FTXサム・バンクマンフリード氏がバハマで逮捕:人はなぜ騙されるのか

アゴラ 言論プラットフォーム

バハマ警察当局が、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTX創業者で、前CEOのサム・バンクマンフリード氏を逮捕したと発表しました。バハマ司法長官は、米国から同氏の容疑に関する正式な通知を受け取ったと述べています。

バンクマンフリード氏は11月12日時点でバハマ警察および規制当局の聴取を受けていました。

逮捕された、サム・バンクマン・フリード氏 Andrii Shyp/iStock

なぜバハマなのか、さまざまな憶測が飛んでいます。

容疑からすると、懲役は30年越えとも。

仮想通貨・暗号資産に投資していた人には衝撃的な事件でした。また、終身刑になるという見方も。

出遅れて命拾いしたという人も。

バンクマン・フリード氏は、著名な弁護士であるマーク・コーエン氏を代理人に起用しているとのことです。しかし、これまでにあらゆる場所で「詐欺をするつもりはなかった」と弁明しており、これがむしろ弁護の妨げになるのではという指摘もあります。

単純に大掛かりな詐欺に、人びとはなぜか何度も引っかかってしまいます。

バンクマンフリード氏は、慈善事業に熱心だと吹聴していました。かつてなく言葉だけで信じやすい世界になっているのかもしれません。

暗号資産は過剰流動性の時代のあだ花となってしまうのでしょうか。