みなさんは “広島グルメ” と聞いて何を思い浮かべるだろうか？ 言わずと知れた「お好み焼き」を筆頭に、牡蠣・穴子・もみじまんじゅうなどが有名な広島グルメであるが、個人的には『ホルモンの天ぷら』を猛烈にプッシュしたい。
私、P.K.サンジュンが広島の地で『ホルモンの天ぷら』と出会ったのはおよそ6年前のこと。以来、行けば必ずホルモンの天ぷらを食べているが、このたび初めて訪れた店『あきちゃん』は、マジのマジで最高であった。
・一部の地域にしかないらしい
広島在住の知人によると「広島でもこのあたり（西区）にしか店はない」という、ホルモンの天ぷらの専門店。最近では居酒屋のメニューとして採用されているケースもあるというが、味に関しては「全然違う」とのことである。
知人いわく、かつて私が食べて衝撃を受けた『くりはら』は、残念ながら数年前に閉店してしまったという。その代わりに紹介してもらったのが、今回足を運んだ『あきちゃん』というお店である。
その理由を知人は「あの辺りは入りづらいお店も多いんよ。その点、あきちゃんは観光でも入りやすくて美味しいからね」と教えてくれた。何という心強さ──。地元の人が言うのだから、これは限りなく精度の高い情報であろう。
・行列覚悟の人気店
で、広島の中心部からタクシーで15分ほどで、目的地の『あきちゃん』に到着。タクシーの運転手さんも「西区のあきちゃん」と伝えたらすぐに理解してくれたので、地元では名の知れたお店なのかもしれない。
なお、この日は日曜日で、到着したのはオープン30分前の10時半頃。結果的に1番乗りで入店できたものの、帰る頃にはしっかり行列が出来ていたため、時間には余裕を持った方が良さそうだ。
さて、あきちゃんにも各席に「まな板 ＆ 包丁セット」があり、おでんも天ぷらも自分の好きなサイズにカットして食べるスタイルが採用されていた。もちろんお店の人に頼めばカットして持ってきてくれるが、情緒的に自分でカットした方が気分は上がるゾ。
・全部が超ウマい！
今回はドドーンとホルモンの天ぷら全8種類をオーダー。「シロニク」「ビチ」「オオビャク」「チギモ」などなど聞き慣れないメニューがほとんどであるが、要するに内臓、ひいては「ホルモン」である。聞けば店員さんが親切に教えてくれるが、恐るるなかれ、食えばわかるさ!!
でもって、目の前に現れたホルモンの天ぷらを自分たちでカットし、特製のポン酢と唐辛子のタレにつけて食べると……めちゃめちゃウマい！ バリウマい!! 「やはり広島最強グルメはホルモンの天ぷらか……！」と納得するしかない圧倒的なウマさであった。
部位によって違うものの、そもそも脂が多いホルモンをさらに油で揚げているのだから、ホルモンの天ぷら自体はズッシリ系の味わいである。……が、酸味が強めのタレが超合う！ 結果的にビールと一緒にみるみるうちに天ぷらの山は消え失せてしまった。
・コスパも最強
さらにセルフサービス式のおでんも、ダシが効いてて激ウマ！ 〆にはホルモンがたっぷり入った「でんがくラーメン」を食べても、お会計は「1人あたり約2000円（3人で行った）」だったから、激ウマなうえに “コスパ最強” のオマケまで付いてくる。マジでお好み焼きで満足してる場合じゃねえ！
新型コロナウィルスの影響で、私自身、数年ぶりの『ホルモンの天ぷら』であったが、あきちゃんはマジで最高だった。私の「広島に来たら絶対に立ち寄る店リスト」の第1位は文句なしで『あきちゃん』だ。サンキュー、広島。サンキュー、あきちゃん。どうか末永くお店が続いていますように。
というわけで、広島はお好み焼きも牡蠣も穴子も美味しいが『ホルモンの天ぷら』を食べずして「広島グルメ」は語れまい。おそらく日本人の9割以上が未食のグルメであろうが、そのウマさは超絶ガチ！ 機会があればぜひお試しいただきたい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 あきちゃん
住所 広島県広島市西区福島町1-15-5
時間 11:00～14:00 / 17:00～21:00
休日 木曜日
執筆：P.K.サンジュン
Photo：RocketNews24.
