【悲報】かつやの新商品『カツ煮冷やしそば』が冗談抜きで修羅場すぎた / 今すぐ店から立ち去りたいレベル

ロケットニュース24

とんかつチェーン「かつや」を心から愛する我々 “かつや者” にとって、「かつや」の新メニュー発売は月に一度のスペシャルイベントに等しい。皆、当日はそれぞれに新メニューとの甘い時間を楽しむものと思われるが……。

よもや、この私(あひるねこ)がだ。生粋の “かつや者” であるこの私が、「かつや」の新メニューを前に店から立ち去りたくなるとは想像もしなかった。本日2022年9月2日より期間限定で販売が始まった『カツ煮冷やしそば』。ハッキリ言おう。あれは修羅場そのものである──。

・かつや新商品

過去にはカツ丼の上にカレーうどんをのせるという荒技で、我々を困惑の海に叩き落したこともある「かつや」。あれから数年──。今度は冷たいお蕎麦(そば)の上に熱々のカツ煮をのせて、残暑や夏バテに負けず頑張る人たちを応援したいそうだ。なるほど、意図は分かったが意味はよく分からん。


価格は税込759円で、いつもと違いテイクアウトの対応はなし。店内限定となっているのでご注意いただきたい。さあ、世にも珍しい「かつや」のお蕎麦メニューが……


こちらだ!

・カツ丼?

パッと見、いつもカツ丼のようだが、その下に控えているのは白米ではなくガチの蕎麦。何だこれは。「富士そば」のまかないか。バイト人気ナンバーワンです! と言われても誰も疑わないだろう。実際、ルックスは上々。予想に反してウマそうである。


さて、それではさっそくいただいてみようか。箸をパチンと割ったところ……ここで妙な視線に気付いた。ん? 見られている……? いや、どうやら私に向けられたものではないらしい。そにしても、凄まじい殺気だ。


この視線は一体どこから? 正体を探るべく、画像をさらに上へ上へと引いてみると、そこには驚くべきものが写っていた。マ、マジかよ……


まさかの with 半ライス……!!

・全力おまけ

ちょいちょいちょい! こんなの頼んでねーぞ!! と思いきや、なんとこの半ライス、『カツ煮冷やしそば』に標準装備されているものなのだ。いや漬物感覚で出してくんな! 蕎麦を頼んだら半ライスが半強制的に付いてくるあたり、実に「かつや」らしい仕様と言える。


だが、これですべてがハッキリした。ライスからしたら、いつも一緒にいるカツが知らねぇ麺類とよろしくやっている上、その現場にドすっぴんで連れてこられているワケである。このカツ、クソ野郎すぎるだろ。連れてくんなよ わざわざ。つーかよろしくやんなよ。


しかも蕎麦も蕎麦でまんざらでもない様子で、想像していたよりもカツ煮との相性は悪くない。衣が溶けてもっとドロドロになるかと思いきや、意外な安定感でカツを支え、終始ちょうどいい塩梅を保っているのだ。めっちゃカツに尽くすやん。


ただし! 明確な欠点もあって、まず蕎麦が全然冷たくない。カツ煮の熱のせいか、全体的にヌルい感じになってしまっている。これならいっそ温かい蕎麦でよかったのではないか。蕎麦自体のクオリティーにはギリ目をつぶるとしても、これは大いに改善の余地があるだろう。


と言いつつ、この雑なヌルさが、逆に奇妙なジャンク感を演出しているのも事実で、食べていてあまり嫌な感じがしないのは不思議だ。適度につゆを吸ったカツと、コシの弱い柔らかな蕎麦のコンビネーションは、むしろ「かつや」の面白限定メニューとして正しいあり方なのかもし……れ……な……


はっ!!


すんげぇ睨んでくる……!

・空気エグイ

かつて飲食店において、こんな修羅場があっただろうか。しかも客同士ではなく、食材同士の修羅場である。厨房でやれそんなもん! しかし、生粋の “かつや者” にとっては耐え難い空気だ。店から立ち去りたくなる気持ちをどうかお察しいただきたい。

ていうか……分かったわ。お前らもう今日はこうしろ。


はい、カツ丼!

・打開

カツ煮の半分はそのまま蕎麦に、もう半分は半ライスにのせてミニカツ丼に──。この地獄のダブルブッキングに妥協点を見出すとしたら、もはやこの方法しかあるまい。と同時に、これはこれでなかなか満足度が高いので、普通にオススメしたい食べ方でもある。

おそらく今回のメニューは賛否分かれるだろうが、個人的には上記の理由に加え、ボリュームもそこそこ多いと感じたので、そんなに悪くないような気がしたな。いつものメニューに少し飽きた人、あるいは他人の修羅場が好物のゲスは、ぜひお試しあれ。

参考リンク:かつや
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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