企業物価上昇率9.0% インフレは来るのか?

アゴラ 言論プラットフォーム

きょう日銀の発表した企業物価指数(昔の卸売物価指数)は前年比9.0%上昇と、第2次石油ショックの1981年以来、41年ぶりでした。日本でもインフレが始まるんでしょうか?

輸入物価上昇率は44.3%。特に石油・石炭・天然ガスの値上がりが激しい。

企業物価指数は製造業が中心で、小売業・サービス業の価格は入っていません。これが企業物価と消費者物価のギャップになっていると思われますが、「悪い円安」とあいまって日本経済には暗雲が漂っています。

今後はどうなるのでしょうか。世界的なインフレの震源地になったアメリカの消費者物価上昇率は、6.8%とマーケットは予想。

利上げは世界に波及しています。世界的に過剰債務(特に国債)が積み上がっているので、こっちのほうが大きなリスクだという指摘もあります。

マーケットは今のところ「一時的な現象」と静観していますが、どうなるでしょうか。

今のところ日本では、石油ショックのときのようなパニックはみられません。今すぐ大インフレが始まるわけではないので、落ち着いて様子を見たほうがよさそうです。

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