最近CMでよく見かける日清の『完全メシ』シリーズ。栄養バランスを考えるのが面倒くさい人のために、コレさえ食べれば偏りなく栄養を摂取できるぜ! っていうコンセプトらしい。
ぶっちゃけ「栄養を摂れるならなんだっていいや」なんて妥協の気持ちで食べたのだが……結論から言うと、いい意味で裏切られた。
──というのは、通常版とは違う “とある仕様” がハッキリ言って神がかっているし、すべてのカレーメシがこうあるべきだと思ったのだ。日清さん、ちょっと検討してもらえませんかね??
・カオス過ぎるパッケージ
完全メシと出会ったのは、1週間を超える長期旅行の最終日に立ち寄ったセブンイレブン。カレーメシとラ王が並べられ、どちらにも「栄養と美味しさの完全バランス!」という文字が誇らしげに踊っていた。
公式webサイトによると、完全メシシリーズにはタンパク質やビタミンなど33種類の栄養素がバランスよく配合され、管理栄養士へのアンケートでは9割が「忙しい日の食事の選択肢のひとつとして活用してほしい」と推奨したのだそうだ。
両方とも税込429円と、通常版よりも200円ほど高価である。
レトルトご飯を買うだけなのにこの値段か……というのが正直な気持ちだったが、連日てきとうな外食ですませていた筆者にとって、栄養バランスは至急課題であるようにも感じた。
完全カレーメシ曰く「栄養バランスを考えるのが、めんどくせぇヤツらに!」
「信じて混ぜろ! 完全謎パウダー付」「きっとカレーになる」
日清のキャッチコピーはカオスだ。「きっと」ってなんだよ。カレーにならない可能性もあるのかよ。
・カレーメシは全部この仕様にすべき!
購入して開封してみると、上のプラスチックカップの中には小袋が2つ入っていた。
どれどれ。「信じて混ぜろ! 完全謎パウダー」と「仕上げオイル」とな。
ふたつの調味料はお湯を入れて5分待ったあと、食べる直前に入れるということ。
容器の中身はこの通り、まっさらな米と具材しか入っていないのだ。
ふむふむ、通常版のカレーメシとは作り方が違うのね。通常版は、あらかじめ容器の中に固形ルーが入っているもの。
──そう思いながらお湯を注いで5分待ち、
完全謎パウダーをかけて、
仕上げオイルと一緒に混ぜる。
すると……
嘘だろ! 早ぁっ!!!!!!
わずか6秒ほどの間であっという間に混ざり、トロトロのカレーメシが完成したのだ。このスピード感にはコンビニの店内にもかかわらず、思わず声を出して驚いた。マジで早すぎるだろ!
通常版のカレーメシはルーを溶かすのに長時間混ぜる必要があり、それこそ「めんどくせぇ!」と言いたくなることもあったのだ。
それを思えば、わずか(5分と)6秒でこの仕上がりの完全カレーメシはマジで神がかっている。
栄養っていうか、このスピード感に429円払う価値があるってもんじゃないだろうか。
・普通にウマいぞ!
コンビニの店内にはイートインがなかったため、車に戻って食べてみた。
もちろん味は……
_人人人人人人人_
> 普通にウマい! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
甘みが強くて後味にクリープみたいな粉っぽさとがある気もするんだけれど、言われなければわからないだろう。っていうか、普通に筆者の気のせいかもしれない。
それぐらいなんの変哲もないいつものカレーメシだ。アウトドアや登山などの食事や、災害時のストックとして使ってもよさそうなクオリティである。
お腹が空いていたこともあり、あっという間に完食。
普通にウマかった。……そう思えば思うほどに、筆者の脳裏には「混ぜるの簡単だったな」「今までグルグル混ぜ続けたのはなんだったんだよ」という気持ちがこみ上げてきた。
もちろんオイルを別入れにする必要や、ゴミが増えて面倒くさくなる問題、はたまたいっぱい混ぜる手間で美味しく感じる、みたいな事情はあるのだろう。
しかし。それでもカレーが約6秒混ぜるだけで完成する魅力って絶対にあると思うんですよね。日清さん、いつか通常版のカレーメシも粉末ルーに変更してもらえませんかね?