Pixel Watchとガーミン着けて、渋谷を走ってきました

GIZMODO

着け心地、とても軽やか。

発売されたばかりPixel Watchをしげしげと眺めていたのですが、個人的に気になっていたのが心拍測定の精度。僕は普段ガーミンのスマウォ「Venu 2」を使ってるのですが、心拍測定の精度に違いはあるんでしょうか?

早速、ダブル腕時計スタイルで心拍数をざっくりはかってみました。左がガーミンで右がPixel Watch。文字が小さいですが、ガーミン側の左下から2番目の数字と、Pixel Watchの右端の数値が心拍数になります。

こう見るとどちらの数値も近いのがわかります。ときたまズレがあるものの、平均するとほぼ同じ値でしょう。でも、ちゃんとそれぞれ手首に装着してはいないので、フェアとは言えませんよね。

というわけで、両手首にスマウォを装着。しっかり計測するため、この状態で外に出てランニングのワークアウトを開始し、より制度の高い心拍数測定を狙ってみます。さて、測定結果に違いは出るのか…!

小雨が降る夕暮れの渋谷をラン

約8分のランを終えてきました(疲れた…)。早速Pixel Watchのワークアウト結果を見てみましょう。平均心拍数(bpm)は134、距離は1.43Kmと出ました。情報量が少なく見えますが、スライドすると下にも表示があります。

こちらはガーミンのワークアウト結果。平均心拍は150、距離は1.12Kmと、Pixel Watchとは違う値が出てきました。渋谷のビル街を走ったからGPS精度に差が出たのかも。

また、ランニングでPixel Watchを使った感想ですが、全体的に文字が小さく感じました。走りながらスマウォをチラ見して時速や心拍数などの諸情報を把握するなら、もうちょい大文字だといいですね。1Kmごとのラップ振動も無し。

PixelのFitbitアプリと、ガーミンのアプリ「Garmin Connect」でも、改めてサマリーを確認してみましょう(左がガーミン、右がFitbit)。ガーミンは平均心拍150、最大心拍168。Fitbitは平均心拍133、最大心拍159。体感的にはガーミンの数値が近い気がします。

ルートでも比較。お、Pixel Watchのルートは途中であらぬ方向に行ってますね。Pixel Watchのルートがやたら長くなったのはこれが原因かも。心拍ゾーンの変化はPixel Watchはスタート直後が計測できていなかったものの、後半はほぼ同じ感じ。35歳に渋谷の坂はキツいのだ…。

こちらは速度ペースの表示。Pixel Watchは高いペースと低いペースが交互になっていますが、わりと同じペースで走っていたのでこちらもガーミンの方が正確な印象です。あるいはちょうどしきい値の速度だった可能性も。

最後に、走り終わった直後のダブル腕時計での心拍数測定。Pixel Watchもガーミンも125前後を示しており、近い数値を示しています。

使いやすスマウォ、でもアプリ精度は今ひとつ?

平時の心拍数測定に関しては、ガーミンとPixel Watchとでそれぞれ近い数値を示していました。一方でワークアウト時の測定はかなり違いがあったというか、Pixel Watchの方はときおり正しく測れていませんでしたね。平均心拍などの違いはそこが影響してるのかも。

「ってことはガーミンの方が良かったってこと?」と聞かれると、まぁまぁ慌てなさんな。まずPixel Watchはフィット感がとても軽やかで、びっくりするくらい手首がラクでした。「スマートウォッチ着けて運動するの苦手」な人は、Pixel Watchなら苦手を克服できる可能性あります。タッチやリューズの操作性も快適でしたよ。ビル街を走らないのであればGPSの正確性も期待できそう。

結論、僕が気になっていた心拍数の精度に関しては、(ガーミンを基準として)わりと正確かなって印象です。むしろOura Ringとガーミンを両方使っていても心拍数はズレてるので、心拍数はあくまで自分の心の穏やかさを知る目安といいますか。そういう意味でいうと、シンプルなウォッチフェイスに心拍数を乗せるPixel Watchの心意気は好き。

だからこそ、ワークアウトはもうちょっと良くなってほしいねぇ。毎秒の継続的な心拍数測定を活かしたい気持ち。 アップデートで改善されるかな?

Images: ヤマダユウス型