JR東海の「そうだ 京都、行こう。」。季節ごとに毎度何かしら仕掛けているが、この夏は建仁寺と組んで、マジにとんでもない企画をブッこんできた!
建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山。今回はそこで、色んな意味で「よく実現したな」と思わざるを得ない、とんでもない体験を提供しているのだ……! これを逃したら次があるかわかんねぇぞ!!
・京の涼さがし
「そうだ 京都、行こう」内で「京の涼さがし」と銘うち、2022年6月25日から9月30日までの期間で夏の京都に関するキャンペーンを展開しているJR東海。
筆者も先日、JR東海によるプレスツアーに参加。詳しい解説をうけつつ、それぞれの「涼」の一端を体験させて頂いた。
今回紹介するのは建仁寺のものだが、このキャンペーンでは他にも色々なお寺やお店とコラボしている。詳しくは公式HPをご覧いただきたい。
・建仁寺
メインの前に、まずは建仁寺について軽く触れておこう。このお寺は、ちょうど放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でもお馴染みの源頼家が創設者。
国宝の風神雷神図が、特によく知られているかもしれない。本物は京都国立博物館に寄託。そちらは公開されないと見ることができない。しかし、建仁寺ではレプリカが展示されている。
放送中の「そうだ 京都、行こう。」のCMや公式HPにも出てくる、なんか緑と和室がイイ感じなスポットもここにある。下の写真は首かモニターかスマホを90度回してみてくれ。
・ええんか?
建仁寺は単に内部を拝観するだけでも満足度が高い。しかし、今回「そうだ 京都、行こう。」が提供する企画はマジでヤバい。まずは「CM舞台・建仁寺、霊源院 寝転んで天井の龍を見上げる貸切特別体験」というヤツだ。
この商品名というか企画名というか、それが全てを物語っているが、つまりはそういうことだ。建仁寺法堂の天井に描かれた「双龍図」と、境内南東にある塔頭寺院・霊源院の天井に描かれた「墨龍図」を、寝ながら見上げることが許される。
今回筆者が見たのは「双龍図」の方なので、そちらを紹介しよう。まず、場所は法堂だ。釈迦如来坐像が安置されており、厳かな雰囲気がMAX。
そんな場所で、床(畳が用意されている)かリクライニングチェアに寝転び、天井の「双龍図」を見上げる体験ができる。ええんか? お釈迦様の前やぞ?
ちなみに「双龍図」のデカさは半端ない。あまりにもデカいので、どうやって作ったのか疑問になるレベルだ! 聞くと、外部で作成したものを30以上に細かく分割した上で搬入し、天井に据えたそうだ。生で見ないとこの凄みはわからないだろう。
この体験のために法堂はもちろん貸し切りにされるが、実施できる日時は限られるもよう。お値段は税込み2000円。購入方法を含めた詳細は公式HPおよび、この記事の後半をご覧いただきたい。
・ガチすぎるミニ屏風
もう1つのプランが「CM舞台「建仁寺」で風神雷神図ミニ屏風づくりと文化財解説」というヤツ。内部の特別室に風神雷神図屏風を展示し、その前でミニ屏風を作るというもの。お値段は税込み4500円。
ミニ屏風とか別に……と侮ってはならない。クオリティに拘りまくったヤバいシロモノなのだ。まあDIYするので、完成品のクオリティは各々の工作スキルに左右されるところもあるだろうけど。
まずキットが入った封筒の時点で強そう。
中身はこんな感じ。
各パーツを自分で切って糊で貼って作るのだが、作成手順や説明書に出てくる用語は本物の屏風づくりに則ったものとのこと。また、パーツごとに違う紙質や、やたらと良い印刷の発色にも尋常ではないこだわりを感じる。
恐らくロット数は少ないであろうに。まるで暴走したオタクが作ったコスト度外視が極まってる同人誌みたいなクオリティだ。写真をよくプリントアウトする身として、素でどこの印刷所にどういう注文を入れたのか気になる。
恐らく宇宙一精巧で贅沢な風神雷神図屏風のミニチュアだ。こんなクオリティのキットは、他じゃまず出てこない。世界の屏風マニアやペーパークラフトマニア垂涎の一品だと思う。
・例のお茶
そして最後に紹介するのは「CM舞台「建仁寺」潮音庭の見方がわかる! 建仁寺産の呈茶つき解説」。すでに上で写真(横になってるやつ)を掲載した「潮音庭」や、「〇△□乃庭」。
また枯山水「大雄苑」を、庭園デザイナー鳥賀陽百合(うがやゆり)氏の解説と共に鑑賞。その後、建仁寺産のお茶を味わえるというもの。
サラッと書いたが、建仁寺産のお茶とは、敷地内の茶園で育てられている例のお茶だ。どういうことか、軽く解説しよう。
建仁寺の創立者は源頼家だが、開山は栄西。彼は宋から茶の種を持ち帰って栽培。それまで一般的ではなかったお茶が、よりコモンな飲み物として日本中に広まる要因の一端を担ったのだ。
建仁寺でお茶が栽培されているのは、そういう関係。建仁寺のお茶は言うまでもなく門外不出。通常は関係者や近隣のお寺にしか配られないとのこと。一般人が飲める機会はまず無い。
そんなレア度がぶっちぎっているお茶が提供されるのだ……! 世界のお茶マニアが殺到すること間違いなし。
・超詳しい購入方法
ということで、今年の夏の「そうだ 京都、行こう。」の一端をお伝えしたが、いかがだっただろう。これら全てはキャンペーン公式HPにて日時や値段等の詳細が記されている。
そして肝心の具体的な購入方法について。JR東海には申し訳ないのだが、購入までの導線があまり直感的ではないと感じたので、世界一詳しい購入方法をお見せしようと思う。
まずは「そうだ 京都、行こう。」から「京の涼さがし」をチェックしてくれ! ここで各種キャンペーンの概要を見て、買いたいプランを選ぼう。
今回は、3つ目に紹介した建仁寺のお茶のヤツの購入を例として扱うぞ。ページをスクロールダウンして、対象のプランの「詳細情報・購入方法はこちら」を選択。
開催日時と、「EX旅のコンテンツポータル」で購入できることが示される。そして、新規会員登録のリンクが。これは会員でなければ先に進めないので、新規会員登録しよう。すでに会員でも「新規会員登録」を押して、ログインページに飛ぼう。
会員の方はログインを。未登録の方は、「エクスプレス予約」か「スマートEX」を選んで会員登録しよう。個人的には「スマートEX」で良いと思う。普通にサラリーマンの方でも、新幹線の予約で使ってる人多いのでは。
私自身も「スマートEX」の会員なので、この先は「スマートEX」でお見せするぞ! ということで、ログイン。下の方に「EX旅のコンテンツポータル 宿泊・観光、駅や車内のサービス」というのがあるので、それをタップ。
一番上のタブで「観光」を選び、「目的地選択」で「京都・奈良・滋賀」を。建仁寺で行われるので、「ジャンル選択」は「寺社文化財」を選ぼう。
出てくる様々なプランの中から、例のお茶のヤツを発見。9月19日と25日に実施予定なもよう。お値段は税込み6000円だそうだ。
「このプランの詳細を見る」を選択しよう。外部サイトに移動する云々言われるが、構わず続行。1部と2部のどちらにするかの選択を迫られるので、希望する方を選ぼう。
すると、JR東海ツアーズのHPに移動する。あとは自分で9月19日と25日のどちらか希望する日を選び、申し込み人数も選択。ここから先は、特に迷うことなく購入まで一直線だ!
参考リンク:そうだ 京都、行こう。、建仁寺
執筆&撮影:江川資具
提供写真:JR東海
Screenshot:そうだ 京都、行こう。、スマートEX、JR東海ツアーズ