事ではChatGPTに会話ログ出力機能やプロンプト保存機能などを追加した無料の非公式デスクトップアプリの使い方を解説しています。
超強力チャットAI「ChatGPT」に会話ログ出力機能やお気に入り機能を追加した非公式デスクトップアプリを使ってみた – GIGAZINE
この記事のタイトルとURLをコピーする