編集部から「1万円あげるからどこかへ行ってきて」、という夢のような依頼があった。
あれこれ考えた末に、「家に帰れる距離なのに都内のホテルに泊まっちゃう」という贅沢を思いついた。
せっかくなら、できるだけ良いホテルがいいぞ。
狙うは品川プリンスホテル、そう、ご存知「品プリ」だ!
安く泊まるなら日曜日が狙い目
品プリを選んだ理由は、職場が近いからだ。
いつもなら問題なく家に帰れるところにある。
だけど今日は品プリに泊まっちゃって、翌日そのまま会社に出社しちゃう算段だ。
すごい贅沢!
もちろん最初は、あの品プリに1万円で泊まるなんて無理だろう、と思っていた。
だがBooking.comというサイトを見てみると、たまにだが1万円以下で予約できる日があることに気がついた。
どうやら日曜日など、平日の前日は安くなる確率が高いらしい。
公式サイトでは44,770円の部屋!
予約した部屋の情報を公式サイトで見てみると、44,770円となっていた。なんと驚きの80%OFFである。
品川駅の高輪口を出るとすぐに、映画館や水族館、飲食店、ショッピングモールのある商業施設があり、その中に品川プリンスホテルがある。
残金635円で品プリを堪能する
品プリ前に腹ごしらえをした。
品プリにチェックインしてからがこの企画のスタートだからだ。
宿泊料金は9,365円だった。つまり635円が私の残金となる。635円ではおそらく晩御飯を食べるのは難しいのでマックで、企画スタート前に腹ごしらえしたのだ。
高級ホテルへ小銭を手に握りしめてチェックインした。
立派なロビーがあり、多くの人がチェックインのために並んでいた。
ただコロナ対策としてセルフでチェックインできる機械も何台かあるため、そこでサインをして部屋のカードを受け取る。
私の部屋は9階だと、そこで分かった。
1人で泊まるのだが、このメインタワーはすべてツインルームのようだ。ラッキー!
いかにもフカフカそうなベッドと、そして窓からの緑の景色が私を迎えてくれた。
品川駅の反対側の出口に降りると、飲み屋街や高層ビルでにぎわうエリアだが、こちら側は高級ホテル群をのぞくと高い建物は少なく、少し離れると閑静な住宅街という印象になる。
特に私の泊まった部屋は羽田空港方面に向いており、想像以上に緑が見えた。
品プリの中では中層階ではあるものの、ホテルの窓から見る「東京の景色」としてはなかなかいい。
プールは予約制、3時間3000円(宿泊者の場合)
プールがあることは事前に知っていた。
最初、別料金がかかるとは知らずに水着を用意しかけたが、残念ながら635円では入れなかった。
デッキチェアレンタルは2000円で、それすらも無理である。
プールで泳いでいる人たちと私の格差を感じずにはいられなかった。
他にも品プリにはジムやバーもあるが、635円では何もできなさそうだったので部屋を堪能することにした。
庶民が高級ホテルの部屋でできることといえば、設備チェックである。
公式サイトを見てみると、私の品プリルームがあるメインタワーとは別に、いくつかタワーがあった。
いろんなグレードの部屋が用意されているのだ。
一番安い部屋でも、イーストタワーのシングルで26,015円。
こんな企画でもない限り、縁のなかったホテルである。
本当は部屋でブランデーでも飲みたいところだが、635円ではやはり無理なので備え付けのお茶を飲んだ。
いつものビジネスホテルであれば迷わず洗面所の水を使う所だが、今日は品プリの天然水を使う。リッチである。
編集部の古賀さん宛てに手紙を書いた。
「今、私は品川プリンスホテルに泊まっています。品プリからの景色は最高です。お元気? 品プリより」
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