【1人勝ち?】グルメライター格付けチェック『りんごジュース編』:第23回 →「千疋屋(2912円)」vs「スジャータ(138円)」

ロケットニュース24

インターネット上でグルメ記事を執筆する “グルメライター” たちの味覚は信用に値するのか? 誰にも求められていないのに、ただそれだけを追求する超ストイックな企画「グルメライター格付けチェック シーズン2」も第23回目を迎えた。

今回お届けする「りんごジュース編」は、最後までハラハラドキドキの心臓に悪い展開。果たして最高に気持ちのいい「1人勝ち」となったのか、それとも最悪の「1人負け」となってしまったのか? 詳細は以下でご確認いただきたい。

・上位グループと下位グループ

全50回を予定している「グルメライター格付けチェック シーズン2」も、そろそろ中盤に差し掛かってきた。開幕ダッシュを成功させた砂子間はいつの間にか下位グループへと沈み、現在は「上位グループと下位グループ」に分かれつつあるのが現状だ。

上位グループは中澤星児が首位を走り、その後を亀沢郁奈と私(P.K.サンジュン)が後を追う展開。中澤は驚異的な正解率を記録しているものの「大型連敗」があり得るのがグルメライター格付けチェックの恐ろしいところである。まだまだ波乱は全然あるぜ……?

・高い方を当てる

さて、ここで『グルメライター格付けチェック』のルールを説明しておこう。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解である。

今回用意した高級食材は、銀座千疋屋の「フルーツジュース林檎」で、価格は1本2912円。泣く子も黙る超高級フルーツショップ・千疋屋様のりんごジュースは、水や濃縮還元の手法を一切使わずに仕上げているという。りんごやワインよりもお高い最高級の1杯だ。

もう片方はドラッグストアで購入したスジャータのりんごジュースで、こちらは1本138円。重量を考慮すると価格差はおよそ30倍という計算になるが、その違いは味に反映されているのだろうか?

先述のように、3名が熾烈な上位争いを繰り広げる中、りんごジュース編では “あの参加者” が独自の視点で答えを導き出していた。その参加者とは……!


サンジュン:A「うーん、思ってたより違いは無いな……。香料が入ってる影響だと思うんだけど、どちらもリンゴの香りはしたんだよね。やべえ、難しいな……。

ただ比較するとBの方が水にリンゴの味をつけた感覚があった。リンゴ水みたいな。その点、Aは甘みと液体に一体感があったよね。さほど自信はないけど、Aにする」


GO羽鳥:A「ほほう、飲む前からわかったかも。……あれ? でもたぶんAじゃないかな? なんかAの方が搾りたて感があった気がする。ただBも思ったよりも悪くなかった。

それでもAの方がとろみがあった気がするし、Bの方がサラサラしてた。たぶんAだとは思うけどそんなに差はない。ちょっと不安だけどAにしよう」


あひるねこ:A「高い方はとろみがあると思ったんですけど、Aはそれが無いな……って、Bも無いやん。Aと比べるとBは薄い気がするんだけど、香りは強い。

ただとろみが無かったんだよなー。どちらも飲んだ時に感動しなかったけど、Aはちょっといつものじゃない感じはした。でもあまり自信はないです。とろみが無かったから


砂子間:A「違いは香りでしたね。Aは香りがして、Bはしなかったですね。もっと熟した感じのジュースかと思ったんですけど、Aはりんごを飲んでる感じがしました。

その点、Bはやや水っぽさというか、スーパーマーケットの感じがしましたね。3000円するかどうかは別にして、美味しいジュースでした」


和才:A「千疋屋なら余裕でしょう。……って、ウソ? わかんねえ……。でも高いのはAかなぁ? どっちも美味しかったんですけど、Aの方が濃い気がしましたね。

天下一品でいうと “こってり”“とんこつラーメン” みたいな。Bも美味しかったんですけど、口に残るリンゴ感がやや弱かった気がします」


中澤:A「これは割れるでしょうね……。ただ高いのはAだと思います。Aは深みというか、豊潤さを感じましたね。その点、Bは甘みの質が単調でした。

ただ香りはBの方が強かったんだよなぁ……でも逆にそこが香料を使ってる感じがしたので、高いのはAなんじゃないかなと。総合的に考えてAでいきます」


原田:A「これは簡単でしたね。なぜならBがそこらへんで飲むリンゴジュースだったんですよね。昔よく飲んでたんですけど、パックのリンゴジュースというか。

その点、Aは香りがフワッと来ましたし、味もちゃんとりんごでしたね。Bの薄さや昔の記憶を辿ると、高い方はAなのかなと」


佐藤:A「千疋屋か……でも俺にブランドなんか関係ねえ。ホテルニューオータニのモンブランもハズしてるからな。というか、結局どう解釈するかなんだよ。味なんて関係ねえ。

Aはとても甘く感じたんだけど、Bは味気なく感じちゃったんだよね。これは解釈だから。Bがナチュラルだと言われればその通りなんだけど、3000円の味はしなかったな」


亀沢:B「沈殿はないな……これは全員正解ってワケにはいかなさそう。まあ、私はわかったけど。Aはちょっと甘すぎたんだよね。その点、Bは香りが強かった。

いつも感はAの方があったし、Bはどちらかというと甘さは控えめ。Aは砂糖を入れないとそこまで甘くならない。Bくらいがナチュラルな甘さなんじゃないかな?」


ご覧のように1人だけBを選択したのは、現在2位につける亀沢である。「砂糖を入れないとそこまで甘くならない」という言い分は妙な説得力があるが、果たして1人勝ちとなるのか!?


よっしゃぁぁぁあああああ!


オラオラどっちが千疋屋なんだーーーー!!!!!


正解は……


A!!!!! Aが千疋屋のリンゴジュース!!!!!


オッケェェェエエエエ! 亀沢の言い分もわからなくはないが、それすら超えてくる千疋屋のりんごジュースは流石である。砂糖なしでも驚異の甘さ。それが天下の千疋屋様のりんごジュースであった。


正解で15勝3敗(正解率83.3%): 中澤「Aは豊潤さがありましたね。」


正解で18勝5敗(正解率78.2%): サンジュン「Aの方が一体感があったな」


不正解で11勝4敗(正解率73.3%): 亀沢「砂糖を入れなきゃあんなに甘くならないよ」


正解で13勝9敗(正解率59%): 砂子間「Aはリンゴを飲んでる感じがしました」


正解で11勝8敗(正解率57.8%): あひるねこ「とろみは無かったけどAで」


正解で12勝9敗(正解率57.1%): GO羽鳥「Aの方が搾りたて感があった」


正解で11勝10敗(正解率52.3%): 原田「Bはパックの味でしたね」


正解で9勝10敗(正解率47.3%): 佐藤「味なんて関係ねえ。解釈でAだ」


正解で7勝9敗(正解率43.7%): 和才「Aは天下一品で言うところの “こってり” でした」


というわけで、9人中8人が正解となったグルメライター格付けチェック・りんごジュース編。熾烈な上位争いと、血みどろの下位争いにもぜひご注目いただければ幸いだ。次回もどうぞお楽しみに。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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