KDDI株式会社は、上り下りとも最大10Gbpsの光回線による戸建て向けインターネット接続サービス「auひかり ホーム10ギガ」および同最大5Gbpsの「auひかり ホーム5ギガ」のユーザーに、9月2日に認可されたWi-Fiの新規格「Wi-Fi 6E」に対応したホームゲートウェイ(HGW)である「Aterm BL3000HM」を提供すると発表した。10月3日以降の新規申込者が対象。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6こと「IEEE 802.11ax」の周波数帯域を増やし、従来の2.4GHz帯と5GHz帯に加え、これまでWi-Fiでは使われていなかった6GHz帯を新たに利用可能にしたもの。2.4GHz帯はもちろん、5GHz帯を用いたSSIDは増えて混雑してきているが、6GHz帯を使う限りはそうした心配をしばらくの間は解消できる。
Aterm BL3000HMはONU一体型のHGWで、Wi-Fi親機としてはWi-Fi 6Eとトライバンドに対応する。最大通信速度は6GHz帯と5GHz帯が4803.9Mbps(160MHz幅対応)、2.4GHz帯が1147.1Mbps。有線LANポートは10GBASE-T×1、1000BASE-T×3の計4ポートを搭載する。
そのほか、電話機能も搭載し「auひかり電話」を利用可能。また、USB 3.0対応のUSB Type-Aポート×1を備え、ストレージを接続してファイルを共有できる。
10月3日よりサービスを開始する、メッシュ機能が利用できるオプションサービス「おうちどこでもWi-Fi」に対応する。月額880円で、別途「子機」として提供される「Aterm WX5400HP」を利用してメッシュを構築できるサービスで、「子機」は1台あたり440円の追加料金で最大5台まで追加可能。
上り下りとも最大1Gbpsの「auひかり ホーム1ギガ」ユーザーに提供されるHGWも新しくなり、10月3日以降の新規申込者にはWi-Fi 6対応の「HGW BL1500HM」が提供される。
ONUは別途必要で、Wi-Fi親機としてはWi-Fi 6に対応する。最大通信速度は5GHz帯が4804Mbps(160MHz幅対応)、2.4GHz帯が573.5Mbps。有線ポートは、いずれも1000BASE-T対応のWAN×1、LAN×4を備える。
Aterm BL3000HMと同様に「おうちどこでもWi-Fi」に対応するほか、電話機能にも対応。ストレージ用のUSB 3.0対応のUSB Type-Aポート×1も備える。