スシローのキャンペーンでもよく名前を見かける鹿児島県。北海道や北陸までの無敵さはなくとも、サバやカンパチは有名だ。
遠出した際、地元の回転寿司チェックが日課の私(中澤)。鹿児島中央駅で『めっけもん』というローカルっぽい回転寿司屋を見つけたので入ってみた。どうやらこの店、テレビ番組の全国寿司コンテストで日本一に輝いたこともある回転寿司なのだとか。スゲエッ! っていうか……
ググッて出てきたこの記事、ロケットニュース24の記事やんけ! ホゲェェェエエエ!!
・回転寿司マニアが食べてみた
まさか、9年も前に記事になっていたとは。歴史を感じる。とは言え、9年前の記事なので、職人が握ることなど、現在のグルメ回転寿司では当たり前になったことに注目している内容だ。
ならば、これまで、小樽、伊豆、千葉、石川から果てはイギリスまで、ローカルグルメ回転寿司を巡ってきた私からすると、また別視点の見方ができるかもしれない。そこで白身魚、赤身魚、青魚とひと通り食べてみたところ……
やっぱりサバがめちゃくちゃウマイ。身の旨みが凄すぎて脂のコクで甘く感じる。440円皿で1貫の大トロも食べてみたのだが優勝はサバだ。
・そんなサバより感動した点
高級皿ももちろん価格相応のウマさはあったけど、サバは明確に「他と違う」と感じるくらいのレベルだったのである。しかし、何より、他と違ったのは……
醤油。
席には、鹿児島で好まれている甘口醤油の他に、『めっけもん醤油』というものが用意されている。めっけもん醤油は、めっけもんのお寿司に合うようにブレンドしたオリジナルだし醤油なのだとか。
そこで使ってみたところ、味は同じく甘いのだが、後味に強い柑橘系の風味が広がる。ゆずか、すだちか……いずれにせよ、甘さのわりには後味が軽やかなのが特徴的。そのためか、シャリの甘みと醤油の甘みがケンカせずに、むしろジョイントするようだ。
・料理としてワンランク上
中でも、〆サバは、その2つの甘みにサバの甘みが加わり、この3つの甘みのトライアングルがめちゃくちゃマッチしている。こんなに寿司の味と一体化している醤油は初めてだ。寿司がこの醤油ありきで完成している。
もちろん、ネタも美味しいのだがそれだけではない。寿司も料理。単に素材だけのウマさではないことを思い知らされた気分である。
くら寿司やスシローよりは少し高めのグルメ回転寿司。めっけもんは、その価格も納得の技を感じることができた。ゆえに、安い皿から高い皿まで、ここにしかない味となっている。これが日本一……。お店を出る時、私はこう思わずにはいられなかった。「マジで来て良かった」と。
・今回紹介した店舗の情報
店名 廻る寿司 めっけもん 鹿児島中央駅店
住所 鹿児島県鹿児島市中央町1丁目1
営業時間 11:00~20:30
定休日 無休