マンガ・アニメ制作アプリ最大手のセルシス、デジタルデータに「所有権」を付与する流通支援ソリューション「DC3」発表 

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コンテンツの中身を問わず、あらゆる種類のデジタルデータに対応

 DC3の技術面にフォーカスして説明を行ったのは、同社DC3開発ディレクターの高橋雅道氏だ。「&DC3社が提供する『DC3モジュール』は、デジタルコンテンツのモノとして扱うための機能を1つのパッケージにしたものです。これを組み込んでいただくことで、従来のデジタルコンテンツ配信サービスを、デジタルコンテンツ流通サービスに変化させることができます」と、その特徴を説明した。

 DC3モジュールは、サービスがソリューションに依存しないことも特長だという。従来の組み込み型ソリューションでは、ソリューション側のサーバーやネットワークに問題が発生すると、サービス側にも支障が生じてしまう。例えば、決済モジュールをサービスに組み込んだ場合、決済のサーバーで問題が発生すれば、サービス側で決済できなくなってしまう。

 この問題をDC3では解決し、組み込みを容易にしたという。「万が一DC3のサーバーに問題が発生しても、サービスの中で完結したコンテンツを取り扱う機能については問題なく運営を継続できます。また、DC3モジュール自体のWeb APIやデータベース、データストレージといったデジタルコンテンツをモノとして扱う、全ての機能を1つのパッケージしたものとして独立した機能として提供されます。これによってサービスへの組み込みが容易で、大がかりな改修を行うことなく組み込んでいただけます。既存のサービスが動いているサーバーの中にDC3モジュールを建て付けることもできますし、新規のサーバーにDC3モジュールを建て付け、APIで通信させることによって組み込むといった、柔軟な改築が選べる自由度も特長です」。

 DC3はブロックチェーン上でコンテンツを扱う基盤であり、コンテンツの形式、データフォーマットやコンテンツの中身には関与しない。高橋氏は、運送会社を例に挙げた。「運送会社の方は、小包みを受け取って指定された場所に配送することに責任を持ちますが、その中身については関与しません。本は運べない、CDは運べないということはありません。DC3のコンテンツも小包みと同じで、さまざまな既存のデータはもちろん、今後生まれてくる新しい種類のデータに対応することが可能です」。

株式会社&DC3 DC3開発ディレクターの高橋雅道氏

「DC3モジュール」が複数のサービスを跨がったコンテンツの取り扱いを可能にする

DC3のビジネスモデル。複数のサービス事業者から発生した収益をDC3が自動集計し、コンテンツ提供者やプレイヤー提供者に分配する。DC3はその中から0.5%をシステム利用料として受け取る

モデル・タレントのゆうちゃみさんとITジャーナリストの三上洋さんを迎えたトークセッションでは、WEB3やブロックチェーンについてのクイズなどを通じて、DC3のメリットや可能性が語られた

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