「100万円で買った古民家」の敷地内にある倒壊した物置小屋の解体作業を手伝ってくれているのがホービエン軍団(有限会社豊美園)であるが、そのリーダー的存在であるIMAZUさんのファッションから目が離せない。
ある時は細身のパンツ。ある時は太いニッカズボン(ニッカポッカ)……とはき分けてくるため、いつも「オシャレだなぁ〜」と感心していたのだが、ふと同僚のYoshioがIMAZUさんに素朴な疑問を投げかけた。
Yoshio「なんで太いズボンをはいているんですか?」
それに対するIMAZUさんの答えが、あまりにも予想外かつ衝撃的だったので軽くお伝えしたい。なお、あくまでもこれは個人の感想である。
IMAZUさんが太いズボンをはくのは、「これといった意味はない」という。「買ってしまったから(そこにあるから)はいている」といっても差し支えはなく、とくに強いこだわりや、利点はないらしい。
IMAZU「むしろデメリットしかないよ」
この言葉が彼の口から出た時には、我々は衝撃のあまりひっくり返りそうになった。なんでも「造園業」が本職である彼にとっては、“枝などにひっかかったりする” ため、良いことなんて皆無なのであるという。
IMAZU「もちろん、メリットがある業種の方もいるよ。たとえば高所で仕事する鳶(とび)の人なんかは、太い裾の部分で風を感じる……とかね。でも造園業のオレらにとっては、デメリットしかないな(笑)」
というわけで、IMAZUさんが太いズボン(ニッカ)をはいているのは、ついうっかり「買ってしまったから」であるらしいのだが、逆に「これは最高」と思える作業着もあるという。それこそが前述の「細いパンツ」だ。
IMAZU「オレがたまにはいている細いやつ。アレは本当に最高。細いから枝とかにひっかかることもないし、ストレッチ素材だからよく伸びるしで文句なし。ワークマンで売ってるよ。ワークマンは本当に最高だよ」
──とのこと。ちなみに、履き物に関してのこだわりも各々あるらしい。たとえば「足袋(たび)」なんかは、
IMAZU「やっぱり足袋は底が薄いから地面の感触が把握しやすいんだよね。地面の違和感をすぐ察知しないと危険な現場とかもあるから足袋を選ぶ人も大勢いる。でもオレは面倒だから簡単な作業靴を履いてるけど」
そうえいば、同じホービエン軍団でも、アニ(キ)さんのスタイルもIMAZUさんとは全然違うし、それぞれ「これ!」ってのがあるんだなぁ……と思った次第。
ちなみに、そんな各自バラバラの作業着だが、ひとつだけ一貫して同じメーカーのモノがあった。それは、我々(羽鳥&Yoshio)も使っている
SHOWA(ショーワ)の背抜き手袋である。
これは、今回の解体作業の一番最初(見積もりの時点)に登場した「テゴワシ小川」さんもオススメしていたゴム張りの手袋で、その当時も、
テゴワシ小川「手袋はショーワに限る! ウチら、みんなショーワを使っているよ」
と申していた。
事実、ホービエン軍団が使っている手袋は皆そろってSHOWA(ショーワ)の手袋であり、実際に使いやすいので我々も他のメーカーに浮気する気は一切ない。手袋はショーワに限る。これ、覚えておくと良いかもだぞ。