雲の上に見える和名倉山。隣の雲取山の尾根から撮影した。
東京の西に奥多摩という山域があり、個人的に好きなのでずいぶん歩いてきた。メジャーな山はだいたい登ったのだけど、それでもまだ登れていない山があった。
和名倉山(白石山)。
アクセスが悪く、どこから登っても山頂は遠く、道も奥多摩にしては荒れている。
奥多摩はけっこう歩いてきたつもりなんだけど
僕は出不精なので遠くの山(例えば北アルプスなど)に行くのが億劫で、登山をはじめて以来17年、奥多摩ばかり行ってきました。下の地図の赤い線が登山で歩いたことがあるルートで、青は沢登りで行ったルート。奥多摩、奥秩父、高尾山周辺について描きました。
まだ個人的未踏の山はあるし、ピークには登っていても支尾根を歩いていないルートがたくさん残っています。沢や谷を入れたら未踏のエリアだらけなので、まだまだ奥多摩には行かねばなりません。
※ピーク…山頂のこと。
※支尾根…メジャーな登山道としての尾根から外れた細かい尾根のこと。大きめの支尾根は物好きが歩くので、登山道で無くても歩いた跡(踏み跡)があり、けっこう歩ける。
和名倉山にまだ登ってない
それでも奥多摩周辺で有名な山にはだいたい登ったのですが、ずっと登ろうと思いつつも登っていないピークが残っていました。それが和名倉山(別名は白石山)。
和名倉山(国土地理院の地形図では白石山)は、東京都の最高峰である雲取山の北西8km、秩父湖に流れこむ大洞川の谷を越えた先に存在します。
日本200名山で標高は2063m。雲取山より50mほど高く、それでいて東京側の山からは見えにくく、奥秩父のメジャーなルートから外れているため訪れる登山者は多くありません。
どこから登ってどこに降りるか?
和名倉山に登るルートは何パターンかあります。一般的なのは、山梨側(和名倉山の南側)の三ノ瀬から登るルートです。途中に将監小屋という山小屋があり登山道も大部分が整備された一般登山道です。
上の地図の赤い線の下端にある三ノ瀬から登りはじめて、途中の将監小屋で一泊(テント泊か小屋泊)し、和名倉山に登って来た道を引き返して三ノ瀬に下山するピストンルートになります。マイカーで来て早朝にスタートして日帰りする人もいます。
ただし、三ノ瀬へのアクセスはマイカーがないと厳しいため、車を持っていないし運転も嫌いな僕には適していません。(一応、バスでいけないこともないが歩行距離が結構長い)
※ピストンルート…上りと下りで同じルートを歩く場合、ピストンとかピストンルートと言います。往復のことです。
秩父湖から登ることにした
もう一つメジャーなのが、埼玉側の秩父湖から登るルート。こちらは電車とバスでアクセスすることが出来ます。
ただし一般ルートとして整備された登山道は無く、いわゆるバリエーションルート(破線ルート)となります。このルートは特に道迷いが多く、何人もの登山者が行方不明になったり、遭難して何日も山中を彷徨ったりしています。
熊も多く生息しているそうで、1日に2回熊に出会ったという山行記録を読んだことがあります。ヤベェじゃん。
※一般ルート…多くの人が比較的安全に歩ける登山道のこと。ある程度整備されている。
※バリエーションルート…登山道としては地図に乗っていないルート。昭文社の山と高原地図に破線として載っていることがあるので破線ルートとも呼ばれる。が、全く地図に載っていないバリエーションルートの方が多い。秩父湖から登るルートは破線ルートとして載っている。
で、今回は秩父湖スタートのルートを選ぶことにしました。理由は、険しそうで楽しいかなと思ったから。森の熊さんはちょっと気になるけど…。
秩父湖から和名倉山に登って、南に進んで奥秩父主脈縦走路に乗り、南東に下る天平尾根で下山することにしました。なだらかなので歩きやすそう。
僕はピストンルートが嫌いなので縦走をしたいと思います。天平尾根は歩いたことがなく、ちょうど紅葉もキレイそうなので是非歩きたい。
※奥秩父主脈縦走路…山梨の瑞牆山辺りから奥多摩駅まで伸びる登山ルート。75kmくらいある。
※縦走…同じ道を引き返したりせず、ひたすら尾根を歩いてピークを踏破していくスタイル。
今回のコースにした理由
- 秩父湖スタートだと電車とバスで行きやすい
- なんか楽しそう
- ピストンルートより縦走が好き
- 秩父湖ゴールだと難路が下りになるので避けたい。登山は登りより下りが危険
- 帰りに秩父湖に降りると、混んでいてバスに乗れないことがあるらしい
- 天平尾根を歩きたい
地図の上の方の緑のピンがスタート。下の方にある親川バス停がゴールとなります。距離は35kmくらい。これを一泊二日で歩くことにしました。
2日目の16時までにゴールに着かないと、ちょうどいいバスに乗れないので頑張って歩かなくてはいけません。
三峰神社行きのバスがハード
スタートは西武秩父駅。金曜日の早朝、始発電車で江戸川区を出発して朝8時過ぎに着きました。西武秩父駅から三峰神社行きのバスで乗り、秩父湖で降ります。
ここでちょっとした勘違いに気づきました。休日の時刻表を見ていたために8時半発だと思っていたバスが9時10分発でした。Oh…。20分程度待てばいいと思っていたのが1時間待ちになりました。
更に、平日だしそんなに混まないだろうと思っていたら驚いた。列がどんどん伸びて、発車10分前には駅の改札近くまで伸びてしまいました。マジか。
僕は前の方に並んでいたので座れましたが、当然ほとんどの乗客は座れず、都内の満員電車並みに詰め込まれていました。立っている乗客は押し合いへし合い。肘が当たって痛い!謝ってください!(肘打ちをやり返して)どうです?痛いでしょ!なんて地獄絵図が…。
どうも、バスの終点にある三峰神社がパワースポットとして大人気で、ほとんどの乗客は神社に向かうようです。パワースポットに着く前にパワーなくなりそうですけど。
※三峰神社…パワースポットとして有名らしく参拝客が多い。以前はロープウェイでもアクセス出来たが2007年に廃止となり、現在はバスかマイカーでのアクセスとなる。登山者にとっては雲取山の埼玉側登山口だが、バスがとにかく混むのでこちらから登る人は多くない。東京側の鴨沢から登る人が多い。
1時間後、下車
1時間ほど乗ってようやく秩父湖のバス停に着きました。ここから先は自由乗降区間なので、本来はもうちょっとバスに乗れるんですが、超満員のバスで自由乗降区間は無理ゲーです。運転手さんに声を掛けられない。秩父湖バス停で降りました。
三峰神社に行くバスを見送り、しばしダム観光。走り去ったバスは曲がりくねった狭い道をあと30分走ります。
登山が始まる
ダムを見ながら30分歩いて埼玉大学の秩父山寮に着きました。本当は自由乗降でここまで乗るのが楽です。
建物の左脇から登山口となる吊り橋へ行けます。落石とか路肩注意という看板が立っていました。
観光で来るには危ないけど、登山で歩くには普通の道を歩いて5分ほどで吊り橋。
橋を渡って左に曲がり、3分程度歩いたら尾根への登り口がありました。ここから急斜面を登っていきます。
テント泊用の装備や食料、補給できるか微妙だったために3.5リットル持ってきた水など15kgの荷物を背負っています。
自作のGPSアプリで斜度を見ると急斜面過ぎて笑いました。しかもまだまだ序盤だし。ここで一気に標高800m(高尾山2回分)を登ります。
※高尾山…東京都民憩いの山。とてもたくさんの人が登る。登山口から山頂までの標高差が400mある。
紅葉を楽しみながらジリジリ登っていきます。
平らな道に出ました。
全体の進捗からすると、ここ。
時間はもう昼過ぎ。スタートが遅れたこともあり、予定よりだいぶ遅くなりました。日没まで4時間半しかありません。
人工的な道と昭和の名残
この平坦地には昭和のゴミがたくさん落ちていました。余裕があれば回収するんですが、まだまだ行程の序盤。荷物を増やすことは出来ませんでした。
しばらくはこの平坦な道を歩いていきます。楽だけど、標高が上がらないと山頂に近づかないんですよね…。
楽ちんすぎるなと思っていたら、大崩壊地があり道が寸断されていました。写真で見ても分からないと思いますが、けっこうな斜面で下は崖。 斜面を歩くとガラガラ崩れていく。
※大崩落地…台風や大雪で登山道が崩壊することがよくある。一般ルートなら復旧されることが多いが、バリエーションルートでは崩壊したままのことが多い。
やはり破線ルート、侮れない…と思っているとレールが。どうも、昭和の林業で使われていたトロッコ道だったようです。
ワイヤーなども多く残されていました。
地図に営林署跡と書かれている場所には、もっと豪快にレールや車輪が残されていました。マニアにはたまらん場所かも知れません。
これらが自然と一体化しつつ朽ちていく風景も、ちょっと悪くない。ラピュタ感があります。
まだまだ着かない、ただ頑張る
時間が押しているので進むと、ようやくまた山登りになりました。
谷への入り口には、これでもかっていうくらい目印のピンクテープが巻かれていました。これはちょっと過剰な気もしますが、こうでもしないと遭難者が出てしまうんですかね。
※ピンクテープ…登山道の目印として木に巻かれていることが多いので、これを探しながら歩くと道から外れずに済むことが多いが、たまに罠がある。
ここからまた急登で、標高差700mを登っていきます。高尾山2回弱くらい。秩父湖から和名倉山の山頂までで4高尾山弱になります。
時刻は14時半。日没まで2時間半くらい。
標高1500mくらいからは雪が出てきました。登ったのは10/28ですが、10月の奥多摩で雪の上を歩いたのは初めて。
※奥多摩で雪…通常、奥多摩で雪が積もりやすいのは太平洋南岸低気圧が雪を降らせる2月~3月くらい。10月でこれだけ雪があるのは珍しい。
しかし、登っても登っても着かない。秩父湖からの標高差1500mを一気登るのはやはり厳しいですね。
標高1800mくらいから上は普通に雪山になりました。降った直後だったらラッセルだったかも。
※ラッセル…雪を掻き分けて登ること。膝下くらいの積雪でもけっこう疲れる。
人間と会わないといえば、ここは熊の巣窟。単独で周りに誰もいない状況で熊に遭いたくないので、鼻笛で適当な曲を吹いていました。
時刻は16時過ぎ。普段の登山ならとっくに下山してる時間ですが、今日はまだ超山奥にいます。おそらく半径5kmくらいに人間はいない。
日は傾き、雪は深くなり、山頂まであとちょっと。
急登が終わり、山頂へ行く分岐に着きました。この辺は南向きの斜面で日当たりが良いので雪が少なめ。
和名倉山に登頂
カラマツの藪を抜けて全身カラマツの落ち葉(細かい松葉)だらけになったりしつつ、ようやくラスボス和名倉山に着きました。
※カラマツ…松の仲間の落葉針葉樹。秋に短く細い松葉が黄色くなって落ちる。ちょうど落葉の季節で、ザックや服の隙間にメチャクチャ入り込んだ。
はい、ここが山頂。地味オブ地味。地味名山のチャンピオンかも知れません。準優勝は大菩薩嶺。
地味でも、ようやくラスボスに登ることが出来ました。嬉しい。
※大菩薩嶺…日本百名山なんだけど、山頂は眺望がなくとても地味。近くの大菩薩峠は景色がいい。
山頂を往復して戻ってきたらもう17時すぎ。少し進んでみたんですが、歩いたことがないコースを闇の中で歩くのは危険と判断して戻りました。
可能なら将監小屋まで、無理なら少しでも近づきたいと思ったんですが全然無理でした。3時間足らなかった。力及ばず、途中での宿泊となりました。
平らな場所があったので、ここをキャンプ地とします。
テントを設営して一安心。いや、熊だらけの山中なので安心していいのか分からないけど。
夕ご飯は肉と飯
テントさえ張ってしまえばあとはご飯を食べて寝るだけ。まずは炊飯。いつもは一泊のテント泊なら炊いてあるご飯を持ってきていたんだけど、今回は炊くことにしました。
標高2000mくらいあるので、蓋を手で抑えて圧力を掛けます。
※手で抑えて圧力…標高が高いため気圧が低く、水の沸点が低くなるのでご飯を美味しく炊けない。そのため圧力を掛けて沸点を上げる必要がある。
炊けた。
次は肉と野菜を焼いていきます。
ありがとう、米と牛。
ちょっと量が多かったので翌朝に持ち越し。
寝具はモンベルの寝袋#4。雪山ではシュラフカバーを使うのですが今回は持っておらず、そこそこ寒くて夜中に何度か起きました。
※モンベルの#4…現在は欠番の寝袋。薄めで一般的にはスリーシーズン用なので冬は使わない。しかし僕は真冬でも#4でテント泊をしている。シュラフカバーを掛けて防寒着を全部着れば-20℃までなら寝られる。
2日目が始まる
朝食は残しておいたご飯でお茶漬けと、残った肉と野菜。
本当は5時に出発しようと思ってたんですが、あまりに暗かったので30分ほど遅らせました。暗いしガスってるし、イヤだなー、怖いなーって。
※ガスってる…霧が出ていること。山での霧とは雲のこと。下界から見ると雲の中にいるってことです。
早朝は野生動物の時間なので、笛を吹いたり、犬の吠え真似をしながら歩きます。幸い熊には遭わず、鹿を見かけた程度で済みました。
※…動物は人間が怖いので音を出して存在を教えれば逃げていきます。
東の空が明るくなってきました。やっと夜明け。
和名倉山から先は一般ルートになるので、これまでの道より歩きやすいはず。
歩いているとワイヤーが散乱している場所がありました。こんな山奥まで仕事で入ってたんですね。昭和の開発熱は本当にすごかったんだなぁ。そりゃ高度成長するわ。
一般ルートと言っても、時々急斜面だったり崖沿いの道だったりして気を抜けません。
日は昇ったけど雲は厚く、気温は低く苔には霜が降りていました。山はもう冬でした。
進んでいくと笹原。笹に付いた露が靴やズボンを濡らしてきます。
東仙波というピークに着きました。山頂にはひっそりと三角点と標識が。せめてここまで1日目で来たかったところですが、キャンプ地から1時間50分掛かってるので全然無理でしたね。歩いてたら19時着でした。
南に進むほどに天気が良くなってきましたが、道は相変わらず笹に覆われ、僅かに線として見える程度。
時々笹が濃くなってよく分からなくなります。一般ルートといっても侮れません。
下の写真、どこが道か分かりますか。
こんな感じです。
急に開けて、歩きやすい!と思って下っていったら間違いだった箇所もありました。開けた道に見えたのは沢で、正解は右の笹藪を進む、でした。 (地形に違和感があったので確認して戻りました)
そしてようやく、本当に広くて歩きやすい道に出ました。ここからは歩く人が10倍くらいになるので一安心。
この日は、朝から5人くらいとすれ違いました。みんな三ノ瀬から和名倉山を目指して歩いてきたみたいです。やっぱり三ノ瀬ルートが一般的だったか…。
将監小屋で水を補給
下っていくと将監小屋。 ここは、奥秩父主脈縦走路を通しで歩いたときにテント泊をしたことがあります。
水は豊富に出ていました。今回はここが初の補給。ここまでで3リットル程度を消費しました。
1リットルを補給して、手持ちの水は1.5リットルに。下山まではもつでしょう(最終的に500ml程度余りました)。
将監小屋にはキレイなバイオトイレがあります。東京都水道局の仕事で、水源を守る事業としてトイレの整備が行われています。
※バイオトイレ…菌の力で排泄物を分解するトイレ。匂いが少ない。
いい天気と秋の山が最高すぎた
しばらくは歩いたことがある道なので安心して歩けます。
来てよかった…。朝は雪と霧の寒々しい山にいたのに、今は晴れた紅葉の山にいる。不思議な気持ちになります。
油断してると崩壊地。とはいえ、昨日の大崩壊地と比べたら可愛いもんです。歩きやすい迂回路があったし。
2日目の行程は全体的には下りなんですが、たまに登りがあって体力を削られます。
息を切らして、飛龍山の南にある禿岩に到着。下の地図の、鳥居マークのちょっと左です。
登山道からちょっと離れた尾根が禿岩。
ここは眺望がよく、奥多摩の南側、大菩薩嶺などが見渡せます。
天平尾根を下る
天平尾根を目指して南向きの尾根を降りていきます。ちなみに、天平と書いて「でんでえろ」と読みます。
降りていくと、これから降りていく天平尾根全体がよく見える場所がありました。ゴール、遠いな…。
どこを歩いていくのかって?正面の尾根をずっと歩いていくんですよ。
天平尾根は全体的になだらかな尾根なんですが、上部と下部が急斜面で、特に上部は急峻な岩場となっています。わー、たのしー。
※わー、たのしー…強がりです。
あまり写真は撮れなかったけど頑張って降りて、なだからな尾根に乗りました。ここからはボーナスステージみたいなもんよ。
明るくて気持ちの良い尾根歩きです。良い。
ただ、こういう平坦な尾根は道迷い遭難が多いのです。地形が読みにくいので道から外れやすいんですよね。外れる人が多いと踏み跡が錯綜して更に迷いやすくなります。
登山道をよく観察し、地図やGPS、コンパスを使って正しい登山道から外れないように注意しなくてはいけません。
360°のピンクテープ
歩いていると、全周にピンクテープが貼られた森に出ました。
昨日から目印として出てきたピンクテープだけど、実は登山だけでなく狩猟や林業でも使われています。必ずしも登山道だけに付いているわけではないのです。
この場所では、伐採する予定の木にテープが貼ってあったようです。こういうことはよくあるので、自分が歩くべき地形や方角を頭に入れながら歩かなくてはいけません。
平らな天平尾根の最後は急斜面
天平尾根は名前の通り本当に平らで、ときどき山の上とは思えないくらい平らで広い場所がありました。
しかし最後は急斜面。奥多摩の山はだいたいこういう地形になっていることが多いのです。山頂付近と登山口付近がとても急。
最後、何軒かの廃屋の横を通り過ぎると、ようやく登山は終了になります。長かった…。
※トラバース…横切っている道、横切る動作のこと。
※外傾…外側(この場合は谷側)に傾いていること。傾いているのでとても歩きにくい。
昔は山の奥まで人が住んでいたんですね。登山口が近いとは言え、まだまだ山の中です。
舗装路になりました。時刻は16時半。
バス、行っちゃった
バスは16時発でした。30分前に行ってしまいました。
天平尾根の中間あたりで16時のバスには間に合わないだろうと思ってました。でも焦って降りて怪我をしてもつまらないので、急がずに下山しました。バスに乗れなくても死ぬわけじゃないし。
次のバスは18時。しかも乗れるバス停は4km歩いた先。
歩きました。
登山道が終わってしまえば遭難するリスクはほとんど無いので、疲れたけど問題ありません。自販機もあるし熊も(たぶん)出ないし安心。
※(たぶん)…奥多摩など山の近くでは民家がある場所でも熊が出ることがあるので油断は出来ません。
留浦(とずら)バス停に着いたのが17時20分。ゴールに着きました。ほとんど自業自得(天平尾根を歩きたいという欲)で遅れましたが、無事に終了となりました。歩行距離は、2日で37kmでした。
地味山頂だけど達成感はある
山頂はたしかに地味だったけど、途中に出てくるトロッコの痕跡など開発の跡は興味深いし、急登も今となっては良い思い出です。
すぐにまた同じルートで歩きたいかと言われると悩むけど、また今度別のルートから登りたいとは思います。まだまだ未踏のピークがあるので、これからも奥多摩に行かねばなりません。
登山って、終わりが無いんですよね。