近頃、セブンイレブンのおにぎりが攻めている。2022年6月に登場した、おにぎりに直接明太子を貼り付けた「明太子おむすび」を皮切りに、ご飯に具材をドン! と乗っけるスタイルの商品を次々と販売している。
実はその影でファミリーマートもひそかに攻めていた。11月8日からおにぎりの形状をした「チーズハンバーグ寿司」(税込198円)の販売を開始していたのだ。ハンバーグの寿司だと!? 味が気になるので買いに行ったら、その隣に並んでいた商品にビックリ! ファミマも攻めてるな……。
・隣の商品が……
ハンバーグおにぎりで良かったんじゃないのか? なのになぜ寿司にしたんだろう……。何か思うところがあって、寿司にしてしまったに違いない。食べて美味しければ問題ないので、とにかく味をたしかめてみないとな。ってことでお店で実物を発見した。
おい、ちょっと待て! ハンバーグ寿司もなかなかのインパクトだが、隣にも気になる商品がある。なんだコレは!?
「いなり寿司 栗」(税込155円)だと!?
いなりに栗……。う~ん、栗ご飯・栗おこわなど、米と栗の食い合わせは珍しくないけど、酢飯と栗を合わせたものは初めて見た。気になるので、これも買っておこう。
・チーズハンバーグ寿司
さて、まずはチーズハンバーグ寿司の味から見ていこう。
セブンの明太子おむすびと同様に、ご飯に具材を貼り付けるスタイル。てりやきタレがたっぷりかかったハンバーグの上には、チーズが乗っかっている。最近の海苔で巻かないタイプのおにぎりは、みんなこんな感じの貼り付け系が主流なのかもね。
実際に食べてみると……。
味は悪くないかも。酢飯とタレの味がぶつかり合うと予測したのだが、その予測は裏切られ、味の衝突は発生していない。よく考えてみたら、回転寿司ではハンバーグ寿司は珍しくないもんね。このメニューがコンビニに登場するのは、ある意味必然だったのかもしれない。一言であらわすと、「時は来た。それだけだ」ってことになるな、うん。
・栗のいなり寿司
続いて、栗のいなり寿司。季節柄、栗を食材として選ぶのはアリなんだけど、酢飯と合わせてお揚げで包むのはどうなんだろうな……。
中身を見ると、ご飯の間からチラホラと栗の姿が覗いている。
では食べてみるとしよう。
栗といえば甘さとホックリとした食感が魅力。……のはずだけど、この商品はその2つの魅力が少しわかりにくいかなあ。酢飯の味で栗の甘さが埋もれてしまっているし、お揚げが栗の食感をぼんやりさせてしまっている気がしないでもない。この1~2年モンブランが流行っているから、栗を使いたいのはわかるけど、いなりとして使うのは難しかったかもなあ……。
とはいえ! 大手3社で弁当・総菜系では圧倒的に存在感の薄いファミマのチャレンジ精神は評価したい。何かひとつでも起爆剤になるものを作り出そうとする、その挑戦姿勢に拍手を送ろう。この調子で、今後もチャレンジングな寿司を開発してくれることを願っているぞ!