モンスター級を超えたエイリアン級のハイスペックノートに声優の小岩井ことりさんが大満足!クリエイティブ作業もゲームも欲張れるデル「Alienware m17 R5」 [Sponsored]

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 動画編集や3D CG制作のようなクリエイティブな作業、それに美麗グラフィックの3Dゲームまでこなそうと思えば、基本的に強力なハードウェアを詰め込めるデスクトップPCの方が有利。でも、できれば持ち運び可能なノートPCでまかないたい、と思っている人もいるはずだ。出張先で作業したり、友人の家や実家に持ち込んで遊んだりしたい人もいるだろうし、大きなPC筐体を置く場所がないという問題もあるだろう。

 デスクトップPCのようなパワフルさを、ノートPCに求めるのは酷なことなのか? 実際にクリエイティブの現場やゲームプレイで確かめてみたいところ。

 そこで、ハイエンドなデスクトップPCを普段からバリバリ使い込んでいる、声優でありクリエイターでもある小岩井ことりさんに、デルのゲーミングブランド「Alienware」の中でも、これまたハイエンドな17.3型ノートPC「Alienware m17 R5 スプレマシーA」を使ってもらった。加えて、高いスペックが求められるヘビーなゲームの動作もあわせてチェック。果たしてその結果は!?

ハイスペックゲーミングPCと言えば「Alienware」

カスタマイズモデルは4K 120HzディスプレイにディスクリートGPU、メカニカルキーボードも

 小岩井ことりさんと言えば、インプレスのメディアにもたびたびご登場いただき、そのマルチな才能をいかんなく発揮している声優・クリエイター。普段のクリエイティブ作業にはRyzen Threadripper 3970XとAMD Radeon™ RX 6900 XTを搭載する自作PCを駆使しているのはご存じの通り。音楽制作、画像・動画編集、YouTubeでの動画配信、3Dモデリングなどを行ないつつ、時にはゲームもプレイしている。

小岩井ことり×Alienware

声優でありながら、プロの音楽クリエイターとしても活動する小岩井ことりさん。作詞・作曲・編曲・録音などを自ら行なうとともに、Ryzen Threadripperの自作マシンを愛用するといったPCへの造詣が深いという面も

 クリエイティブ作業では特にオーディオやムービーの書き出し、レンダリングを頻繁に実行することから、小岩井さんは「 とにかく速度重視 」でパーツを選んでいるとのこと。メモリやストレージをできるだけ大容量にするのは当然として、世代交代の早いGPUについては「 最新である 」とともに「 コストパフォーマンスの良さ 」も考慮しているのだそう。

 そうした意味で、Ryzen Threadripper 3970Xのようなマルチスレッド性能が極めて高いCPUと、AMD Radeon™ RX 6900 XTというリーズナブルながら高パフォーマンスなGPUの組み合わせは、小岩井さんの用途においては実にバランスの良い構成になっていると言える。

 そんなハイエンドに近いマシンを普段使いしている小岩井さんにとって、デルの17.3型ノートPC「Alienware m17 R5 スプレマシーA」はどんな印象を受けるマシンか。

ゲームは当然としてクリエイティブな用途では?

Alienware m17 R5 スプレマシーAを仕事場や自宅などで、しばらくの間使っていただいた

 今回試用したAlienware m17 R5 スプレマシーAの細かなスペックは以下の表を参照していただきたいが、CPUはAMD Ryzen™ 9 6900HX(8コア16スレッド、最大4.9GHz)を、ディスクリートGPUはAMD Radeon™ RX 6850M XT(GDDR6メモリ12GB)を搭載。標準構成はメモリ16GB、ストレージは512GBのPCIe 4.0 NVMe SSDとなるが、試用機はそれぞれ32GB、1TBにカスタマイズされている。

 そして、注目は17.3型のディスプレイ。標準構成はフルHD(1,920×1,080ドット)で165Hzというハイリフレッシュレートなパネルとなるが、ほかにフルHDで360Hzという尖った選択肢も用意され、さらには4K(3,840×2,160ドット)で120Hzという、現時点のノートPCでは最高ランクと言っても過言ではないパネルも選べる。

 4KパネルはDisplayHDR 400とDolby Visionに対応し、DCI-P3比99%の色域をカバーするなど、映像を扱うクリエイターにとっても強力な選択肢であることは間違いない。

 今回はこの4Kモデルを試用したが、ゲームなどでより高いリフレッシュレートを求めるならフルHDモデルを選択するのもアリ。CPU/GPUも、ディスプレイもリッチで、まさしくモンスター級ならぬエイリアン級と言えるようなハイスペックノートPCだ。

超美麗な4Kディスプレイを搭載。しかも120Hz駆動

4K 120Hz、DisplayHDR 400、DCI-P3比99%の高性能パネルを搭載

【表】試用したAlienware m17 R5 スプレマシーAのスペック
Alienware m17 R5 スプレマシーA ※カスタマイズモデル
CPU AMD Ryzen™ 9 6900HX(8コア/16スレッド、20MBキャッシュ、最大ブースト4.9GHz)
GPU CPU内蔵:AMD Radeon 680M
ディスクリート:AMD Radeon™ RX 6850M XT
メモリ DDR5-4800 32GB
ストレージ 1TB SSD(PCIe 4.0 NVMe M.2)
ディスプレイ 17.3型、3,840×2,160ドット、リフレッシュレート120Hz
OS Windows 11 Home
インターフェイス USB Type-C 3.2 Gen 2(USB PD、DisplayPort 1.4)、USB Type-A 3.2 Gen 1×3(内1つはPowerShare対応)、HDMI 2.1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gigabit Ethernet、音声入出力端子
本体サイズ 397.30×298.71×26.70mm
重量 最小重量約3.3kg
直販価格(税込) 39万5,856円
※10月11日現在。20%OFFクーポン適用済み

 インターフェイスは、USB PDとDisplayPort Alternate Modeに対応するUSB 3.2 Gen 2のType-Cポート×1と、USB 3.2 Gen 1のType-Aポート×3、HDMI出力、ヘッドセット端子。さらに最大2.5Gbps対応のEthernetとWi-Fi 6対応の無線LANを備えており、ハイエンドなハードウェア構成にふさわしい装備となっている。

 背面にはUSB Type-CポートとType-Aポートが1つ、HDMI出力、電源端子は背面側に設けられていて、周辺機器や電源ケーブルをつないだまま使うときでもデスク周りがすっきりし、マウス操作の邪魔になりにくいのもポイントだ。

ノートでもインターフェイスが豊富。2.5Gbps LANも

右側面にはUSB Type-Aポート×2

左側面には最大2.5GbpsのEthernetとヘッドセット端子

背面にはUSB Type-CとType-Aが1つずつに、HDMI出力と電源端子がある

 もう1つユニークなのが、キーボードにメカニカルスイッチを備えた「Alienware AlienFX RGB CHERRY MXメカニカルキーボード(英語配列のみ)」を選択できること。今回の試用機は標準構成時の「Alienware M シリーズ AlienFX RGB キーボード」ではあるが、オプションの前者を選んだ場合、メカニカルならではの高耐久設計や、標準キーボードと同じくノートPCとしては深めの約1.8mmのストロークといった、安定したタイプフィーリングが得られるのも特徴となっている。

 なお、標準のキーボードでも、ゲーミング向けには必須機能である複数キーの同時押しを正しく認識するアンチゴースト、Nキーロールオーバーをサポートしているので安心だ。

バックライト付きのキーボード

写真は標準キーボードの「Alienware M シリーズ AlienFX RGB キーボード」。オプションとして、メカニカルスイッチを載せた「Alienware AlienFX RGB CHERRY MXメカニカルキーボード(英語配列のみ)」も選択可能。バックライトの点灯パターンをカスタマイズできる「AlienFX」に対応する

標準キーボードのストローク量は約1.8mmとなっており、しっかりタイプできる

 ちなみにキーボード右端には、マイクミュートや音量調整のキーが独立して縦に並んでいるのもおもしろいところ。Alienwareブランドらしく、プリインストールソフトの「Alienware Command Center」からバックライトなどの点灯パターンをカスタマイズできる「AlienFX」にも対応していて、このバックライトの色によってマイクミュートのオン/オフ状態が分かるようになっているのも気が利いている。

LED発光でマイク/スピーカーのミュートが分かりやすい

右端には独立したマイクミュート、音量調整のキーが並ぶ

マイクミュートキーはバックライトの変化でオン/オフ状態が分かる

 ほかには、Windows Helloの顔認証に対応するWebカメラを搭載するなど、セキュリティにも配慮(フルHD 360Hz、4K 120Hzのディスプレイ搭載モデルのみ)。オーディオ面ではDolby Atmosに対応するステレオスピーカーを内蔵し、17.3型クラスの筐体の大きさを生かした広がりのあるサウンドが楽しめる。

Webカメラは顔認証対応

Windows Helloの顔認証に対応するWebカメラを搭載する

ほかとは一線を画するAlienwareの洗練されたデザイン

意匠はAlienwareのコンセプトである「レジェンド2.0デザイン」に則った、個性的で先進感のあるもの

ノートPCというパッケージの強みも生かした画像・動画編集の快適さ

 まずは一番気になるポイントである画像と動画の編集を試してみた小岩井さん。Adobe PhotoshopとPremiere Proを日常的に扱っており、Photoshopについては特に大きなブラシサイズで描画したときにPC性能の差が出やすいとのこと。

 Alienware m17 R5 スプレマシーA(以下、Alienware m17 R5と省略)では、5,000ピクセルというPhotoshopで設定できる最大サイズのブラシでも、デスクトップPCと同様に遅延なく、機敏に描画できることに笑顔を見せていた。5,000ピクセル以上のツールもゆがみ補正などで使用するそうだが、「 以前使っていたデスクトップPCですらこの処理ではカクカクしてしまってたのですが、Alienware m17 R5だとビックリするくらいスムーズですね 」とのこと。

Photoshopでの激重処理もスムーズ

Photoshopではブラシサイズを大きくしたときにPC性能の差が出やすいが、機敏に描画できる

 Premiere Proによる動画編集の後、Adobe After Effectsで特殊効果を加えてみたところでも、「 レンダリングはめちゃくちゃ速いし、操作感もめちゃくちゃ軽い 」と感激していた。

 「 Alienware m17 R5はあらゆる場面の操作感がスムーズで、書き出しなどではいつものThreadripperマシンよりむしろ軽快なときもあるくらい 」とのこと。Threadripper 3970Xはコア数は非常に多いが、世代的には少し前のZen 2アーキテクチャを採用している。それに対してAMD Ryzen™ 9 6900HXはZen 3+と呼ばれるモバイル用の最新アーキテクチャを採用。特にシングルスレッド性能が大きく進化しており、これが効く処理で小岩井さんが好印象を抱くことになったのかもしれない。

Premiere Proでも文句なしに快適

Premiere Proによる動画編集では、あらゆる操作がスムーズ

 画像・映像編集の際には、ディスプレイ上で色味が正確に表現できているかどうかも大事なところ。「 色表現の弱いディスプレイだと、ほかのデバイスで表示したときに違和感が出て編集が二度手間になったりします 」ということで、小岩井さんがいつも気にしている部分だとのこと。「 でもAlienware m17 R5は細かい色のニュアンス、深みがしっかり出ている 」とし、「 映画の色空間に近い表現力を備えていることを実感します 」とコメントした。

 次に小岩井さんが取りかかったのは、3Dアバターなどを手軽に制作できる「VRoid Studio」による3Dモデリング。そのひと言目の感想は「 ノートPCで3Dモデリングができる時代かぁ…… 」というものだった。

 別のゲーミングPCで制作していたときは「 顔パーツや衣装パーツなどを選んでからアバターに反映されるまで時間がかかっていた 」が、「 Alienware m17 R5だとそれがかなり速い 」ことに驚いたという。「 髪の毛をいっぱい生やして部分ごとに違う動きをさせてみたり、通常はしないような複雑な動きを設定してみても、全く問題なし 」と太鼓判を押す。

ハイスペックだから3Dモデリングもこなせる

「VRoid Studio」を使ったアバターの3Dモデリングも、レスポンス良く操作できる

 これら画像・動画編集や3Dモデリングのスムーズさ、軽快さは、Alienware m17 R5のCPU/GPU性能の高さもさることながら、32GBと容量に余裕のあるDDR5メモリや、実測で6,600MB/sのリード性能を発揮するPCI Express 4.0接続のメインストレージも少なからず貢献していそうだ。

 筆者がPremiere Proを試してみたところでも、動画クリップの編集やプレビュー再生時のシークなど、各種操作の際にわずかな待ち時間すら発生することはなく、実にスムーズだった。

 ノートPCだと、プレビュー画質を下げるなど割り切った使い方をせざるを得なかったりするが、Alienware m17 R5なら高性能なデスクトップPCと同じく、遠慮なくフルに使ってもそれにしっかり応えてくれる。

 仕事であちこちの撮影現場に行き、そこで写真や映像を編集する人もいるだろう。そこにデスクトップPCと同等のパフォーマンスを身軽に持ち込めるというのは、ほかにはない価値と言える。

CrystalDiskMarkのベンチマークテスト結果。Alienware m17 R5が搭載するPCI Express 4.0のSSDは、シーケンシャルリードで6,600MB/sを超える高性能を発揮

 そんな画像・動画編集の快適さをある程度客観的に示すものとして、PhotoshopとPremiere Proを実際に動かす実用性重視のベンチマークソフト「UL Procyon」の実行結果をグラフにしてみた。

 Alienware m17 R5単独の結果だと判断しにくいので、参考までに第10世代Core i9プロセッサとGeForce RTX 2070 SUPER搭載という少し前のハイスペックゲーミングノートPCのスコアと比較している。

※比較用PCのスペック:Core i9-10980HK、GeForce RTX 2070 SUPER、メモリ16GB、ディスプレイ解像度1,920×1,080ドット

 ご覧の通り、写真および動画編集において、Alienware m17 R5が高スコアを見せる結果となった。写真/動画編集での各種フィルタの使用や、RAW現像、エンコードなど、効率的に作業できるはずだ。

 ところで、小岩井さんが自分で作成した3Dアバターは、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使ってバーチャル空間でコミュニケーションする「VRChat」内で自分のアバターとして活用していたりする。

 「 ログインするほど友達も増えるので、HMDをつけっぱなしで過ごす時間も長くなっていくんですよね…… 」とかなりハマっている様子だが、こうしたVRヘッドセットを利用するソフトウェアは「VR酔い」になりにくいようリアルタイム性の高い処理を行なうため、PCに求められるスペックも相応以上に高くなくてはならない。デスクトップPCでもかなりヘビーな処理で、視覚的にスペック不足を最も如実に感じやすいジャンルでもある。

 しかしAlienware m17 R5なら、そのハイスペックのおかげで「 VRChatがサクサク動く 」と小岩井さん。「 マイクもスピーカーも内蔵しているのでノートPC本体1台だけあればいいですし、家中どこにでも連れていける 」ことに大きな魅力を感じたよう。

 ちなみに、キーボード右端のマイクミュートや音量調整のキーについては、「 Web会議や動画配信のときにすばやく操作でき、使い勝手が良かった 」と話していた。

 HMDが有線でつながっているのか、ワイヤレスなのかにかかわらず、VRでは安定した高速通信を確保しなければならないため、デスクトップPCだとPC本体(またはWi-Fiルーター)の近くから離れられない、という制約が出る。その点、ノートPCのAlienware m17 R5はHMDと一緒に好きな場所へ持ち運べるので、VRChatする場所の自由度が高くなる、という利点もあるのだ。

最強スペックを持ち運びできる喜び

好きな場所にハイスペックPCを持ち運べるのは、クリエイターにとって大きな利点だ

ヘビー級のゲームでゲーミング性能を検証

 ハイエンド自作PCを使いこなす小岩井さんにとっても、Alienware m17 R5のクリエイティブ性能は満足いくものだった。では、ゲーミング性能の方はどうだろうか。

 Alienware m17 R5のゲーミング性能という意味では、4K 120Hzというディスプレイ性能の高さが最も影響しそうな部分。ディスクリートGPUを搭載することによるグラフィック性能の高さがあるからこそ、高解像度・高リフレッシュレートなディスプレイも生きるというもの。特にFPSやカーレースのようなeスポーツにも用いられるゲームでは、その重要性は言わずもがなだ。

4K 120Hzでゲームを楽しんでみる

4K 120Hzのディスプレイ性能を生かせるのか、ゲームを実際に動かしてチェックしてみる

 今回は忙しい合間に試していただいた小岩井さんだが、「 FPSのエーペックスレジェンズを軽く試してみたら、4K解像度でもグラフィックがヌルヌル動いて120Hzの恩恵を実感できました。画面の綺麗さにも目を奪われましたし、フルHD解像度にするとさらにヌルヌルで、少しだけのつもりがついつい小一時間遊んでしまって……(笑) 」と打ち明ける。

 小岩井さんの声を受けて、本当に最大120Hzというリフレッシュレートの高さを生かせているのか。ゲームを動かしながらフレームレートを計測してみた結果が以下のグラフだ。

エーペックスレジェンズ

「トレーニング」モードで一定のコースを歩いたときのフレームレートを計測

※比較用PCのスペック:Core i9-10980HK、GeForce RTX 2070 SUPER、メモリ16GB、ディスプレイ解像度1,920×1,080ドット

 これを見ると、確かにフルHD解像度だと平均フレームレートが147.3fpsとなっており、ディスプレイ性能を100%生かすことができている。4K解像度でも平均90fpsなので、遠くの敵もすばやく視認し有利に戦いを展開できるだろう。まさしく小岩井さんの感覚通りの結果となった。

 せっかくなのでほかのゲームの動作も確かめてみたい。「アサシン クリード ヴァルハラ」、「Microsoft Flight Simulator」、「エルデンリング」という重量級のゲーム3種類について、比較用PCとともにフレームレートを計測してみたのが下記のグラフだ。

アサシン クリード ヴァルハラ

ゲーム内に用意されているベンチマークテストを実行

Microsoft Flight Simulator

プロペラ機で東京タワーからスカイツリーに向かい折り返す、約3分間の飛行中のフレームレートを計測

エルデンリング

馬に騎乗して一定のルートを走行したときの約2分間のフレームレートを計測

 4Kの最高画質でも「アサシン クリード ヴァルハラ」は滑らかの一言。もともと戦闘シーンでもFPSほどのシビアなアクションが要求されないゲームでもあるので、平均で60fpsに届かないとしても満足度高く遊べるはずだ。平均100fpsをゆうに超えてくるフルHD解像度なら、完全にストレスフリーで楽しめること間違いなし。

 「Microsoft Flight Simulator」は、「ウルトラ」という最高画質設定にしていることもあり、さすがに4Kだと平均20fpsと低め。ただ、このゲームは低フレームレートでもあまり気にせずにプレイできるのがいいところで、フレームレートが低いときでも操作に対するラグが少ない。というか、ノートPCでありながらこのレベルのグラフィックで遊べるのはもはや驚異としか言いようがない。

 「エルデンリング」はゲームのシステムとしてフレームレートの上限が60fpsとなっているため、120Hzのリフレッシュレートを最大限に生かすことはできない。が、平均48fpsも出ていれば強敵との戦いでも後れを取ることなく、存分にテクニックを振るえる。フルHDだとほぼ60fpsに張り付いており、パフォーマンスに余裕が伺える。同時にプレイ動画を録画・配信しながら遊んでもいいかもしれない。

ここで使用したマウスとヘッドセット

高性能パーツだけじゃない、ハイスペックを叩き出すAlienware独自の技術と工夫

 これらの高いゲーミング性能を支えるのは、Alienware m17 R5が搭載するCPUとGPUの単純な処理性能の高さだけに止まらない。CPU/GPUのポテンシャルを最大限に発揮するAlienware m17 R5ならではの工夫があるからこそだ。

 その1つが、AMD Ryzen™ 6000 シリーズ モバイル・プロセッサーが備える独自の「AMD SmartShift MAX」という技術。これは、ノートPCが利用できる限られた電力の中で、CPUとGPUそれぞれに割り振る電力を動的に変化させるもの。

 例えば動作しているアプリケーションの快適性にCPUパワーがより影響する場面であればCPUに多くの電力を割り振り、反対にゲームなどのGPUパワーが重視される場面ではGPUに電力を多く供給する。

電力をCPUとGPU間で効率よく管理

SmartShift MAX

 そのうえで、「SmartShift MAX」はある意味「限界突破」をも実現する。Alienware m17 R5のディスクリートGPU「AMD Radeon™ RX 6850M XT」は、単体で動作させた場合のTDPが最大175Wまで。

 しかし、この「SmartShift MAX」によりCPU内蔵GPU(Radeon 680M)へも同時に電力供給できるため、2つ合計して最大約185WのTGP(Total Graphics Power)を実現することでさらなるパワーを絞り出す仕組みにもなっている。CPUと2つのGPUで効率よく電力を使いつつ、パワーを上乗せできるというユニークな設計なのだ。

CPUとGPUパワーを存分に生かせる仕様

専用ユーティリティ「AMD Software: Adrenalin Edition」で高負荷時のTGPを監視。2つのGPU合計で184Wとなっていることが分かる

 また、「AMD Smart Access Graphics」という技術も取り込んでいる。通常はCPUが制御するディスプレイへの情報転送を、ディスクリートGPU(AMD Radeon™ RX 6850M XT)が代わりに直接制御することで、グラフィック描画が中心のゲームなどにおいてパフォーマンスを15%ほど高めることができる。

グラフィックス性能を高める独自の仕組み

AMD Smart Access Graphics

 さらに、CPUからGPUに接続されたビデオメモリにアクセスする際、従来は一度に最大256MB分しかアクセスできなかったところ、GPUのメモリ全体にアクセスできるようにする「AMD Smart Access Memory」技術も採用している。

 これによってメモリアクセスの高効率化が可能になり、アプリケーションのパフォーマンスが一段と高まるというわけだ。先ほど言及した画像・動画編集の軽快さは、こうした独自技術が要因になっている可能性もあるだろう。

 ただ、電力をガンガン使えば使うほど、熱の問題も大きくなってくる。ノートPCの筐体内に溜まる熱をいかに冷却し排出するかは、トータルのパフォーマンスにクリティカルに関わってくる部分。

 そういうこともあってメーカーの腕の見せ所となっている。Alienware m17 R5では、そうした熱設計の部分でももちろん独自の工夫を盛り込んでいる。その1つが「Alienware Cryo-tech」という冷却機構だ。

ハイスペックパーツを強力に冷却

独自の冷却機構「Alienware Cryo-tech」

 2カ所の吸気口と4カ所の排気口を設け、何本もの太いヒートパイプと、GPUチップにつながる部分に仕込まれた専用ベイパーチャンバーにより、高効率な熱制御を行なっている。なお、専用ベイパーチャンバーはAMD Radeon™ RX 6850M XT構成でのみ実装される特別仕様となる。

 そのおかげか、実際に負荷の高いアプリケーションやゲームを実行し続けてもパフォーマンスの低下を実感することはなかったし、熱気は本体後方と側面から排出され、手元が熱くなることもないから、長時間のクリエイティブ作業やゲームプレイでもストレスはなかった。

 冷却・排熱ファンの稼働音は、ピークになるとそれなりに大きくなってしまうが、プリインストールされている「Alienware Command Center」というユーティリティで、シチュエーションに合わせてファンの動作を容易にコントロール可能。出先の共用スペースなど周囲の人に配慮したいシチュエーションでは、低ノイズの静かな状態で使えるから安心だ。

独自ユーティリティで静音重視にもできる

「Alienware Command Center」でファンの動作などをコントロールできる

Alienware m17 R5は可能性を広げてくれるPC

 というわけで、クリエイティブ作業のみならず、近年のグラフィックがリッチな3Dゲームも難なくこなしてくれることが分かったAlienware m17 R5。

 その実力は、小岩井さんが最後に口にした「 まさに万能ですね 」という言葉に集約されていると言ってもいい。「 ハイスペックや持ち運べる手軽さから、使う人の可能性を広げてくれるPC 」と評価しつつ、「 クリエイターの方なら動画編集も画像編集も、動画配信やゲーム配信も、ほかのどんなこともサクサク、ストレスなく取り組めますね 」と話す。

 「 実は私、子供の頃に親にPCをねだってハイスペックなノートを買ってもらったんです。家中どこでも使えるハイスペックなノートがあったおかげで、特に苦労した覚えもなく、いつの間にか画像・映像編集、音楽制作ができるようになっていました。それが今仕事をするうえでもすごく役に立っています。こんなすばらしいノートがそばにあると、きっと人生の可能性を広げてくれますよね 」とも語ってくれた小岩井さん。

 PCの買い替えを検討している人はもちろんのこと、PCライフをこれからスタートする、という人にとっても、デスクトップPCに匹敵する性能を持ちながら小回りも利くAlienware m17 R5のようなハイスペックノートPCは、真っ先に候補に入れるべき1台だ。

ハイスペック至上主義の小岩井ことりさんも納得

すばらしいノートPCがあると、人生の可能性を広げてくれる、と語った小岩井さん

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