2022年11月15日、松屋の新商品『富士山豆腐の本格麻婆めしシリーズ』が発売開始となった。これは先日まで関東63店舗でテスト販売されていたもので、おそらく好評だったのだろう。満を持して全国販売が始まったというワケだ。
私、P.K.サンジュンは商品が提供され始める10時ジャストに松屋へ直行し、さっそく新商品を味わってきた。結果『富士山豆腐の本格麻婆めしシリーズ』は「ほぼ飲み物である」という結論に至ったことをご報告したい。
・富士山豆腐とは
まずは聞き慣れない「富士山豆腐」について説明しておこう。富士山豆腐とは、こだわりの大豆と富士の伏流水を使用したという松屋の自社製豆腐のこと。その富士山豆腐を使用したメニューが『富士山豆腐の本格麻婆めしシリーズ』で、全4種類が展開されている。
平たく言えば「麻婆丼」であるが、以前の記事によると「舌を麻痺させるガチめの辛さ」だという。ガチめに辛い麻婆丼……果たして松屋と麻婆豆腐はどんな化学反応を起こすのだろうか?
・とりあえず食べてみた
で、今回注文したのは「富士山豆腐の本格麻婆コンボ牛めし(630円)」……だったのだが、実際に提供されたのは「富士山豆腐の胡麻だれ麻婆コンボ牛めし(630円)」だったため、大人しくそちらをいただくことにした。
商品名からもわかる通り、麻婆めしシリーズには「胡麻だれアリ」と「胡麻だれナシ」が用意されている。簡単に言うと胡麻だれアリの場合、ガチめの辛さがかなりマイルドになるとのことだ。
実際の食べてみると、胡麻だれのせいか確かに麻婆豆腐は全く辛くない。私自身がメチャメチャ辛さに耐性があることは考慮しても、拍子抜けするほど辛くないと申し上げていいだろう。
とはいえウマいのは十分にウマい。麻婆豆腐はしっかりと旨味が詰まっており、味付けも濃いめで “ご飯と一緒に食べる用” として計算され尽くしている印象だ。松屋の得意なご飯がススムくん系の味付けである。
・ほぼ飲み物
そして何よりスルスルと吸い込まれていく食感は “ほぼ飲み物” と申し上げて差し支えあるまい。タレと胡麻だれが飲み物であるだけではなく、なめらかな豆腐もかなり液体寄りの食感だ。ここまで飲み物化が進んでいる商品があるとしたら、松屋では「カレー」くらいであろう。
また、麻婆豆腐はの味付けが圧倒的に強いため「牛めし」はそこまで活かされていない印象であったことも付け加えておく。『富士山豆腐の本格麻婆めしシリーズ』の主役はあくまで麻婆豆腐。ガツンと牛めしを感じたい場合は、素直に牛めしを選択した方がいいハズだ。
まとめると、辛さ重視の方は「胡麻だれナシ」を選択し、辛いものが苦手な方は「胡麻だれアリ」を選ぶといいのではなかろうか? 「激ウマ!」とまでは言わないが、松屋ならではの安定感にあふれるメニューなので「結構ウマい!」とは自信を持って言える。
というわけで『富士山豆腐の本格麻婆めしシリーズ』は「ご飯がススムくん系の味付けで」「結構ウマくて」「ほぼ飲み物」と覚えておくといいだろう。ほぼ飲み物なので、箸ではなくスプーンでかき込んでいくスタイルがオススメだ。