青春をプロレス……いや、週刊プロレスに捧げた諸君、お元気だろうか? 突然ではあるが、今年2月に発売され一部のマニアたちから熱烈な反響を呼んだ『ワンダ 週刊プロレス缶』が帰って来たゾォォオオオ! なんならパワーアップしてっゾォォォオオオオ!!
週刊プロレスに興味が無い層には単なる缶コーヒー……というか、もはや “罰ゲーム” に等しい商品だが、かつての週刊プロレス愛読者にとっては聖なる缶コーヒー! さあ、迷わずファミマに行けよ、行けばわかるさ!! ありがとォォォオオオオ!
・早くも第2弾
『ワンダ 週刊プロレス缶』とは、2022年2月にファミマが発売した週刊プロレスの表紙がプリントされ缶コーヒー(ワンダ)のことである。全12種類のうち「三沢缶」と「ハンセン缶」はすぐさま店頭から姿を消すなど、かつての週プロ愛読者たちのハートに突き刺さったことは記憶に新しい。
あれから10カ月……早くも第2弾が登場するとは『ワンダ 週刊プロレス缶』は好評だったのだろう。そして今回はファミマから連絡があり、2022年12月13日から発売される『ワンダ 週刊プロレス缶 第2弾』を事前に送ってもらえることに相成った次第だ。
いくら好評だったとはいえ、週プロ缶がこうも早く発売されるだなんて……さてはファミマの内部に週プロマニアがいやがるな? 普通に考えて週刊プロレスの表紙をプリントした缶コーヒーなど狂気以外の何物でもない。いや、個人的には好きだけど。
・猪木ステッカーも
それはさておき、今回登場した『ワンダ 週刊プロレス缶』も表紙は全12種類。目玉は何といっても10月に天に召された「アントニオ猪木」であろう。月間プロレス時代のレアな表紙も含めて「猪木缶」は2種類が登場だ。
念のため猪木情報をお伝えしておくと、対象商品を2本購入するごとに「アントニオ猪木 燃える闘魂ありがとう! ステッカー」がもらえる。ステッカーの種類は全7種類なので、猪木信者たちは大量に『ワンダ 週刊プロレス缶』を購入いただきたい。
で、で、で。
猪木缶もそうであるが、今回は表紙のセンスがメチャメチャいい! ぶっちゃけ、第1弾は数種類しかピンと来るものが無かったが、第2弾は「あったなーーー!」「懐かしィィイイ!!」と震える表紙がズラリ。当時、Uインターはさほど観ていなかったが、北尾戦後の高田は確かにインパクトがあった。
中でも私、P.K.サンジュンが泣きそうになった表紙は以下の3種類! それぞれの思い入れと共にご紹介しよう。
・大仁田缶
当時から大仁田が嫌いで、何なら今はもっと嫌いであるが、大仁田が週プロの表紙になる機会はメチャメチャ多かった。悔しいが “活字プロレス” の隆盛は大仁田無くしてあり得なかったのだろう。自分では絶対に買わないが、当時の週プロを象徴する表紙である。
・ブル中野缶
空前のブームに沸いた「女子プロ対抗戦」は、9.19(キュウテンイチキュー)FMW「横浜スタジアム大会」で幕を開けた。工藤めぐみ・コンバット豊田のFMW女子最強コンビを迎え撃ったのは、全日本女子プロレスの「ブル中野・北斗晶コンビ」である。
試合は全女コンビが格の違いを見せつけて圧勝! 試合後には「ブル中野と北斗晶の試合、もっと見たければ全女に来い!」と強烈なマイクアピール!! この一戦からJWPやLLPWを巻き込んだ「女子プロレス対抗戦」が幕を開けたのだ。
なお、ブル中野と北斗晶のマイクアピールは、当時「大仁田以外はマイクアピール禁止」とされていたFMWの掟を破ったことでも知られている。結果的に大仁田が激ギレしたとも聞くが……当時からそういうところも嫌いだったなぁ。
・サムライ缶
後にケンドー・コバヤシにより「ド根性ファイター」としてお茶の間に知られる越中も、当時は表紙とは縁遠い選手であった。その越中がUインター絡みで表紙になったのだが、注目は表紙の上の部分「独身会から離脱……ついに越中が結婚!」である!!
当時、越中と渕正信は “結婚出来ないキャラ” として、特に読者投稿コーナーでイジられまくっていた。その越中が結婚との合わせ技で “一世一代の表紙” を飾った記念すべき週プロと言えよう。というか、これを見つけて来たファミマの人がスゴイ。
その他にも「デルフィン缶」や「組長缶」など、かつての週プロ読者なら「うっはーーー!」と胸がアツくなる表紙が目白押し!! 何よりプロレスファンとして「猪木缶」の購入は、もはやマストではないだろうか?
というわけで、なぜかクオリティが高くなっている『ワンダ 週刊プロレス缶』は、全国のファミリーマートで2022年12月13日から発売開始だ。もし第3弾があるとするならば……そのときこそコンバット豊田の「恋せよ乙女」を期待したい。