仕事をする上で、言葉をまったく使わない日はないだろう。だが私たちは、自分が発している言葉にどのくらい気を配っているだろうか。
本書はチームの心理的安全性を高めるための本だ。著者によれば、心理的安全性とは「誰もが率直に思ったことを言い合える」こと。変化の激しい時代において、チームで力を合わせて最高の成果を出すためには、心理的安全性が欠かせないという。
では、どうすれば心理的安全性を確保できるのか。著者の答えは「言葉を変えること」だ。すなわち、あなたも今この瞬間から、チームの心理的安全性を高めるための取り組みを始められるということだ。
本書では、すぐに使える「心理的安全性を高める言葉」が55種類掲載されている。そのうちのひとつが、チャレンジフルなチームをつくる言葉として紹介されている「〇〇さんのチャレンジをシェアさせてください」だ。この言葉は、チャレンジした人を称賛、承認できるだけでなく、挑戦を歓迎する文化を根づかせるためにも有効である。リーダーを中心にこうした声かけを続ければ、挑戦へのハードルが下がるとともに、挑戦を称賛するチームになれるだろう。
その意味を理解し、正しい文脈で使うならば、誰もがチームを変えられる――。本書を読んで、言葉の持つ可能性を感じつつ、「心理的安全性をつくる言葉」を積極的に使ってチームの絆をより強いものにしてほしい。
今回ご紹介した「最高のチームはみんな使っている 心理的安全性をつくる言葉55」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。