「何もない」ネタで知られるカンザス州が、パナソニックで盛り上がりそう。
パナソニックが車載電池工場をアメリカ・カンザスに建設することが発表されました。工場には約40億ドルの投資予定があり大きな雇用を生み出すことが予想されるので、カンザス州も「やったー!」という感じ。
プレスカンファレンスでは、州知事のDavid Toland氏も「カンザスはもう、特に何もないただの飛行機で乗り継ぎで寄るだけの州ではなくなります。これからはカンザスは投資するのにアメリカで1番の州だと胸を張って言えます」と大はしゃぎ!その後壇上に登場したLaura Kelly州知事も「この会場はすでにビリビリっと電気が走るように盛り上がってますね」とリチウムイオン電池にかけたコメントをして大喜び。
パナソニックの車載電池工場は無煙火薬・推進剤の製造をおこなっていて今は閉鎖されている施設「ひまわり陸軍弾薬工場」の跡地に建設されるとのことです。パナソニックはテスラの車載電池の一番大きなサプライヤーですが、テスラの電気自動車の需要が増えるにあたってもっと大きな工場でさらに車載リチウムイオン電池の生産を増やせることになります。テスラはテキサス州に新しい工場を完成させたところなので、カンザス工場で作られる車載電池はそちらへ供給されるのではないかと考えられています。
新工場設立で約4000人の新規雇用と1万6500人の建設雇用が見込まれています。工場の建設予定地、デソトの人口は6,118人なので、この街への移住者も物凄い勢いで増えそうですね。世界中で気温上昇が進んでいて地球温暖化が顕著にあらわれていることもあって、ガゾリン車ではなく電気自動車がこれからも増えていくことが予想されますが、電池専用の巨大工場を作るパナソニックの決定は電気自動車製造へのコミットなのかもしれないですね。