AIの研究や開発を行う「OpenAI」によって2022年12月1日にテスト版が一般公開された対話型チャットAI「ChatGPT」は人間が書いた文章と見分けが付かないほどに高精度の文章を書けるとされています。このChatGPTを用いて駐車違反の罰金に異議を唱える試みをレックス・トゥンボロウ氏が行っています。
Disputing A Parking Fine with ChatGPT – Notes by Lex
https://notesbylex.com/disputing-a-parking-fine-with-chatgpt.html
オーストラリアのブリスベン在住のソフトウェア開発者であるトゥンボロウ氏は、休日にレストランに行った際に駐車料金を支払うアプリのEasyParkを使用して有料駐車場にレンタカーを駐車したとのこと。
しかしトゥンボロウ氏が車に戻ったとき、車には駐車違反を理由に罰金を科す書類がありました。
トゥンボロウ氏がアプリに入力した内容を確認すると、ナンバープレートの入力が1文字間違っていることに気がつきました。
これまで駐車違反で摘発されたことがなく、駐車料金の支払いの証明があるため釈明のメールを自治体の評議会に送付すれば駐車違反が取り消される可能性が高いことを知っていたトゥンボロウ氏は、ChatGPTを用いて評議会に送付するメールを作成することにしました。
最初に、「EasyParkで駐車料金を支払ったが、ナンバープレートの入力を間違えたので、駐車違反を取り下げてほしい」という内容の手紙を書くことをChatGPTに要求しました。その結果トゥンボロウ氏が望むレベルに近い応答が出力されましたが、トゥンボロウ氏は「私が望むよりも冗長で、さらに、罰金の写真と駐車料金の支払い証明書を添付する予定であることは入力しませんでした」と述べています。
次に、「もう少し短い文章で、罰金の写真と支払い証明書を添付することを含める」ことをChatGPTに要求しました。するとトゥンボロウ氏が望むレベルの文章が出力され、さらにトゥンボロウ氏はメールのタイトルもChatGPTを用いて作成しました。
トゥンボロウ氏はこのメールを評議会に送信し、その結果トゥンボロウ氏の駐車違反は無事取り消されたそう。以下の画像はトゥンボロウ氏に送られた駐車違反の取り消しの証明です。
トゥンボロウ氏は「ChatGPTで駐車違反の罰金に異議を唱えることができます」と述べるとともに、「ChatGPTは信じられないほど機能します」と評価しています。
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