半導体技術者の“ゴール”とは? 「人生ゲーム」の大型展示で注目を集めるCEATEC 2022のJEITA半導体フォーラムブース【CEATEC 2022】

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 「CEATEC 2022」幕張メッセ会場において、JEITA半導体フォーラム2022はパートナーズパークエリアにてブースを出展し、「半導体産業人生ゲーム」など複数の展示を実施している。CEATEC 2022は、幕張メッセで10月18日~21日にリアル会場開催。オンライン会場は10月31日まで開催している。

 半導体人材育成をテーマとし、ターゲットに「半導体産業で働く次世代の大学生・大学院生・高等専門学校生」をイメージしたユニークな展示ブースを設置していたのがJEITA半導体フォーラム2022(JEITA 半導体部会)。半導体技術や職種に関する理解を促しながら、半導体産業の魅力や可能性を発信することを目的に、複数のメーカーによる展示を実施している。

株式会社タカラトミー協力のもと設置された「半導体産業人生ゲーム」。各マスには半導体産業に関する内容が記述されており、遊びながら半導体産業従事者としてのキャリアを学べるとのこと

学生向けにターゲットを絞っていることもあり、就業後のキャリアをイメージしやすくなるような解説も

 もっとも注目を集めていたのが、半導体企業で働く人生を体験できる「半導体産業人生ゲーム」。株式会社タカラトミーの協力のもと設置されている同ゲームは、会場の一角が人生ゲームのマスになっており、来場者自身がゲームのコマとなって実際にルーレットなどを回してゲームを楽しめる。

人生ゲームがベースだが、内容は半導体産業に関わるものとなっている。各マスの用語については、担当スタッフが解説してくれる

 マスごとの記述は半導体産業に関わる内容となっているため、止まったマスでは担当スタッフが解説し、遊びながら半導体産業について学べるという。

ローム株式会社の次世代自動車向けSiCパワー半導体に関する展示。インバーターなどにSiCを搭載することで、高性能化や高効率化、軽量化といった改善が可能とのこと。実際に40kgの軽量化を体感できるウェイトが設置されていた

次世代EVでの活用が検討される、走行中にワイヤレス給電可能なホイール内モーターに関する技術展示

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社の画像センサーに関する展示。裏面照射型ToF方式を採用し、正確な距離画像の取得が可能

ToFを活用したVtuberアプリのデモも。高精度の両手認識が可能で、高速動作する指のトラッキングにも対応している

ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社による中古リチウムイオンバッテリー選別技術に関する展示。電気自動車などで利用されたバッテリーのリユース時に必要となる電池診断を、同社チップと独自アルゴリズムによって高速に実施。市場で顕在化しているリユースの活性化需要に貢献できる見込みだ

ヌヴォトンテクノロジージャパンのチップを採用した水素検知器。ワイヤレスかつバッテリー駆動で設置性が高く、従来のセンサーのようにヒーター加熱を行わないため、消費電力の削減や誤検知の防止などの効果がある

三菱電機株式会社による各種センサーの展示。DXの実現に関し、どういった分野でどのようなセンサーが利用されているかを視覚的に表現したパネルが用意されていた

 そのほかのコーナーでは、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社による「Sensing Society」、ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社による「Energy Future」など、各企業がテーマに沿った展示を実施。現在の社会における半導体の活用や具体的な貢献を紹介しつつ、実際に常駐する企業スタッフへの質問も可能となっていた。

 また、会期中の21日には、会場内トークステージでのコンファレンスも実施されるとのこと。学生向けの半導体業界紹介のほか、CEATEC 2022のテーマであるデジタル田園都市構想に関連する地域産学官連携サミットといった内容を予定している。

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