イタリア料理チェーン店・カプリチョーザの『トマトとニンニクのスパゲティ』が好きだ。月に何回か店に食べに行くし、自宅でも再現できないかとチャレンジし続けているくらいには好きなのだ。
そんなカプリ製トマトとニンニク中毒者に朗報である。なんとセブンイレブンより、カプリ監修の冷凍パスタ『トマトとニンニク』が発売されたのだ。さっそく記者も食べてみたことは言うまでもない。
・とにかく安い
『トマトとニンニク(税抜298円)』は2022年8月2日関東方面を皮切りに、順次全国のセブンで販売されている。
まず何よりも驚くのは、その安さである。セブンの冷食パスタは常より10種類以上あり、その中には300円を切るものも少なくない。
しかしながら今回は、あのカプリチョーザ監修なのだ。こんなにお手頃価格で良いものかと、心配になる。セブンの冷食に対する信頼度は高いが、この値段であればもしや……などとあれこれ考えつつ購入だ。
・別物だけどこれはこれで美味しい
せっかくならばとUber Eats(ウーバーイーツ)でカプリの『トマトとニンニクのスパゲティ』を購入し、比較してみることにした。ちなみにウーバーすると、並盛で配達料など含めず1320円。
値段だけ見れば、セブンのパスタが4個ほど買えてしまうことになってしまう。改めてセブンの価格設定にビックリだ。
そして最も気になるところは、やはりその味。店と全く同じ味だなんてことは、さすがにないだろうと思いつつドキドキしながらセブン商品をレンジに突っ込む。
600Wで約5分チンするだけという手軽さだ。封を開けると、あのトマトとニンニクっぽい香りが漂う! 見た目もソレっぽい……!!
そうこうしていると、ちょうどウーバーで本家のスパゲティが届いたようだ。こちらもレンチン仕様になっているので、器のまま2分ほど温める。あっつあつ状態が食べられて嬉しいではないか。
さて、そうして2つを比べてみると結構な違いがある。麺の細さがセブンは太く、本家は細め。ソースの量がセブンよりも本家が多めだ。
食べてみると、なるほどこれは……別物ですね。セブン商品は確かにあのスパゲティ同様、トマトもニンニクもたっぷり。
チーズの量に至っては、本家よりも多い気がする。しかもニンニクは揚げたものと、生のものと使っている凝りっぷりだ。
300円程度でこの味であれば、リピートしてしまうこと確実。しかしあのスパゲティの味とはまた違った美味しいモノなのだ。
食べ比べると本家のほうが塩気がパリッと効いていて、ニンニクの香りが高くジューシーさもある。パスタのゆで汁がソースに入っているとか、その辺の違いなのだろうか。
何度も何度もかみしめた結果わかったことは、カプリの調理場で作るパスタは唯一無二なのだということ。しかし繰り返すように、セブンのパスタも大変美味しい。普通に、数日後にまた買っている自分を想像できるレベルだ。
よくよく考えるとカプリチョーザ監修というだけで、なにも同じものを出しますよと言っている訳ではない。セブン商品はセブン商品として味わうのが、正しい楽しみ方なのだろうと思った次第である。
参考リンク:カプリチョーザ監修トマトとニンニク
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.