【Hothotレビュー】トップクラスの性能がリーズナブルに。16型ノートのマウス「DAIV 6P プレミアムモデル」

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マウス「DAIV 6P プレミアムモデル」

 ゲーミングに並ぶ高い性能がウリのクリエイター向けノートPC。だが、多数のアプリケーションを同時並行で使うことを考えると、むしろゲーミングPCよりリッチなメモリ、ストレージが欲しくなる。たとえばメモリは32GB、ストレージは1TB以上に、とするのが望ましいが、その場合、大幅な価格アップを覚悟しなければならないのが悩ましいところ。

 マウスコンピューターの「DAIV 6P プレミアムモデル」(以下DAIV 6P)は、そうしたユーザーにおすすめできそうなクリエイター向け16型ノートPCだ。ハードな用途にも対応するパワフルさを十二分に備えつつも、比較的リーズナブルな価格で手に入るコストパフォーマンスの高いモデルとなっている。直販価格は22万9,900円から。

メモリ32GB、ストレージ1TBのプレミアムなクリエイター向けモデル

 クリエイター向けを謳う16型クラスのノートPCの多くは、最近だとスタンダードなモデルがメモリ16GB、内蔵ストレージ512GBで20万円前後から、といったあたりが相場。ただ、ストレージ容量は外部ストレージを活用することである程度カバーできるとしても、クリエイター向けとしてはメモリ容量はもう1段上が欲しい、というのが正直なところではないだろうか。

 ところが、メモリを32GB、ストレージを1TB、みたいにアップグレードした上位モデル、もしくはカスタマイズモデルとなると、一気に30万円前後、あるいは40~50万円に値段が跳ね上がることもめずらしくない。そうした本格的なクリエイター向け(ゲーミングも含む)ノートPCは、GeForce RTXシリーズなどのディスクリートGPU(dGPU)が装備され、120Hz以上の高リフレッシュレートディスプレイがセットになっていたりするのも要因だ。

 「dGPUなどはなくてもいいが、メモリやストレージはできるだけたくさん欲しい、でもコストは抑えたい」という人はいるはずで、そんなニーズに応えてくれるのがこのDAIV 6Pだ。標準モデルはメモリ16GB、ストレージ512GBで、今回のプレミアムモデルはメモリ32GB、ストレージ1TBにそれぞれ増強されており、にもかかわらず22万9,900円からというリーズナブルな価格設定が魅力の製品となっている。

メモリ32GB、ストレージ1TBに増量されたプレミアムなモデル

 OSはWindows 11 Homeで、CPUはノートPC向けプロセッサとして高いパフォーマンスを誇る第12世代Core i7-12700H(Alder Lake、14コア20スレッド、最大4.70GHz、Processor Base Power 45W)を搭載し、GPUはCPU内蔵のIris Xe Graphics。メモリはDDR4-3200の32GB、ストレージはNVMe SSD 1TBで、後述のベンチマークから推測するに、今回試用したモデルについてはPCI Express 3.0接続のSSDと思われる。

第12世代Core i7-12700Hで、GPUは内蔵のIris Xe Graphics

 ディスプレイは非光沢の16型液晶で、解像度はWQXGA(2,560×1,600ドット)と大画面を活かした精細さ。アスペクト比は16:10となっており、一般的な16:9のディスプレイより縦方向に長いことで、動画や写真の編集などにおいても都合のよいサイズとなっている。sRGB比100%という色域の広さについても、画像を扱うクリエイター向けと言えそう。

16:10のWQXGA解像度(2,560×1,600ドット)で、sRGB比100%

 また、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを内蔵しており、重低音は控えめながらも、動画配信サイトの映画などでは筐体の外側から音が聞こえてくるかのような広がりのあるクリアなサウンドが楽しめる。16型の筐体サイズに見合った音圧も心地良い。

Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを内蔵。映画のサウンドなどは筐体の外側から聞こえるよう

 インターフェイス類は左右側面それぞれにUSB Type-C形状のポートが1つずつあり、左側が最大10GbpsのUSB 3.1 Type-C、右側が最大40GbpsのThunderbolt 4ポート。両方ともUSB PDによる給電、およびDisplayPort Alternate Modeによる外部モニター出力に対応し、HDMI出力端子も併用することで、最大3つの外部モニターを使ったマルチモニター環境を構築できる。そのほか、USB 3.0×2、SDカードスロット、ヘッドセット端子も装備する。

左側面にはUSB 3.1 Type-C、USB 3.0、SDカードスロット、ヘッドセット端子

右側面にはThunderbolt 4、USB 3.0、HDMI出力、DC電源。ポートの名前や記号、アイコンなどはプリントされていない

 無線LANは最大2.4GbpsのWi-Fi 6に対応。有線LANは備えていないが、ネットワーク性能としては十分に高いと言える。デュアルアレイマイクと200万画素のWebカメラを内蔵し、Web会議も問題なくこなせる。サンプル画像をご覧いただくと分かる通り、通常のWeb会議において画質面で不足を感じることはなさそうだ。なお、WebカメラはWindows Helloの顔認証対応で、セキュリティにも配慮されている。

200万画素のWebカメラを内蔵。Windows Helloの顔認証にも対応する

Google Meetのローカル側での映像。非常に高精細、というわけではないが、明るく、Web会議を無難にこなせる画質

低コストで高性能が欲しいクリエイターの、今最も手堅い選択

 DAIV 6Pは、dGPUや高リフレッシュレートなディスプレイなど、ややオーバースペックな装備をあえて省き、メモリやストレージの容量を充実させる方向に振った、クリエイター向けとしてはある意味ニッチなノートPCではある。しかし、インターフェイス類をバランスよく配置し、スタミナも含めたモバイル性能もしっかり突き詰めた薄型/軽量な筐体になっているなど、利便性の高さが光る。

 それに加えて、Core i7-12700Hを搭載するモデルとしては現状トップクラスの性能を誇る高性能な1台でもあるようだ。おそらくは強力な冷却性能がCPUのポテンシャルを最大限に発揮できるようにしているのだろう。これが23万円を切る価格で手に入るのはありがたい限り。屋内外でクリエイティブな業務をこなす人たちにとっては、DAIV 6Pは低コストで可能な限りのハイパフォーマンスが得られる、今最も手堅い選択かもしれない。

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