ワークショップをやることになり、木の小さいパーツを大量に用意し、やすりをかけなければいけなくなった。
この気が遠くなるような作業に、革命を起こす機械を友人が発明してくれたので紹介したい。
(編集部より)自作ツールを紹介するリレー連載「工夫の鬼」第5回です。ライターや編集部員が、ふだんから実際に活用している自作のツールをご紹介します。不定期連載。
ワークショップをやりたい
最近親戚の子どもが大きくなってあまり遊んでくれなくなったこともあり、
「小さい子どもと一緒にまた工作とかやりたいなぁ」
という気持ちを抱えて過ごしていた。中学生に上がると一気に遊んでくれなくなるのはなんでだろうか。ちょっと前までスマブラとか一緒にやってたじゃん!
木工作家の友人にそれを話したところ、
「じゃあ夏に木工のワークショプ開催してみる?」
という話になった。そうか!そういう手があるのか!
でも、急にワークショップやるって言って人が集まるのだろうか……と思いつつ、チラシを近所に配ってみたところ、次の日には「やりたい!」というメールが何件か届いた。やったー!!
爪が薄くなっていく日々
とにかく材料を用意しなければいけないのだが、これが結構大変で、パーツが細かいのだ。使う用途によっては事前に少しやすって角を取っておいた方がいいらしい。手でやするのだが、小さいパーツだと一緒に自分の爪もやすってしまい、どんどん爪が薄くなっていく。
友人が開発
そんなとき、友人が開発してくれたのが、この「回転やすり機」である。
これを3時間回すと……
3時間回してこれだけ!?と思うかもしれないが、この微妙に角がとれたパーツを大量に人の手でつくるはめちゃくちゃ大変なのだ。
もう3時間ぐらいやすりかけてるよな……、と思って時計をみたら1時間しか経っていなくて衝撃を受けたことがある。
やすり作業は時空が歪むのだ。体感時間と実際に過ぎる時の流れとの間に大きなギャップがあり、これをずっと続けていたら悟れるかもな、と思う。
この機械を使えば、YouTubeを見ながらでもやすりがけすることが出来る。この機械のおかげでパーツを大量に作ることができ、無事ワークショップを開催することが出来た。
いろんな小学生が遊びにきて、すきなものや、宿題のこと、夏休みに出かけた話なんかをしながら一緒にものをつくるのは、初めての経験で、中々刺激的だった。
友人も楽しかったらしく、また何か秋に企画しようと約束したのだった。回転やすり機の次の出番も近そうだ。