Adobeは4日、同社のPhotoshopが搭載するAIを使った非破壊編集機能「ニューラルフィルター」に関するメディア説明会を開催し、現在開発中の新しいフィルター「写真を復元」を含む、各種フィルターの紹介を行なった。
直近のアップデートとしては、以前より開発中であることをアナウンスしていた「写真を復元」フィルターがPhotoshop(Beta)にて利用可能となった。Photoshop(Beta)は、Creative Cloudのアプリ内、ベータ版アプリケーションの項目から導入できる。
写真を復元のフィルターは、写真の痛みや折り目などをAdobe Senseiの力で修復できるもの。ほかのニューラルフィルターと同様に細かなパラメータも用意しており、現状では写真の強調やスクラッチの軽減といった項目を通じて、仕上がりを調整できる。あわせて「カラー化」のフィルターを適用することで、古い写真を綺麗にカラー化するといったこともできるという。
そのほかニューラルフィルターでは、被写体の顔の表情や向き、年齢などを調整できる「スマートポートレート」、参照したプリセットの画像から色やスタイルを反映する「スタイルの適用」、白黒写真をカラー写真にする「カラー化」、風景に別の画像の要素を組み合わせたり、時間や季節を変えられる「風景ミキサー」などを用意。ともにAdobe SenseiによるAI処理で機能を実現している。
ニューラルフィルターを含むAI機能の実装に際しては、社内と社外の有識者から成るAI倫理審査委員会を設置。実装に向けては、機能を使った際に発生しうる問題の洗い出しや対策の検討を行なった上で、ベータ版としてリリースし、ユーザーからのフィードバックを反映しつつ、正式版としての公開へと進めているという。
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