7月。私たちを震わせるあの催し……そう、夏フェスの季節だ。フェスは楽しい。一定の料金を払うだけでたくさんのアーティストを拝める。どの会場でどのアーティストを鑑賞して時を過ごすのかを自分で決められる喜びがある。
フェスの楽しみといえば、タイムテーブルを見ながらどのアーティストを見ようかと順番を決める時だ。あっちの会場も見たいしこっちも見たい!と考えを巡らせているあの瞬間の幸福感は何にも変えられないだろう。
あの多幸感を、自宅でも再現できないだろうか。試しに自宅でのスケジュールでタイムテーブルを作ってみた。
タイムテーブルを作ってみる
試しに、自宅でのスケジュールをフェスのタイムテーブル風に作ってみることにした。普段めんどくさくてやれないことも、タイテに書いてあればなんかやってみたくなるのではないか、という下心を抱えたまま制作に取り掛かる……
日中の予定を書き出す。しかし、正直特に予定がない。無職だから当然なのだが、予定がないのは悔しいので無理やり考えるしかない
入れた予定は 家事・遊び・運動 とジャンル別に振り分け、まんべんなく楽しめるようにした。運動は普段全くしないので、これを機にはじめたいという願いを込めていれてみた。家事・遊びの会場は自宅で、運動は近くの公園を会場とする。
作ったタイムテーブルにならって1日を過ごす
このタイムテーブルを使って1日の予定をこなしていくことにする。普通の日常には変わりないが、タイテがあるだけでテキパキ過ごせる気がする!
現在はフェス開始の10:00。早速どの予定をこなしていくか決めてみる。
最近は朝ごはんを食べないので、ラジオ体操をやってみることに。
しかしこの日はあいにくの雨だ。
しかし、世の中のフェスは大概雨天決行である。ラジオ体操だし家でやればいいのでは、、というずる賢い思考が頭をよぎったが、会場はそう簡単に変えられないのがフェス。雨の中でもスケジュールを全うしてみせるのだ。
どろどろにぬかるんでいる会場を見て一瞬ひるんだが、ここはやるしかない。雨に濡れ、フェス気分を味わおう。タイムテーブルは絶対なのだ。私は雨には屈しない!!
ぐちゃぐちゃになりながらなんとか一曲踊りきった。通行人に見られているような気がするが、今の私にはそんなことは関係ない。このスケジュールを全うすることだけを考えるのだ。
10:30 【運動】ランニング
雨に濡れながら走るのは中学校の部活以来だ。なんだか懐かしさを感じる。午前中から外に出て身体を動かすなんて普段なら考えられないが、無理やり頑張ってこなしてしまっている自分がいる。これがタイムテーブルの力なのか…?
結構濡れてしまったこと自体にはテンションは下がるが、自分で選んだ道なので仕方ない。気を取り直してタイムテーブルをこなしていく。
11:15 【家事】洗濯
回した洗濯物たちを部屋に干していく。雨の日の洗濯ほど憂鬱なものはないが、決められたらサクサクこなせるものだなと実感した。
漫画を読む or ブランコか……昼ごはんはもう少し後でいい気がするし、読みたい漫画はもう読んじゃったし…ということで、ブランコにすることに。また濡れるのは嫌だなと思いつつも外へ向かう。
12:00 【運動】ブランコ
下の水たまりなので万が一落ちたら終わるというスリルを楽しめた。大人になるにつれていつしか乗らなくなったが、上から吊るされている板が前後に動くだけでこんなに楽しいのだということに気づく。こんなにもコスパの良い遊具は他にないな……と考えながら乗り続けた。
12:20 【家事】お昼ご飯
待ちに待ったお昼ご飯!朝からしっかり運動したのでお腹はペコペコ。せっかくなので今回はフェス飯風のご飯を作っていくことに。
正直朝からのラジオ体操・ランニング・ブランコの連続運動で食事を作る気力が一切なくなってしまった。なので私の大好きなにしきやのカレーを、食います。
手抜きだけどプラスチックパックに入れるだけでフェス飯っぽくなってすごい。これだけだと物足りないので他にも作ろう。
13:00 【遊び】昼寝
13:40 【運動】筋トレ
目が覚めたら13:40分ごろだった。ギリギリまだ筋トレができる時間帯だったので、やってみることに。筋トレをするのは何年ぶりだろうか…
やはり筋トレは素人が突然やってできるものではない。日々の鍛錬を重ねた達人だけが成し得る技なのだ。私にはまだ10年早いと思った。
14:00 【家事】そうじ
タイテに掃除の欄があった。私は掃除がめちゃくちゃ苦手なので、これを機に真剣にやってしまおう。
そうじをやれる時間が決まっていると思うと俄然はかどる。1時間ほどで結構いろんな箇所を掃除できた。これぞタイムテーブルマジック、、、
15:10 【遊び】テレビを見る
掃除もしてさすがに疲れたので休憩したい。というわけでテレビを見ることにした。
15:40 【家事】洗濯
16:00 【家事】買い物
最後に「買い物」という欄があったので、買い物に出てみる。特に買うものはないので、最後に食べるアイスを探しに行くことにした。
無事アイスをゲットしルンルンで家に帰る。自宅フェスもそろそろ終わり。最後のスケジュールをこなしにかかる。
16:30 【遊び】アイスを食べる
タイムテーブルは正義
すべてのスケジュールが終わった。多少嫌なことでもタイムテーブルに書いてあるとテンションが上がってやりたくなったのは確かだ。家事と遊び、どっちにしようかな♪という迷い方ができるのも魅力的だった。ただ、自分は怠惰なので続けていくと「遊び」の欄しかこなさなくなりそうで怖い。