ウールコートの洗濯方法。衣替えの時期に参考にしたい家庭での洗い方を解説します

GIZMODO

作業としては、1時間もかからないかも。

寒い日にあたたかく包み込んでくれる、セーターやニットなどのウール製品。じつは寒がりの人たちだけでなく害虫の大好物でもあるそうです。それも、汚れがついたものは特に…。

大事なウールの衣類をより長く使うには、正しく手入れをすることが重要です。洗濯タグになんと書かれていようと、クリーニングに出さずに家庭でウール製品を洗濯することは可能なのだとか。

では、どんなことに気をつければ良いのか。今回は、wirecutterが専門家の意見を混じえながらその洗濯方法の手順を紹介していきます。

ウールコートのお手入れに必要なもの

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Photo: Michael Murtaugh

毛玉とり:まずは、洋服ブラシ毛玉とりを使って、気になる毛玉を取り除きましょう。定評があるのは、握りやすいComfy Clothiersの毛玉とり。衣類表面をやさしくなでるように使います。

シミとり:部分的なシミを除去するには、キッチンペーパーや(糸くずが出ない)クロスを使うと便利です。

汚れとり:落ちにくい汚れがある場合、消毒用アルコールや白酢などの家庭用品を活用しましょう。

おしゃれ着洗剤:デリケートな素材を洗うにはおしゃれ着洗剤を使うのがおすすめです。

物干し:物干しがなければ、大きなバスタオルで代替することも可能。なるべく大きな物干しを使うと、シワ対策になります。

ウールコートのお手入れに必要な時間

毛玉の量や汚れの程度にもよりますが、基本的にウールコートのお手入れにかかる時間は1時間以内で済みそうです。コートの厚さによっては、完全に乾燥するまで数日待つ必要があります。

ウールコートのお手入れ(1):毛玉とり

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Photo: Sri Rain Stewart

衣類がこすれることでポツポツと現れる毛玉は、お手入れが必要なサイン。

洋服ブラシ電動毛玉とり毛玉とりなど、どんなツールを使うにせよ、コートを寝かせて真っ直ぐにした状態で、上から下へ(短い距離を)やさしくなでるように動かします。強くやりすぎると衣類を傷つけてしまう可能性があるため気をつけましょう。

コートのサイズや毛玉の量にもよりますが、たとえば女性もののロングコートの毛玉とりにかかった時間は約30分ほどでした。

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Photo: Sri Rain Stewart

ウールコートのお手入れ(2):シミとり

コートを洗う前に、目に見えるシミや汚れは取り除いておくのが望ましいです。新しくできたシミは、少量の水とマイルドな石鹸や洗濯洗剤を使って軽くたたいて汚れを落とします。油汚れ、ワインなど頑固な汚れは、アルコールや白酢を使って擦り落とす必要がある場合もあります。どんな汚れも、時間が経つと落ちにくくなるので要注意。

ウールコートのお手入れ(3):家庭で洗濯

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Photo: Sri Rain Stewart

コートを洗濯するには、まず裏返しにすることが重要です。繊維が擦れて毛玉になるのを防ぐことができます。

ウール専用の洗濯モードがある場合にはそちらを利用しましょう。おしゃれ着洗い(手洗いモードなど)でも大丈夫です。水温が高いと衣類が傷んだり縮んだりする可能性があるため、冷水で洗うことがポイントです。

ウール素材には、おしゃれ着洗剤などマイルドなものを使用します。おすすめなのは、洗濯機はもちろん手洗いにも適しているEUCALAN。専門家によれば、洗濯ネットの使用が推奨されています。

手洗いにする場合には、ぬるま湯、おしゃれ着洗剤(小さじ1杯よりちょっと少なめの量)を桶や浴槽に入れて、30分ほど浸してから数分かけてかき回します。ゴシゴシ洗ったり、絞ったりする必要はありません。

すすぎ不要の洗剤でなければ、適宜、水を入れ替えながら泡がなくなるまですすぎます。

ウールコートのお手入れ(4):乾燥

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Image: LesDaMore/iStock

ウールコートを乾燥機に入れると縮む可能性があるため、NG。手でギュッと絞るとシワが出たり形崩れに繋がったりするため注意が必要です。少しずつの範囲をそっと手で抑えながら水を絞り出したり、乾いた清潔なタオルの上に置き、クルクル巻き上げるようにしたりして水を押し出したりしましょう。

乾燥させる際には、コートをまっすぐ平らな状態にし、完全に乾くまで12時間ごとにひっくり返すのがポイントです。コートの厚みにもよりますが、乾燥には数日かかることもあります。

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