登山家の野口健さんが2022年10月31日、山林などに放置される「尿入りのペットボトル」について、ツイッターで怒りを露わにした。
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野口健さん(写真:つのだよしお/アフロ)
「年々増えている」という排泄物入りペットボトル
野口さんは、地元企業らが2006年から続けている清掃活動「富士山クリーンプロジェクト」に協力している。富士山の美しい景観を取り戻すための清掃活動で、今年はコロナ禍で2年ぶりの活動となった。
野口さんは29日のツイッターで、活動の様子を報告。「粉砕された細かなゴミを土に混ぜて不法投棄された現場です」とし、「この現場を清掃してから約10年。『ゴミ拾い』ではなく『ゴミ掘り』。面倒くさい捨て方をされたものです…犯人に拾わせたい…」と嘆いた。
そんな中で、「最近、多いのがこれ!!!」と30日に報告したのが、茶色い液体が入ったペットボトルだ。中身は排泄物だそうで、野口さんは「オシッコ入りペットボトル年々増えている」と怒りマークと共に投稿している。あわせて投稿された動画では、
「開けて出したら、ものすごい匂いです」
「夏に(キャップを)開けると、(中身が)吹くこともあるんですよ」
などと語っている。
投稿では、「特に国道沿いには、オシッコ入りペットボトルがいくつも。今日、一つ、開けましたが熟成されているからでしょう…強烈な匂いで具合が悪くなりました。これを捨てる人は『ご自身の人格を捨てている』のと同じだと心得るべき」と訴えた。リプライでは、中身について、「熟成されると色が濃くなるみたいです…マジで臭いです…」としていた。
さらに31日の投稿では、「様々なゴミを拾ってきましたが、その中でも拾うのが嫌なのがオシッコボトル。そのゴミには捨てた人の心の歪みや悪意が乗り移り、拾う度にその負のエネルギーを手で感じてしまう」と改めて苦言を呈していた。
これらの投稿に対し、リプライ欄には「例えば観光での移動中の渋滞だとか、運送のお仕事中に時間を守る為にやむを得ずした事だとしても、せめて自分で処理して欲しい」「排泄物まで投棄されているなんで清掃活動の現状に、ただただ衝撃を受けています」「100均に使い捨てトイレ売ってるのにね」といったコメントが寄せられている。