街中いたるところに設置されている「街区表示板」。いろんな種類があるので探し歩くだけでも楽しいのだけど、ときにはその配置に心惹かれるときがある。2つの街区表示板が隣り合っている様子にときめくのだ。
探して楽しい街区表示板
住所が書かれている細長いプレート、それが「街区表示板」。
その辺を歩くだけで嫌というほど目にするため、散歩趣味の人にとっては超顔なじみの存在だ。でも一口に街区表示板と言っても、色や素材、サイズや設置場所などが多岐にわたっている。だから見ていて飽きないし、どんどん探し歩きたくなってくる。たとえば……
他にも当サイトには、ボロボロになった街区表示板「ダメージ街区表示板」を紹介する記事もあった。
そんな街区表示板界隈において、私が最近気になっているのは「隣接街区表示板」である。
2つの街区表示板が並んでいるところ
ある日いつものように街を歩いていると、こんな光景を目にした。
ここまで隣接して設置されているのは、ありそうでない。あまりの近さに、左側のプレートが照れて微妙に距離を取ろうとしている様子が見てとれる。恋の始まりを予感させる配置である。
これを見て思った。
気になったので地図を見てみると、まさにその通りだった。ここが街区の境界なのだ。
街区表示板が隣り合って設置されていると、それだけで街の境界が見えるのだ。どうやってプレートの設置場所を決めているのかは定かでないが、設置人はなかなか粋な配置をしてくれたもんだ。
となると気になるのは、東側にあるもう一方の境界である。
こんなに気持ちがスッキリすることってあるんだ。世の中には、街区表示板が2つ並んでいるだけで感じる喜びもある。
こんな場所どこにでもあるんじゃないの? と思うかもしれないが、そうそう見つかるものではない。しかも同じ街区に2箇所も。いい場所を発見したと、ひとり満足してこの地を後にしたのであった。
もう一箇所あった
そんなにポンポン見つかるものでもないのだが、幸運なことに同じような場所をもうひとつ発見した。
街区表示板が隣接して設置されるかどうかは、わりと運の要素があると感じる。たまたま都合よく設置できる場所がここしかない、っていう消去法的な状況から生まれているのだろうと予想する。
四つ葉のクローバーを探すくらいの気楽さで、あったらラッキーな存在として認識していると、散歩がより楽しくなるかもしれない。ラッキーアイテムとしての街区表示板の誕生である。
さすがに3つ隣接はないんじゃないか?
そんな話を以前Twitterに書いていたところ、境界マニアとしても名高いライター・西村まさゆきさんから「3連の街区表示板がある」という情報をもらった。これは見に行くしかあるまい。
あまりに不自然である。これは境界ではない雰囲気がプンプンしている。いぶかしみながら地図を見てみたところ……
なので、これは境界をあぶり出す街区表示板ではなかった。適当な設置場所がなかったので、この場所にまとめて掲示してあるのだろう。でも「こんな設置の仕方もあるんだ……」という新たな発見があったのは確かである。
隣接街区表示板の世界。これは深い沼の入口に立ってしまったかもしれない。
身近な絶景
友達と歩いてるときに「ねえここの電柱珍しくない?」って見せるような、よく見るとおもしろい景色をとりあげます。あえて「絶景」と呼んでみました。
2022年のゴールデンウイークに集中的に集めて、そのあとは少しずつ追加しています。
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