言うまでもなく、「ちょい飲みセット」はちょっと飲むためのセット。一般的にはアルコール1杯におつまみ2皿くらいが相場だろう……と思っていたので、ウーバーイーツで塚田農場の『お家でちょい呑みセット(2980円)』を見たときは混乱した。
なんだコレ? こんなことを言うのはアレだが、塚田農場は何か勘違いしてるんじゃないか? と思いつつ実際に注文したところ、私はブチギレながらコンビニに行く羽目になった。
・ブチギレた理由
何があったのか。理由について色々と語るよりもウーバーイーツで表示された画像を見た方が話が早いかと思うので、そちらからご覧いただきたい。
どうだろう? 勘の良い読者ならお察しかもしれないが、分からない方のために画像を見たときの私の “心の声” を書き出してみよう。こんな感じだ。
は?
このボリューム、全然 “ちょい飲み” の量じゃないやん。
ボトル開けさせる気満々のセットやん。
5種類も つまみがあって、“ちょい” で済むヤツいる?
おらんやろ!!
「1〜2名おすすめ」とあるけど、仮に2人で食べても絶対に “ちょい飲み” の量じゃないわ!
──と思ったものの、私は「ちょい飲み」で検索した手前、そのセットを注文することにした。で、実際に届いたセットを見ると……
やっぱり “ちょい” で済ませる気ないやん!
ガッツリ飲ませる気やん……!
塚田農場の “ちょい飲み” の定義、おかしすぎるやろ……!!
・ジレンマ
困った。一体どうすればいいのか。料理をなるべく美味しく頂くことは、食べる者の義務。缶ビール1本ではその義務が果たせないのだ。
クソ! “ちょい” で済ませたいから “ちょい飲み” で検索したというのに……! まさか、これだけ つまみがあるセットを「ちょい」だと表示させてくるとは……いい加減にしてくれ!!
──こうして、私は怒りに震えながらコンビニに走った。『いいちこ』を買うために。
その後どうなったのか。もはや説明不要かもしれないが、いちおう画像で紹介しておくと……
ご覧のとおり、とても “ちょい” じゃ済まなかった。料理はどれも美味しかったものの、“ちょい” を予定していた私としては “してやられた感” があるのは否めない。
ただ見方を変えると、最初から “ちょい” で済ませる気がサラサラない人にとっては相当コスパ優秀なセットだ。これは「フレンチのコースをデリバリーで頼んだ記事」でも書いたが、アルコールをスーパーなどで用意しておけば店で飲む場合と比べて格段に安く済むのだから。
一方で、このセットを注文して本当に “ちょい” で終わってしまうと、コスパ的には微妙である。そもそも、ちょい飲みセットが2980円は正直お高い。
つまるところ、このセットの場合 飲めば飲むほどコスパが優秀になってしまうのだ。なんと罪深き “ちょい飲みセット” なのだろうか。
よって、同セットを頼んで “ちょい” で済ませる予定の人は、そのようなジレンマと戦う準備もお忘れなきよう。言っておくが、この敵はかなり手強い。気を抜くと一瞬でやられるぞ。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Uber Eats (iOS)