高いビールと安い第三のビールをまぜてハーフ&ハーフに(デジタルリマスター)

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生活感のあるハーフ&ハーフを!

ハーフ&ハーフというとビールと黒ビールを半々に注ぐあれのことだ。ちょっといつもとは違う気分になって嬉しい。

今日ご提案しようというのもまたハーフ&ハーフビールなのだが、通常のそれとは違う実用的で日常的なものだ。

日ごろ飲みつけている缶ビールと缶ビールをハーフ&ハーフにしようと思うのだ。たとえば、高いビールと安いいわゆる「第三のビール」を合わせたら安くて美味しいビールになるんじゃないか。

2006年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

ビールの新しい可能性を求めて

「実用的」という部分が今回のキモだ。

普段自宅でビールを飲むときは、1本目を普通のビール、2本目から発泡酒や第3のビールなどそのときいちばん安いビール系飲料に切り替えて飲んでいる。

発泡酒も第3のビールもよくぞ安い価格でこんなビールっぽいものを作ってくれたものだと驚きの味わいだし、そもそもビールとは違う美味しさもある。

が、やっぱり やや物足りない感がなくもない。

それで思ったのだ。1本目のビールと2本目の安い第3のビールを混ぜてしまったらどうだろうと。

そうすれば1杯目も2杯目も美味しくのめるんじゃないか。

一番高いビールと一番安いビールを買ってきました

安い&高い ハーフ&ハーフ

試作のために購入したのはこの日近所のディスカウント系酒屋で一番高かったサッポロエビス(350ml 228円)と一番安かったアサヒぐびなま(350ml 120円)だ。※再公開注 以降、価格は執筆当時のものです。あと写真はどう見ても500ml缶なのに350ml缶の値段を書いているのは今となっては完全に謎です。

冷静に価格を比べて驚いた。100円以上違う。毎日3本エビスをがまんして くびなまを飲み続けると、1年に118,260円も浮く計算だ。

118,260円て何事だろう。近所のスーパーの安売りもやし1袋20円が5,913袋も買えるぞ。どうしよう、毎日3食もやしになっちゃう!(?)

もやし5,475袋のイメージ写真

とにもかくにも、この両価格のビールをハーフ&ハーフにすると間をとった価格になる。

350ml 174円。普通のビールがだいたい190円台後半、発泡酒が140円台なので、その中間といったところか。これでエビスの味わいが得られるなら十分に安いと思う。

では、ハーフ&ハーフにする前に、まずは主観ではありますが元のそれぞれの味わいを整理しておこう。

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100% エビス 228円(350ml)

 まろやかでとろみすら感じられる濃さ。苦味も甘みも深い。

 

100% ぐびなま 120円(350ml)

炭酸がきつくなく、軽い。とても甘く、後味に栗の香料のような香りが残るが気のせいか。 

かなり性格の違うこの2者。混ぜたらどうなってしまうんだろう。

いよいよハーフ&ハーフに

調査は厳正を規するため、計量カップに100mlずつ注いだ。

黒ビールで作るハーフ&ハーフのときにならって、マドラーで混ぜずに注ぐいきおいで2種類が合わさるようにする。

待ちすぎて泡が消えたが、飲んでみます

ん? なんだこの味わいは。

お、美味しいよ!

50% エビス 50% ぐびなま 174円(350ml)

ぐびなまの軽い口当たりが最初に来るが後からエビスの深い味わいが残る。パンチもあって、丸みもある。
外国のビールのような「ちょっと珍しい」味。 

実はこわかったんです

実は、最初にこのハーフ&ハーフを思いついていろんな人にどうだろうと相談していたとき、一人「絶対にやらないほうがいい」という人がいた。

その方は日本酒の効き酒セットで何を思ったか酒各種を混ぜて飲んだところ、とんでもなくマズくなってしまったうえ、かなり悪酔いしたというのだ。

今回はそういった意味で美味しくなかったら別の企画を考えねば、というギリギリの気持ちで挑んだのだが、これならむしろおいしい。

これでビールより安いなら「エビなま」、おすすめだ。

調子に乗って割合を変えても飲んでみた。

80%エビス 20%ぐびなま 約206円

なぜか炭酸がきつく感じる。飲んですぐはエビスだが、しーんとして待っているとどこかから ぐびなまの味がしてくる。 

20%エビス 80%ぐびなま 約142円

ぐびなま単品よりは味わいがあるような気はする。 

うーん。割合によっても味が違う(気がする)。私の舌がちょっとの違いも逃すまいと過敏になりすぎているんだろうか。

もうやけだ。さらに細かく割合を変えて飲んでみよう。結果はこんな感じ。

グラフ「3」は少しぐびなまを混ぜた状態。これなら腹をくくってエビスを買ったほうがいいのでは、と思う中途半端な味だった。

「7」までいくと発泡酒と同価格帯になるが、ほんの少し味わいが深まる程度でほとんど発泡酒と変わりない。

「6」がさきほどの半々のハーフ&ハーフ。結局ミックスしたものの中ではこれが一番美味しい、というか、なにか別ものの味がした。

なんでだろう、と考えながらビールの琥珀色を接写しようとグラスを持ち上げて撮影したら体がぐらついた。普通に酔っ払っている

ハーフ&ハーフビール、思ったより深そうだ。

とりあえず、今日はここまでにして明日はカロリーの高いビールと低いビールのハーフ&ハーフを作ってみたいと思います!

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そこそこのカロリーで美味しいビールを

さて2日目。今日のターゲットは低カロリーのもの。

有名なのは「Slims」と「Diet」だが、今回は「Diet」でハーフ&ハーフにしてみることにしよう。 再公開注※ 初出の2006年ごろにはこうした低カロリーのビールが流行していたんですね……。2022年の今は糖質の低いものが残った印象です。

お相手は昨晩の成功をささえたエビスにしよう

カロリー ハーフ&ハーフビールはこれをミックス

ちなみにDietのカロリーは350mlで77kcal。対してエビスは350ml 147kcalである。ザックリ2倍。まじか。

毎日3本エビスをがまんして Dietを飲み続けると、1年に76,650kcalものカロリーが浮く計算だ。

脂肪を1kg燃焼させるのに必要な運動熱量が7,000kcalなのでDietだけ飲んでいれば約11kg燃焼させなくてすむってことか。

燃焼させなくてすむって、それがどういうことか完全に分からないが、すごい。

とりあえず「燃焼」のイメージ写真を掲載しておきます

それぞれのカロリーをグラフでイメージするとこうなる。

ハーフ&ハーフにした場合のカロリーは350mlで112kcal。

昨日の値段と違ってkcalは目に見えず実感がないが、この中途半端なカロリーのビールは果たしておいしいのだろうか。

ちなみに純度100%のDietはこんな味。

100% Diet 77kcal(350ml)

炭酸が強く、やや苦い。甘みと深みがなく後味がスッキリしている。 

 

100% エビス 147kcal

昨夜と確かに同じ味なのだが、Dietとのみ比べると苦味がいつもより強い気がした。 

では、ハーフ&ハーフにしてみましょう

なんと。

今日も美味しい。

どういうことなんだろう、これはただ私が大のビール好きということなんだろうか。

50% エビス 50% Diet 112kcal

軽い苦味が舌に残ったあと、コクのような甘みを感じる。妙にフルーティーなのだがマジか? 

 

そうなのだ。昨日もちょっと思ったのだが、ハーフ&ハーフのビールはなぜか外国のビールの味がする。たまにしか行かない高級スーパーの味だ。

別の割合だとどうだろう。

20% エビス 80% Diet 91kcal

Dietの苦さにきっちりコクが出た。20%のエビスおそるべし。カロリーもちゃんと低い。

 

80% エビス 20% Diet 133kcal

あ、これは完全にエビスだ。カロリー的にもエビスとほぼ変わらないので、これならエビスを飲みたい。

この日も割合をさらに細かくして飲み比べてみた。

やはり、5割のハーフ&ハーフにすると、もともとのビールとは別の味わいが出た。なんだこれ、発明か。

やはり、割合うんぬんではなく、味を均等にミックスさせるというのが秘訣なのではないか。

思いついて、予備にと買ってきたプレミアムモルツとDietもハーフ&ハーフにしてみた。

もしかして?!
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法則が見えてこない

期待したのだが、なんでかこっちは美味しくなかったのだ。どうも喉越しがトゲトゲしかった。飲みすぎたのがいけなかったのか。それとも単なる相性か。

1・ちゃんと均等にミックスしたハーフ&ハーフは、もとの物とは違う味わいになる
2・エビスはハーフ&ハーフの片割れとして向いている
3・ハーフ&ハーフに向かない組み合わせもある

とりあえず、分かったところをまとめたのだけど、結果的に「いっぺんまぜてみないとわかんない」ということになりそうだ。

生活は実験の連続なのだな。明日も元気に生きていきましょう。

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