粉のコーンスープの高級版を発見! あきらかな違いに飲む者に品格をも与える!

デイリーポータルZ

よのなかのものはおおむね「ピンキリ」だ。食べものも、食べることが好きだと日常的に上等なものを買うかもしれないが、私はどちらかというとできるだけ安く買いたいと思っている。

それで思えばあまり、高級の側の景色を知らないのだ。

高級スーパーのザ・ガーデン自由が丘で、やや値の張る粉末のコーンスープを見つけた。缶詰タイプじゃなく、粉末のスープにも高級版があるのか!(編集:古賀及子)

それは「北海道ダイニングキッチン ゴールドコンポタージュ」

粉末、でも高級……そのコーンスープがこちら。

北海道ダイニングキッチン ゴールドコンポタージュ 4食(20g×4食)

2022年12月1日執筆現在でAmazonではひと箱4食入り899円で販売されている。

1杯200円以上だ。

よくスーパーで見かけるクノールの粉末コーンスープの3袋入りのが190円とかそれくらいと考えるとずっと高い。

クノール カップスープ コーンクリーム 30袋入

30袋入りなんてパッケージがあるんですね、これはこれではかどるな。 

いったい味にどんな差があるんだ。

ひとりで食べるのは味の差異を感じるのに自信がない。ライター小堺丸子さん、映像ディレクターの西垣匡基さんの3人で食べてみることにした。

なお、小堺さんと西垣さんはまだお値段を知りません……!

その前に、ザ・ガーデン自由が丘とは何なのか

古賀:
ザ・ガーデン自由が丘に粉のコーンスープの高級なやつがあったんですよ。

小堺:
ザ・ガーデン自由が丘ってなに?

古賀:
高級スーパーですね、成城石井みたいなやつ。 

小堺:
自由が丘にあるの?

古賀:
うん、でも自由が丘だけじゃないんだよ。成城石井が成城にだけあるのではないのと同じように。

西垣:
ていねいにていねいに成城石井と比べてくる。

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古い写真ですが、こちらザ・ガーデン自由が丘、自由が丘店。ザ・ガーデン自由が丘の中のザ・ガーデン自由が丘(男の中の男、みたいなかんじで)

古賀:
小堺さんのホームタウン、上野にもありますよ。

小堺:
えっ、ほんと?

古賀:
アトレ上野の1Fにあるって。調べて見ると思った以上にあるんだなあ。所沢とか、大船とか、千葉にもある(店舗一覧)。

小堺:
思ったよりカジュアルな街にありますね。池袋とか錦糸町とか。仲良くなれそう。

粉だけど高級という興奮ポイント

古賀:
でね、これが今回の高級品です。粉末のコーンスープの「北海道ダイニングキッチン ゴールドコンポタージュ」。

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「北海道ダイニングキッチン ゴールドコンポタージュ」

小堺:
パッケージがプレゼントみたい。このタイプの化粧箱、なんか名前ありますよね。なんだっけな。

古賀:
「ピロー型」だよね、ちょっと良いもの入ってる感じしちゃう。

小堺:
ね! これ、粉なの?

古賀:
そうなのよ。缶入りとかペースト状のものだったら高級なの結構あるじゃないですか。

小堺:
帝国ホテルの缶のスープとかね。

古賀:
そうそう、古来からギフトとして珍重されている帝国ホテルの白い缶のやつね。

帝国ホテル スープセット

高級品でスープと言われると思い浮かべるのがこれ 

小堺:
あれいいよね。

古賀:
欲しいよね。

西垣:
粉の話をしてるのに帝国ホテルがもってった。

古賀:
はは。いやいや、粉の話をしましょう。粉なのに高級! というのが今日の興奮ポイントですから。

小堺:
確かに。粉でどこまで美味しくできるのか。

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パウダースノーのような粉末

古賀:
パッケージには「特殊製法で美味しさアップ。北海道紋別コーン使用」とあります。

小堺:
あ~~、なるほど、とうもろこしが国産なんだ。それは高いよね。とうもろこしって夏にスーパーで並んでもあんまり安売りしない気がする。

古賀:
たしかに。あ、しかも紋別のとうもろこしのなかから、さらに糖度14度以上のものだけを使ってると。

小堺:
「特殊製法」っていうのも気になるね。

古賀:
それちょっと調べたんだけど具体的にどういう製法なのかはわからなかったんだよね、企業秘密だろうか……なにしろ、味や風味を損なわないようにフレーク化してるみたい。

小堺:
へ~~。すごい気がしちゃうね。

古賀:
内袋もなんだかかわいいデザインでね……(何気なく袋をふる)あっ!す、すごいふわふわしてる!

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袋の時点でわかる粒子のやわらかさ

小堺:
え?(ふる)本当だ、細かい感じ!

古賀:
いつものスープの方がスノーだとしたら、こっちはパウダースノーみたいな感じするね。

いくらだとおーもう?

古賀:
さて、お値段なんですが、いつものコーンスープは3袋で今日は194円で買えました。1袋だと66円。いっぽう、高級版はいくらでしょうか。1袋の値段でお答えください。

小堺:
うーん。100円はかたいでしょうね。

西垣:
相場師みたいな言い方……。

小堺:
1箱に4袋入ってるんだよね? じゃあ箱で500円で、1袋120円くらいかな。

古賀:
丸子さんはいつもいい答えを言ってくれます。

小堺:
あれっ。もっと高いの?

古賀:
そう、こちら1袋200円するんですよ。

小堺:
え!

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ちゃんと驚いてくれた小堺さん

古賀:
1箱800円以上するの。こんなことある? 粉のスープ飲みたいってときにお財布から800円なかなか出ないよね!

今日ばかりはどんな粉か見たい

古賀:
よし、そしたら中身見てみよう。

小堺:
見よう、見よう

西垣:
いつも以上に見たがってますね。

古賀:
粉だからね、どんな粉か。

西垣:
そんな粉の状態見たいことないですよね。

小堺:
お! いつものほうが色が濃いね。パウダーっぽさは、やっぱり高級のほうがありますね。

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←いつもの 高級なやつ→

古賀:
やはり粒子が細かいね。ふわふわ。

高級以前にちゃんとした湯量で作るうまさ

小堺:
お湯入れてみます?

古賀:
よし、粉も見たからお湯を入れよう。(入れる)あ! 高級なの、とろみが出る。

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←いつもの 高級の→
割りばしで混ぜることおわびもうしあげます

小堺:
レストランのコーンポタージュスープのとろみだね!

古賀:
うわー、そうか~~~。味どうだろうね、とりあえずいつもの方から飲んでみようか。

小堺:
(飲む)……濃くない?

古賀:
うん……。160mlちゃんと量ったからかな……。量少なく感じるよね。

小堺:
ああ……そうか、いつもお湯が多すぎて薄まってたのか。

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ちゃんと量ったときの粉末スープは濃い

洋食屋のポタージュスープの味するじゃん……

小堺:
高級な方はかおりがいいよね。こっちも飲んでみよう。

古賀:
あ……あまーい! 子どものころコーンポタージュスープが好きでレストランに連れて行ってもらうと頼んでたんですよ。あの味がする。

小堺:
わかる、ファミレスとか洋食屋のスープ。

古賀:
粉でこんなことができるなんて。

小堺:
レストランで飲んでたあれだと思うと安いですね。

古賀:
200円だもんね。

小堺:
これはちゃんとした容器にいれて、丸いスプーンで飲むものだ。

古賀:
丸いスプーンね! 口の角度にぜんぜん合わないやつ。

西垣:
ちゃんと違いわかりましたね。

古賀:
ね、こっちのほうがお値段分おいしいなってわかりましたね今回ばかりは。

西垣:
いつも分かるかどうかお二人とも不安そうですもん。

小堺:
たしかに、でも今日はわかったね。高級品をたしなむ品格がついてきた。

古賀:
同時に自信もついてきますな。食べ比べ人としての。

西垣:
「料理人」みたいな言い方(笑)。

よかったら動画でもどうぞ!

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 いつものやつと高級品をたべくらべ 

編集部古賀、ライター小堺、西垣ディレクターのほがらか3人組が、いつも食べている手ごろなものと、高級品を食べ比べ! 高級の側の景色を知っていこう。

スピンアウト企画! 高級スーパーで気になっていたやつを食べる記事もあります。

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