カシオ「人間工学電卓」。右手操作に適した“3度傾斜”と階段状配置キー

JE-12D

　カシオ計算機株式会社は、右手使用時の打ちやすさを追求し、操作面を3度傾斜させるとともにキーを階段状に配置した電卓「人間工学電卓 JE-12D」、「人間工学電卓 DE-12D」を10月21日に発売する。価格はオープンプライス。

　「人が電卓に合わせるのではなく、電卓が人に合わせる」ことをテーマに、人間工学的知見を用いて筐体やキーを見直した。電卓の使用状況やニーズに関する調査の中で、「右手3～5本指での使用」に着目し、最適な筐体とキー設計による打ちやすさを追求した。手指の動きや姿勢、キーの押し込み方向、筋活動量といった人が電卓を操作する際の状態を、国立研究開発法人産業技術総合研究所とともに分析した。

　その中で、「電卓を操作する際には手が外側に傾く」という特性に着目し、操作面には横方向の傾斜を設けた。打ちやすさだけでなく、ほかの電卓として違和感がないかも考慮し、9度まで検証をした結果、3度という角度を導き出したという。

　また、傾いた電卓を操作した際にも、キーを押す方向は垂直のまま」という分析結果に基づき、新構造の「人間工学階段キー」を採用。常に垂直ん方向に打てるように配置。右手指にフィットして自然なポジションで使用できるという。

　試作機でのテストでは、83%のユーザーが「従来品よりも打ちやすい」と回答したという。