ウェブメディアとして、迷い、確信し、ひらめく。デイリーポータルZの試行錯誤を編集部で語り合いました。
2022年、先月10月の活動報告です。(編集:古賀及子)
※途中まで一般公開の、「はげます会」会員限定記事です。会員の方はこちらからどうぞ!
撮影に場所を手配することのよしあし
林:
10月のコンテンツ制作の現場から、工夫したことと、ちょっと迷ってること、トピックを古賀さんと出しあったのでまずはそれを紹介しましょうか。
橋田:
そうですね。サイトの運営状況のご報告は最後に。
古賀:
よろしくおねがいしまーす!
林:
10月は場所を借りて撮影しまくりました。米田さんの逆上がりの記事はスポーツクラブの協力の元、きれいなところでやりまして。もうひとつは石井さんのダイエットの記事。
林:
場所を借りるとやっぱり記事が映えるなと思って。長嶋有さんに自分の作品の国語の問題解いてもらった記事も場所で画がきまりましたよね。
林:
でもちょっと迷ってるんですよ。積極的にこうやって場を洗練させたほうがいいのかどうか。
古賀:
え、迷いありますか。
林:
うん。映えるは映える。でも米田さんが、本当は友達とちんまり撮影するつもりで企画したんですって。
古賀:
ああ! なるほど。プレッシャーになっちゃったんだ。
林:
そうそう!
古賀:
うう~~。気持ちはわかる。
林:
俺はせっかくだから、いい場所用意したれってなるけど、逆にそれでやりにくくなってしまうということがあるのではないかと。
自己満足だったかもしれないとちょっと反省しました。
橋田:
むずかしいですね……。
林:
あともうひとつ場所借りには難点があって。場所に当たりはずれがあるんですよね。
古賀:
ああ……。ありますね。予約して行って「あれ~」ってことの多さ。
橋田:
雑誌とかテレビとかそういう現場の方々は長年の歴史が培ってきた、撮影場所について確固としたノウハウを持ってるわけですよね。私たちにはそれがまったくない。
林:
石井さんのダイエットの記事、トップの画像の背景を宇宙にしてもらったんですよね。なぜかというと、後ろに張り紙が多くて。
古賀:
あはは。かくさないと貼り紙に目が行く画像になっちゃうんだ。貸しスペースってこうところ本当に多いですよね。
林:
この2点で場所についてはまだ悩んでます。といいながら、このあいだすごい場所をまた借りまして。ここ。
橋田:
うわ、体育館。
林:
蛍光灯の箱を投げて飛ばすっていう企画の撮影で。
古賀:
たしかに蛍光灯の箱投げるなら広くて風のない場所が必要だものなー。
橋田:
体育館しかない。
林:
公開をぜひ楽しみにしていてください!
20年と今がくらべられるのがデイリーポータルZ
古賀:
ふたつめは私からです。はげます会の会員さん向け限定記事としてライターの月餅さんに書いてもらった記事なんですが、これはトルーさんの記事がもとになってるんです。
橋田:
はげます会の会員向けの限定記事は、途中まで一般公開で、はげます会の会員さんだけが最後まで読めるタイプの記事ですね。
古賀:
毎週火曜日に1本出してます。以前もほりべさんに納豆1万回かき混ぜてもらう記事もやってもらって、これは、私の「納豆を1万回まぜる」から発生させた記事ですね。
古賀:
これはベルリンで納豆ってどうやって買うのかと、そこからもう知らないしおもしろいんですよね。
そもそもはサイトの17周年で「名作カバーまつり」という、過去記事からライターが好きなものを選んで、同じことをやってレポート記事にする特集企画がもとになってます。
古賀:
はげます会の限定記事をはじめて、あ、もう一度やる記事、この枠にぴったりじゃんって。
先日も、2011年にT・斎藤さんが書いた記事の現在を確かめる記事を公開しました。
林:
限定記事でしたが読まれましたね!
古賀:
Twitterでよく聞く、量が減ってパッケージと値段は変わらない、シュリンクフレーションが如実にわかりました。
林:
デイリーポータルZは無駄に20年やっているから、20年前と比べられちゃう。
古賀:
そうなんですよ。サイトの歴史がものをいう企画です。
12月からは定期で週に1本ずつこの手の記事をはげます会の限定記事として出して、週の限定記事の本数をいったん一時的にですが、2本にしてみたいなと思ってます!
一般公開はここまでです。会員の方は全編へどうぞ! → 続きを読む
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またにしまーす! という方も、会の存在だけでも知っていただけたらこれ幸いです。 → 「はげます会」とはいったい何なのか