少し前にソロキャンプ用のテントを探していたら「3000円以下のテント」を見つけた。海外に持って行きたかったので、軽量コンパクトかつ1人で簡単に設営・撤収できるのが絶対条件。あとは何でもよかった(デザイン性や防水性能にこだわりはない)ので買ってみることに。
商品名は「Sutekus コンパクト ソロテント(2880円)」。Amazonでは2000件以上のレビューが集まっていて評価は3.7と上々。実際に使ってみたところ……ぶっちゃけ十分。安くて使いやすくてコンパクトなテントを探している方にオススメだ。詳しく紹介しよう!
・激安ソロテント
ワークマンの初心者用「BASICドームテント1人用」が4900円だったのに対し、今回購入したSutekusなるメーカーのソロテントは3000円以下。重量はワークマンの半分以下で約1.2キロとなっている。
結論を先に言ってしまうと、タフさや居住性はワークマン……だが、組み立てやすさや携行性はSutekusに軍配が上がる。むしろ耐久性や耐水性などは犠牲にして、めちゃめちゃシンプルにしたのがSutekusということだ。初心者のテント設営の練習にいいかも。
収納袋に入っているのは、テント本体・トップカバー・ポール2本・ペグ4本のみ。
設営の流れは、まずテント本体を広げて……
2本のポールを組み立ててスリーブに通す。この時のポイントは、ポールを引くのではなく押すこと。引くとジョイント部分が抜けてしまう。
斜めにクロスするように通して、四隅の穴にポールの先端を入れたら……
勝手にテントが出来上がる。
テントを起こしてあげたらひとまずOK。
意味があるのか分からないが、一応、針金のようなペグも打ち込んでおく。
んで、ポールが交差している部分(てっぺん)にテントのヒモを結んで……
トップカバーをかぶせたら設営完了。
うむ、シンプルで良い。
テント本体もポールも耐久性に若干不安があるものの、無茶な使い方をしなければ十分使えそうだ。逆に言うと、テキトーにポールを組み立ててテントに無理やり通したら、ポールが折れるかもしれないし、テントが破けてしまうかもしれない。
テント内は大人が1人眠れるくらいの広さ(長さ約210センチ)で、天井にはランタンを引っ掛けるフックも付いている。休憩するくらいなら十分だと思う。
そして撤収もあっという間。
ポールを抜いてテントを畳むだけ。
テントは少しくらい雑に畳んでも収納袋に入る。評判どおり、値段の割に使い勝手が良いことがわかった。
というわけで……
サハラ砂漠に持ってきた(色違いの商品)。雨の心配がない地域だから一晩寝るくらい全く問題ないだろう。バックパックにスッポリ入るのはナイス。やはり軽くて持ち運びやすいのが1番の利点である。
ちなみに砂漠では約10人がそれぞれ同じテントで1泊。最低気温約5度でかなり冷えたものの、なんとか全員無事に一晩過ごすことができたぞ。地域や環境にもよるが「寝るだけ」なら問題なさそう。
砂漠の民・ベルベル人も「いいテントだね」と言っていた。海外でも使えるコスパ最高のテントと言っていいだろう。
海外旅行に持って行けるくらいだから、自転車やバイクに積んでもOK。初めてのソロテントとしてもオススメなので興味があればぜひチェックしてみてほしい。
参考リンク:Amazon「Sutekus コンパクト ソロテント」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.