先日、長野に行ってきた。目的はもちろん蕎麦である。日本有数の蕎麦の地で、本場の蕎麦を食べてきたのだ。その帰り、長野駅に、信州長野の名産・特産品『Bearny(ベアニー)』なるお土産さんがあった。
するとそこには、わざわざ別プレートで「山本食品」とメーカー推しをしたうえで、いくつかの干し蕎麦が売られていた。すごいな山本食品。長野=山本食品といっても過言ではないのだな……と感心しながら私がチョイスしたのは『黄金印 究極そば』。むむ、このパッケージ、見覚えアリ……!
デザインといいフォントといい、かつてランキング1位を奪取したこともある山本食品『特選そば 十割そば専用工場謹製』のようではないか!
しかしながら、こちらは十割ではなく「国産そば粉90%使用」とのことなので九割そば。でも「特選」ではなく「究極」……。はたして、どちらがウマイのか?
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
5分〜6分ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
美味い。まっすぐに、美味い。きわめて正々堂々と、真正面から美味い。パッケージに書いてある「手打ちそばに勝るとも劣らない味と香り」に偽りはなかった。少し硬めの歯ごたえと、しっかりとした麺腰、気持ち良い喉越し、蕎麦湯も取れるし、すべてにおいてハイレベル。
「家そば」から「外そば」かでいえば「外」。こういうお蕎麦を出す店、あるあるある。ただ、真正面な蕎麦(生真面目な蕎麦)すぎて、あまり印象に残らないという側面もある。注意するところがひとつもない優等生、みたいな感じで。しかし美味いので、文句なしでオススメはできる。
「特選」か「究極」か。そんな究極の選択があるとしたら……? 好みの問題ではあるが、私なら「特選」を選ぶ。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24