人気オンラインゲーム「艦隊これくしょん」(艦これ)の運営は2022年10月25日、屋外イベントで展示した等身大パネルがオークションサイトに無断で出品されているとして、「盗難または横領行為があった可能性」があると公表した。
出品者はイベント関係者を名乗っており、搬出時に譲り受けたと主張している。この人物の雇用主とみられる企業は取材に「調査中」と答える。
「ほしい?と言われたのでもらって帰った」
パネルは、大手ネットオークションサイトに出品されていた。商品ページによれば、10月1日、2日に富士スピードウェイ(静岡県小山町)で行われた「C2機関 “瑞雲”&”秋刀魚”祭り2022 in FSW」に展示された品で、「イベントでいただいたもの」「表面に折れ目等は無く状態良い方かと思います」と説明している。23日から2万円ほどで出品している。
本来であれば流通するグッズではないことから、入手経路を巡りファンの間では物議をかもした。
艦これの運営が25日にツイッターで、「当該事案に関して、看過できず確認調査を進めています」とコメントする事態となり、「撤収輸送段階において、私達の関知していない盗難または横領行為があった可能性があり、本件警察に被害届けを提出する準備を進めています。(余程大きな損傷がない限り、輸送段階で廃棄することはありません。また、指示のない廃棄はありません)」と対応を進めていると明かした。
出品者は騒動を受けて、「これはイベント片付けバイト終了時、廃棄するとの事で、ほしい?と言われたのでもらって帰ったものですので、盗難品等ではありませんのでご安心ください」と追加説明し、さらに斡旋元だとする企業名や担当者名を公表して身の潔白を主張する。
艦これの運営には当該企業への確認を促しており、希望があれば廃棄や返却にも応じる姿勢も示した。その後、26日午後までに出品ページは削除されている。
斡旋元に挙げられたのは、東京に本社がある会社だった。会社のウェブサイトによれば、運送屋や人材派遣を手がける。J-CASTニュースが26日に取材をすると、「調査中のため、現段階ではお答えできかねる状況です」と話した。