AQUOS R7のレビューについては既に掲載済みだが、丁度夏と言うこともあり、日中は多摩川で夏っぽい写真、夕方はゴールデン街でちょっと怪しい感じの写真を撮ってきた。
その昔、本連載で「xxxxxで夏休み!」的な当時のデジカメを使ったほぼポートレートだけの記事を掲載したことがあったが、今回、10年以上ぶりの復活となる。ただし、2回目があるかどうかは不明(笑)。たまたまいいタイミングで1型センサー搭載の「AQUOS R7」があるので番外編だ。
夏と言えば水着なのだが、昨今諸事情で掲載が難しい。また海まで行くとなると、江ノ島や鎌倉だと往復だけで約3時間。撮ってる時間より移動時間の方がはるかに長くなる。加えてシーズン中は遊泳エリア外でもレフを開くと怒られるという面倒な時代になってしまった。従って海は没。
と言っても、普段通りの街撮りをしても面白くないので、水辺が使えそうな多摩川を友人(三井公一氏ありがと!)に教えてもらいピックアップ。背景にちょっと川が写っているだけで結構雰囲気が変わるから面白いものだ。
夕景は、去年(2021年)「Leitz Phone 1」でもゴールデン街を使ったので、今回は場所的に変えたかったが、神楽坂の裏路地などロケハンしたもののイメージに合わず、結局同じゴールデン街となった。多摩川から一本で新宿へ戻れるので好都合ということもある。去年はモノクロだったので、今年はカラーで撮影した。なおどちらのシーンも何枚かはGoogleフォトで明るさなどの調整を若干行なっている。
座り2枚がポートレートモード。ぼかし/美肌のエフェクトは5。ほかは写真モードで撮っている。ソフトウェアで処理しているポートレートモードだが、ぼけ方は結構自然な感じで好印象。美肌効果も5であれば不自然な感じはない。また、1型センサーだけあって素の写りでも背景はそれなりにぼけている。
ただ、2枚しかポートレートモードで撮ってないのは本編のレビューでも書いたが、AQUOS R7で1〜2枚続けて撮ると、処理に時間がかかるのか、しばらく何もできない状態になる。この炎天下で風も強い中(丸レフの位置が変わる)、何十秒も待ってられず、仕方なく写真モードで撮った……というマイナスな理由からの使用だ。
おそらく一般的用途であれば、1枚撮った後はしばらく間が開くのでこの作動でも問題ないが、ポートレートの場合、同一構図で何枚か、一定間隔で続けて撮る(一発入魂的な人もいるだろうが)ケースが多いためややストレスに感じた。肌色など発色がいいだけに、この点は残念。
後半は日が暮れる少し前から撮影開始。日中は丸レフを使ったシーンが多いものの、こちらは一切使用せず地明かりのみ。日中と違って背景がごちゃごちゃしているが、細かい描写を残しつつ程よくぼけ、発色も見事。いい味を出している。
ただこのぐらい低照度になると、顔認識AFの反応が鈍くなり、微妙に構図を変えると追尾しないケースが見られた。このような場合、一瞬意図的に被写体を外し、またフレーミングしなおした方が、追尾するのを待つより時間がかからなかった。
本体の発熱は日中炎天下だったから……っと思っていたが、このシーンでも20分ほど撮っていたところ、熱いレベルとなった。前モデルでは熱を持つとメッセージが出て冷えるまで撮影できなかったが、本機ではそのようなこともなく撮り続けるのは可能。そういう意味では良くなっているものの、もう少し抑えられればというところか。
20万円近くする製品なだけに苦言も呈したが、前モデル同様、絵はご覧のように抜群。風景やスナップを撮るのであれば全く問題なく、実際本編の作例では、気になるような作動は一切なかった。AFの速度や精度も上がっている。
人物、特にポートレートで今回のような撮影は普通スマホでは行あわないので、上記した不都合はある意味想定外の部分だろう。とは言え、まだまだ頑張って欲しい感じだ。ファームウェアのアップデートによる改善や、次モデルにも期待したい。
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