Strategy Analyticsは、世界ノートPC市場に関する調査結果を発表した。2022年第2四半期の出荷台数は5550万台で、2021年同期に比べ15%も少なくなった。
減少の要因として、Strategy Analyticsは消費者および企業の需要冷え込みを挙げた。消費者は、PCよりも休暇や衣服、模様替えに対する支出を優先させたり、インフレと不景気に備えて節約したりしているそうだ。
一方、厳しい状況であるものの、消費者は以前より上位機種を選ぶ傾向が続き、メーカーの売上高や平均販売価格は改善すると見込む。特に、第3四半期は米国などで新学期商戦の割引が盛んなことから、売上げが期待できるという。
企業もハイブリッドワークで必要な環境を整えようとするため、特に中小企業向け販売は堅調と予測した。ただし、大企業はオフィス勤務を復活させており、デスクトップPCに対する需要が高い。
2022年第2四半期における、ベンダー別出荷台数などは以下のとおり。
1位:Lenovo
- 出荷台数:1280万台
- 市場シェア:23%
- 2021年同期比:-17%
2位:HP
- 出荷台数:1050万台
- 市場シェア:19%
- 2021年同期比:-29%
3位:Dell
- 出荷台数:1030万台
- 市場シェア:19%
- 2021年同期比:-1%
4位:Apple
- 出荷台数:480万台
- 市場シェア:9%
- 2021年同期比:-13%
5位:Acer
- 出荷台数:430万台
- 市場シェア:8%
- 2021年同期比:-16%
その他:
- 出荷台数:1280万台
- 市場シェア:23%
- 2021年同期比:-9%
合計:
- 出荷台数:5550万台
- 2021年同期比:-15%
ベンダー別の状況(出典:Strategy Analytics)